
『プロボノ』って周りでちらほら聞くようになって興味が出てきたんだけど、一体どういう活動なんだろう?
『プロボノ』ってまだ聞きなれない言葉ですよね。
日本の社会にはまだ浸透していない言葉かもしれません。
僕は、社会貢献を可視化する『アクトコイン』でプロボノとして活動していますが、少なくとも、建設業界にいる僕の周りでは、大半の人が『え?なにそれ?』と反応します(2021年初)。

なので、興味を持ったあなたは、時代を少し先取っています。
本記事では、以下の内容をわかりやすくお伝えします。
- 意味や語源
- 報酬の有無
- 始め方
- 本業との割り切り方
プロボノを通じて、あなたのスキルを社会で発揮してもらえたら嬉しいです。
プロボノの意味,語源

プロボノの意味,語源
プロボノはラテン語です。
語源となった言葉と日本語を比べてみましたので、ニュアンスをつかめると思います。
- Pro Bono Publico、プロ ボノ パブリコ(ラテン語)
- 公共の利益のために(日本語)
固い言い方にすると、『各分野の専門家が自身のスキルを無償で提供して社会貢献をするボランティア活動』です。
普通のボランティアとの違いは、『専門的なスキルを使う』点にあります。
普通のボランティアは専門スキルを前提とせずハードルは低めですが、スキルを生かす点で、少しだけ実用重視かつハードルは高めでしょう。
プロボノに報酬はあるのか

プロボノに報酬はあるのか
単刀直入に言うと、報酬はありません。
報酬がないことを前提とした活動、つまりボランティア活動なのです。
プロボノが始まった起源とされるアメリカの弁護士業界を見てみると、米国法曹協会のルール6.1に、以下の規定があります。
✅年間50時間以上の法律サービスを公共の利益のために提供することを推奨する
プロボノは、米国法曹協会で推奨されている活動なのです。
上記の『公共の利益のために』の部分で『pro bono publico』が使われているので、原典を見てみるといいです^^
米国法曹協会の規定によると、プロボノ活動は『支払い能力のない人に対しても法律サービスを提供する』とされているので、報酬を前提としていません。
ただし、お金の報酬はなくとも、飲食させてもらったり、物をもらったり、何らかのメリットがある場合も存在します。
もしかしたら、少なからずお給料をもらっている場合もあるかもしれませんが、僕はそのような事例を知りません。
プロボノの始め方

プロボノの始め方
プロボノを始めるパターンは2つあります。
プラットフォームに登録して案件を探す
プロボノを『したい人』と『してもらいたい人』をマッチングさせるプラットフォームがいくつか存在します。
以下で紹介するプラットフォームに登録すれば、多くの案件を探すことができます。
- activo(アクティボ)
国内最大級の、NPOや社会貢献企業の求人サイトです。
通常のボランティアもプロボノも、幅広く案件を扱っています。

- ShareWorks(シェアワークス)
クリエイティブ系の求人が多めのサイトです。
プロボノを通じてクリエイティブ系のスキルアップを図りたい人に向いています。

- サービスグラント
activoやShareWorksと異なる点は、『プロジェクト型のプロボノ』です。
プロボノの現場には、会社そのものをサポートするなど、多種多様なメンバーが集まったチームが必要なケースが存在します。
サービスグラントは、色々な強みを持ったメンバーでプロジェクトチームを組織して、大規模なプロボノをNPOなどに提供することができます。
僕も登録済みです。

知り合いなどのツテで募集している団体を探す
プラットフォームに登録すれば、案件が多いため素早くプロボノを始められるでしょう。
それに対して、知人のツテなどで募集団体を見つけるのは、時間がかかります。
時間はかかりますが、もともと関係のある人の紹介ですから、安心感はありますよね。
僕はこちらの方法でプロボノを始めました。
知人のツテを介さず、アクトコインの『プロボノ募集』を2019年初めに見て、代表の佐藤さんに直接アプローチしたんです。
アクトコインが創ろうとしていること未来が、僕の価値観に響いたのでしょうね。

アクトコインでは、毎月プロボノを募集しているので、『社会貢献』『ブロックチェーン』『ITベンチャー』などのキーワードにピンと来たら、ぜひプロジェクト情報から応募してみてくださいね。
本業との割り切り方

本業との割り切り方
本業に加えてプロボノ活動も同時平行させると、かなり忙しくなります。
どのような割り切り方や心構えで、本業との兼ね合いを図ったらいいのか、僕なりの方針を紹介します。
- 本業⇔プロボノで、相乗的にスキルを伸ばしていける
プロボノは報酬がありませんが、代わりにスキルや経験、人間関係を得られます。
本来は本業で培ったスキルを生かすのがプロボノですが、反対にプロボノで培ったスキルを本業に生かすことも可能です。
忙しいときはプロボノの優先度が下がりますが、本業との両輪でこそ伸ばしていけるスキルは必ずあります。
そう考えれば、多少忙しくても頑張れます。
- どうしても大変なときは本業を優先し、プロボノを長く続ける
限界を突破して燃え尽きたり体調を壊してしまっては、本業にもプロボノにも多大な影響を与えてしまいます。
そもそも、プロボノを必要としている団体は、資金も乏しく猫の手も借りたい状況のはずです。
業務に慣れてきた人が突然辞めてしまったら、また新たに探すのも業務を説明するのも一苦労です。
たとえ細くとも、長く地に足をつけてプロボノを続けることがお互いのためです。
そのためには、無理をしないこと。
あくまで本業を優先させてプロボノの負荷を落とし、本業の負荷が下がってきたらまたプロボノに力を入れていけばOKです。
無理をせずに長く続けてほしいです。
まとめ
本記事では、プロボノに関して解説しました。
要点を以下にまとめます。
- 語源はラテン語の『pro bono publico(プロ ボノ パブリコ)』で、『公共の利益のために』という意味で、専門スキルを社会のために提供するボランティア活動です。
- 報酬はありません。無償の活動です。
- プロボノを始めるには、activo、ShareWorks、サービスグラントなどのプラットフォームに登録して案件を探す方法と、個人のツテなどで探す方法があります。
- 本業と兼ね合いを図るため、『本業⇔プロボノで相乗的にスキルを伸ばせる』『無理せず本業を優先し、長く続ける』と考えることをおすすめしました。
あなたに合うプロボノ案件と出会えることを願っています。
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