SDGsの根幹『誰も置き去りにしない』を考える

誰も置き去りにしない 制度や仕組み、関連情報
誰も置き去りにしない

SDGs(読み方は、エス・ディー・ジーズ)という言葉が世間に浸透し始めています。

 

あなたもこの記事にアクセスしてくださったということは、SDGsを聞いたことがあって、興味をお持ちではないでしょうか。

 

では、SDGsの核心部分について、ご存知でしょうか?

 

SDGs国連が発表したものですが、国連は『いい感じの世界にしよーぜ☆!』みたいな軽いノリでSDGsを作り、発表したわけではありません。

 

世界の代表国家で組織される国連ですから、SDGsには重要な意味が込められています。

 

SDGsに込められた重要な意味を知っておけば、判断に困った時に基本理念に立ち返ることができます。

 

この記事では、SDGsの根幹部分の基本理念に迫ってみようと思います。

 

それは、

誰も置き去りにしない

です。

何かを調べる時、原典を調べるのが僕の流儀です。

 

SDGsの根幹を調べるのなら、国連のWebサイトにアクセスするのが妥当でしょう。

 

SDGsが宣言された当時の資料に、その理念が載っているはずです。

 

ということで、調べてみました。

 

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SDGsの宣言文にある「no one will be left behind」

以下のサイトには、2015年当時の宣言文の前文(Preamble)が載っています。

 

そう、SDGsは2015年に宣言され、2030年に達成するぞ!という、15年間の計画なんです。

Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development .:. Sustainable Development Knowledge Platform

 

その中の一部に、以下の記載があります。

We are determined to take the bold and transformative steps which are urgently needed to shift the world onto a sustainable and resilient path. As we embark on this collective journey, we pledge that no one will be left behind.

引用:国連ホームページ

ざっくり意訳すると、

「サステナブルで柔軟性のある方向に世界を変えていくことにした。その道のりの最初で、我々は誰も置き去りにしないことを誓う」

という感じです。

 

特に、

No one will be left behind

この部分に注目です。

 

一般的に訳されている日本語は、

誰も置き去りにしない

というものです。

 

もう一度書きますよ?

誰も置き去りにしない

です。

 

このフレーズから、あなたは何を感じ取りましたか?

 

感じ方は人それぞれでいいと思います。

 

この記事では、僕が感じ取ったことを率直にまとめてみたいと思います。

 

斜に構えているかもしれませんし、勘繰りすぎなのかもしれません。

 

あくまで僕個人の意見として読んでほしいです。

 

「みな平等に」とは違うニュアンス

人類みな平等

こういう言葉を聞いたことがあると思います。

 

道徳的なフレーズとして、幼い頃から耳にしていました。

 

ただ、具体的イメージしたことはなかったので、図にしてみました。

人類みな平等に,のイメージ

人類みな平等に,のイメージ

 

どうでしょうか?

 

僕のイメージはこんな感じです。

 

高い低いだなんて、あまり使いたくはないのですが、説明の都合上、衛生的で裕福な人たちの生活を『高い』とします。

一方、衛生状態にも恵まれず、困窮している人たちの生活レベルを『低い』とします。

僕は、『人類みな平等に』という言葉には、高い生活レベルと低い生活レベルを平均化する印象を持ちました。

 

有限の富を再分配して皆で分かち合う、という感じでしょうか。

 

一方、『誰も置き去りにしない』には、下の図のようなイメージを持ちました。

誰も置き去りにしない,のイメージ

誰も置き去りにしない,のイメージ

 

つまり、生活レベルが高い人も低い人も、高みに向かって進み続ける

 

その中で、低い生活レベルの人たちを、高みに引き上げていく。

 

そして、低い生活レベルの人を誰一人として残さない。

 

皆が高いところに行く

 

人類みな平等』では、高い生活レベルの人たちも低い生活レベルの人たちも、富の再分配によって平均的なレベルに到達するイメージでしたが、

誰も置き去りにしない』では、生活レベルを下げる人はおらず、全員で高い生活レベルに到達するイメージです。

 

SDGs全てが達成された世界=正しい、という違和感

次は違和感です。

 

例によって図を使って説明しますが、『誰も置き去りにしない』が国連(つまり地球)の目指すところだとすると、

  • 置き去りにされている状態=誤
  • 置き去りにされていない状態=正

ってことですよね?

誰も置き去りにされていない=正?

誰も置き去りにされていない=正?

 

その『』とは、具体的には何なのでしょうか?

 

この格差を無くすことがSDGsの目的なので、

『SDGsが達成された世界=正』

ということですよね?

SDGsが達成されている=正?

SDGsが達成されている=正?

 

多様性を認めるこのご時世において、価値観がいきなり単一になってきませんか?

 

なぜ、「SDGsが達成された世界=正」と言えるのでしょうか?

 

確かに、SDGsが達成された世界は、玉虫色で、理想とも言える状況だと思いますが、必ずしもSDGsの達成を求めていない人たちだっているはずです。

 

ほとんど多くの人にとって、SDGsが達成された世界は、快適のはずです。

 

しかし、果たしてそれは、単一の価値観の押し売りになってしまっているのでは、と若干の違和感を覚えるのです。

 

『見えざる手』の誘導なのか

最後は邪推です。

 

あなたはMDGsをご存知ですか?

 

S“DGsではありません。

 

M“DGsです。

 

多くの方はご存知ないと思います。この手の話題にアンテナを立てている僕も、知りませんでした。

 

MDGsは、

Millennium Development Goals

の略称で,2000年の『国際ミレニアム宣言』に基づいて国連によって設定された,2015年までの全世界共通の開発目標です。

MDGsからのSDGs

MDGsからのSDGs

 

MDGsとSDGsの知名度の差が,なぜこれほどまでに大きいのでしょうか?

 

SDGsだけ、特別扱いされていませんか?

 

MDGsとSDGsとでは、扱われ方が違いすぎるのです。

 

ここからは完全に想像・妄想・邪推・推測の域を出ませんが,

 

人類の精神性を見極めた上でのストレッチ目標

 

ではないかと思っています。

 

SDGsの達成には,高い精神性が必要です。

 

例えば,

  • 人や国の不平等をなくす(目標10)
  • 平和と公正をすべての人に(目標16)
  • すべての人に健康と福祉を(目標3)

といった目標をガチで達成するには,『我先に!』『自分が良ければいい!』といった精神が微塵でも存在したら,達成できないでしょう。

 

でね。

MDGsに関して議論していた時代は1990年代ですから,資本主義経済はイケイケでした。

 

そのような状況下では,SDGsのような素敵すぎる目標を宣言したところで,『で?金になるの?』と一瞥に付されていたと思います。

しかし,時代は変わって,環境問題人権問題に光が当たるようになってきました。

 

温暖化のこと,強制労働差別のこと,マイノリティのこと。

 

やたらと注目されてメディアでも取り上げられていますよね?

 

その機運の萌芽を捉えた「上の上の上のほうの人たち」が,

 

お,そろそろ人類,いけんじゃね?

って,気付いたのではないでしょうか?

SDGsを掲げる下地ができてきたのを誰かが察知したのか

SDGsを掲げる下地ができてきたのを誰かが察知したのか

 

今の資本主義経済では,一部に富が集中して,神のような存在になっていきます。

 

人類という種の存続を考えたとき,『上の上の上のほうの人たち』が,『今のままではもうダメぽorz』と思って,次に目指すところを決定したのだと思っています。

 

いわば,人類にとってのヴィジョンですね。

 

その人たちはあまりに『上』すぎるので,国連を操作するなんてお手の物。

 

あらゆるメディアも使って,人類の方向付けをしてきたのです。

 

そして,

SDGs=いい!

という価値観が増殖していき,大きなムーブメントと化しています。

 

我々は,まんまと『上の上の上のほうの人たち』の思う壺にハマっている,というわけですね!

 

おわりに

ここまでお読みいただき,ありがとうございました!

 

最後は少し暴走気味に筆が進んでしまいました。

 

我々庶民が思いを巡らせるには,あまりにスケールの大きなことですね。

 

SDGsを達成した世界。

 

そこにもし,今の人類が住まうのだとしたら,今よりも精神性が数段高くなっていることでしょう。

 

我々庶民は,黙ってSDGsの達成に貢献していくことが吉かもしれませんね。

 

気付いたらもうそこは2030年。

 

今よりも素敵な世界が待っている。はず。

 

イナタ
イナタ

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コメント

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