
社会貢献をがんばっている友達が増えてきて、自分にも何かできないかなって思ってる。
ただ、何をすれば社会貢献になるのかよくわからないんだよなぁ。。
そんな声にお答えして、本記事では内容をわかりやすくお伝えします。
- 社会貢献の定義や歴史
- 社会貢献の事例(たくさん!)
昔から身近なところに社会貢献はあふれています。
気楽に構えて、第一歩を踏み出してくださいね。
社会貢献とは

社会貢献とは
社会貢献の定義
社会貢献に公式の定義はないのですが、意味は以下のとおりです。
『社会生活の向上のために尽力すること。特に企業が日常の業務とは別に行う公益活動。』(小学館、精選版 日本国語大辞典。Weblio辞書より。)
地球という自然環境に生きる人類ですから、人類の社会生活とは都市文明だけではなく地球環境もひっくるめた考え方とするのが妥当でしょう。
なので、社会貢献とは、人間社会だけでなく地球環境の向上のためにも広い目的で行うこと、と考えてよさそうです。
上記の解釈では企業の活動にフォーカスしがちですが、もちろん個人の活動も社会貢献になりえます。
人間社会や地球環境の向上につながる行動であれば、誰がやろうと社会貢献です。
歴史
社会貢献の歴史を明確に記載したものはありませんが、出来事を年代順に整理していくと、変遷が分かります。
近江商人
古くは近江商人に社会貢献の志を見てとれます。
『三方よし』が有名な教えですが、三方とは、
- 売り手
- 買い手
- 世間
の3者のことです。
売り手と買い手だけでなく、社会に貢献できてこそ良い商売だ、という意味ですね。
近江商人は江戸時代~明治時代に活躍していますが、近江商人が企業した『伊藤忠商事』をはじめとして、現代の企業理念に強く残る精神ですね。

戦後の復興
昭和の対戦を経て、復興期にも社会貢献の特色が現れています。
復興とは国家を立て直すことであり、復興が進めば人々が絶望と困窮から抜け出し、暮らしが豊かになる時代でした。
復興のためには財源が必要です。
国家にとっての財源とは、税金です。
なので、税金を多く国家に提供することが、国のため、社会のためとされました。
つまり、たくさん稼いで、たくさん納税するということです。
納税して復興につなげることが社会貢献だったのですね。
そりゃあそうです。復興しなければ満足に生活もできないのですから、社会問題そのものです。
1970年代のアメリカ
大規模な不祥事が連発していました。
例えば、ニクソン大統領が辞任したウォーターゲート事件、そして日本から田中角栄さんも絡んだロッキード事件などです。
こうした汚職事件が続いたこともあって、まるで贖罪のように社会貢献に向かう動きが加速しました。
きっかけの一つになったのは、『アースデイ』でしょう。
1970年に,米国の上院議員の『環境の日が必要だ』との発言に対してスタンフォード大学の学生デニス・ヘイズが『「母の日」や「父の日」があるのに「地球の日」がないなんておかしい!』と反応しました。
そして,普通の日である4月22日を『地球の日』としたことが発端です。
アースデイは今や世界的な運動となっており、東京にも支部があります。

1990年代の日本・1%クラブ
日本も戦後の『納税=社会貢献』の時代から変わり、現代でいう『社会貢献』への興味関心が高まってきました。
すでにその時代には、米国に『1%クラブ』や『3%クラブ』が存在していましたが、これは利益や可処分所得の一定割合を社会貢献活動に使う人や企業の集まりです。
日本の経団連(経済団体連合会)は、アメリカでの事例を学び、日本でも『1%(ワンパーセント)クラブ』といわれる団体を1990年に正式に設立しました。
そして,阪神淡路大震災の際にボランティア活動を支援するなどしています。
なお,現在では『経団連1%クラブ』という名称に変わっています。
MDGsからのSDGs
2000年になると、国連によってMDGsが宣言されました。
読み方はエムディージーズで、Millenium Development Goalsの略称です。
2000年を目処に、世界の開発目標が定められたのです。
MDGsはSDGsの前身なので、社会問題の解決に重きが置かれたものです。
そして2015年になると、SDGsが国連によって宣言されました。

SDGsもMDGsと同様に,社会問題の解決を目指すものです。
こうして見ると、戦前から社会に貢献するというコンセプトの萌芽がいくつも現れており、それぞれが発展して現在に至っていることがわかります。
現代では国連という世界の中枢組織が自ら目標を宣言するにまで至っており、社会問題の解決(つまり社会貢献)への注目度はかつてないほどに高まっているといえます。
社会貢献の事例

社会貢献の事例
社会貢献はあいまいな表現なので、事例を紹介していきますね!
せっかく社会貢献したい!という気持ちが芽生えても、何をしたらいいか途方に暮れてしまってはもったいないですからね。
具体的なイメージを持ってもらえたらうれしいです。
個人でできること
個人でも社会貢献はしっかりできます!
企業みたいに規模が大きくなくてもいいんです。
個人には『数の力』があるので、大勢で社会貢献すれば、積み重なって大きな力になります。
寄付
寄付は立派な社会貢献です。
自分自身に時間的な余裕がない場合、寄付がオススメです。
自分が動く代わりにお金が動いてくれるわけですからね。
どこに寄付したらいいかわかりにくいのが悩みですが、社会貢献を可視化するアプリ『actcoin』に掲載されている寄付先が一つの目安になります。
僕がactcoinをプロボノで手伝っているので内側の人たちの誠実さがわかりますし、活動実績を確実に積み上げてきている団体が載っているので、安心です。
エシカル消費
エシカルとは、『倫理的な』という意味で、エシカル消費とは社会貢献につながる消費のことです。
普段の買い物に少し工夫を加えるだけでエシカル消費を実践できるので、日常生活に取り入れやすいです。

活動を発信する
社会貢献を少しでも始めたら、SNS等で発信することをオススメします。
発信することで、『社会貢献をしている人がここにもいるんだな』と認知され、ほかの人が始めすくなるからです。
社会的なブームになれば、さらに多くの人が社会貢献に参加することになるので、より大きな力で社会問題に立ち向かうことができます。
起爆剤にもなる『発信』は、効果的な社会貢献です。
保護犬猫を迎える
もし犬や猫と暮らしたいと考えているのなら、保護された子たちを迎えることも社会貢献です。
社会貢献は人間社会のことだけではなくて、広く動物への愛護も含みます。
全てがそうではありませんが、心ないブリーダーの元では劣悪な環境で商品として扱われている動物がいます。
保護された子たちを優先的に迎える人が増えたら、ブリーダーの世界も変わろうとするはずです。
SDGs達成に向けた個人の取り組みを一覧にしてあるので,ぜひ参考にしてみてくださいね。

有名人の社会貢献
ここで、社会貢献に力を入れている有名人の事例を紹介します。
滝川クリステルさん
財団法人を作って動物愛護の活動をされています。

ダルビッシュ有さん
『ダルビッシュ 有 水基金』を立ち上げて、水問題に対する貢献を行っています。

サンドイッチマンさん
東日本大震災の被災者支援のため、義援金を募って寄付しています。
4億円を超える額になっており、彼らの人徳を物語っていますね。

企業でできること
企業の場合、個人ではできないような規模での社会貢献ができます。
チャリティイベントの開催
大規模なイベントの運営も、企業なら可能です。
イベントの収益を社会貢献や寄付に回す活動ですね。
印刷制限
印刷するたびに紙が使われていき、木が切られていきます。
そこで、社内文書を電子データに移行したり、印刷を減らすように指導することで、印刷量を減らします。
省エネへの設備投資
電力をバンバン使うことは、日本の場合は特に火力発電がバンバン稼働するので、二酸化炭素をバンバン排出することになります。
なので、省エネタイプの設備に更新することで、電力消費量を減らします。
手っ取り早いものだと、LED照明や、断熱施工、シーリングファンです。
SDGs達成のための企業の取り組みも業界別の一覧にしてあるので,参考にしてみてくださいね。
まとめ
本記事では,
- 社会貢献の定義や歴史
- 社会貢献の事例
を紹介しました。
社会貢献はようやく人々の意識の中に定着し始めたように思います。
これから規模もレベルも上がっていく分野だと思いますので,記事にして多くの読者に発信していきます。
読んでくださってありがとう^^
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