
ソーシャル界隈でたまに『Sedex』というキーワードを見かけるけど、一体何なんだろう・・・?
その疑問にお答えする記事をご用意しました。
確かにソーシャル界隈、サステナブル界隈の情報を検索していると、たまに見かける言葉ですよね、Sedexって。
本記事では、Sedexの意味や意義、加盟企業の中から有名企業をピックアップしてご紹介します!
Sedex(セデックス)とは?

Sedex(セデックス)とは?
Sedexは、Supplier Ethical Data Exchangeの略称であり、世界中の企業が会員となって作る組織です。
業界団体の世界的なものだと思ってください。
日本の経済界で言うところの経団連みたいなものです。
Sedexの意味、意義

Sedexの意味、意義
Sedexの存在意義は、企業が倫理に関する情報を交換し合うことで、持続可能なビジネス慣行が形成されることです。
過酷な環境での労働、児童労働や強制労働が行われていないかなど、労働倫理に関する情報を共有することで、ビジネス慣行の改善を進めることが狙いです(SDGsでいえば、目標8『働きがいも経済成長も』に深く関係)。
ただし、Sedex自体は情報共有プラットフォームの役割を持ち、加盟企業を監査することはありません。
その代わり、SMETA(Sedex Members Ethical Trade Audit)という監査手法を提供してくれます。

Sedexの役割
SMETAは、Sedexによって確立された監査手法であり、世界で標準的に使われているものです。
ちゃんとしたガイダンス資料も揃っており、新規加盟企業にも使いやすい形が整っています。
加盟企業は、SMETAに基づく監査を行うことで、倫理的なサプライチェーンの構成企業であるとのお墨付きを得るわけですね。
また、Sedex Advanceというシステムに監査結果をアップロードすることで、倫理的な企業であることを、他の企業に知ってもらうことができます。
取引先の要求があるたびに監査を行わなくても済むので、監査の手間は激減しますね。
Sedexの加盟企業

Sedexの加盟企業
Sedexには、6万以上の企業が加盟しているんです。
産業分野も多岐にわたり、食品、農業、金融、衣料品、包装、化学物質など、35の分野の企業が加盟しています。
全世界的な組織であることがわかりますね。
有名な企業を少し紹介します。
- BVLGARI(ブルガリ/イタリアの高級ファッションブランド)
- Chaumet(ショーメ/フランスの高級ジュエリーブランド)
- Dupont(デュポン/米国の素材メーカーであり、ナイロンの生みの親)
- Dyson(ダイソン/イギリスの家電メーカー)
- HUBLOT(ウブロ/スイスの高級時計メーカー)
- JAL(おなじみの日本航空)
- KAO(花王。SDGsに向けた取り組みはこちら)
- Kellogg(ケロッグ/米国の食品メーカーであり、シリアルが有名)
- Maclaren(マクラーレン/イギリスの高級スポーツカーメーカー)
- Nestle(ネスレ/スイスの食品・飲料メーカー)
- P&G(ピーアンドジー/米国の日用品メーカー)
- Pizza Hut(ピザハット/米国のファーストフードチェーン)
- TAG Heuer(タグホイヤー/スイスの高級時計メーカー)
- Veolia(ヴェオリア/フランスの水・廃棄物系インフラサービス会社)
聞いたことのある社名がずらりと並んでおり、各産業における有名企業が参加していることがわかりますね。
まとめ
本記事では、Sedexの意味や意義、加盟企業をご紹介しました。
Sedexは、倫理的なサプライチェーンの構築を促す目的で作られた、世界的な会員組織です。
SMETAという標準の監査手法を加盟企業に提供し、加盟企業はSMETAを使って効率よく倫理的観点での監査を行うことができます。
また、Sedex Advanceという情報共有システムに監査結果をアップすると、他の加盟企業が閲覧できるので、取引先ごとに監査を行い結果を提出する手間を省くことができます。
参考までに、Sedexの公式サイトを載せておきますね。

コメント
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