外來種の何が問題なのか?5つの例を挙げて解説

外來種の何が問題なのか?5つの例を挙げて解説 制度や仕組み、関連情報
外來種の何が問題なのか?5つの例を挙げて解説

ヒアリの問題で外来種って言葉を聞くんだけど、人に危害を加えるのは当然に問題だとして、他の外来種も含めて何が問題になっているんだろう??

 

そういった疑問に答えます。

 

本記事では、外来種問題について5つの例を挙げて簡潔に解説します。

外来種問題をしっかり理解できるように丁寧にお伝えしていきます。

SDGs界隈の用語一覧

 

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SDGsと外来種問題

SDGsと外来種問題

SDGsと外来種問題

 

SDGs目標15のターゲット15.8に,以下の通り規定されています。

ターゲット15.8
2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。

 

やはりSDGs的にも外来種は問題として扱われているようですね。

 

外来種は2種類

外来種は2種類

外来種は2種類

 

『外来種』という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。

  • 国内由来の外来種
  • 国外由来の外来種

この2つです。

 

『外来種』といっても、外国から来たものに限らないんですね。

少し詳しく見ていきます。

 

国外由来の外来種

国外由来の外来種

国外由来の外来種

 

国外由来の外来種は、外国から人為的な活動で運ばれてきた動植物のことを指します。

 

人為的な活動によるので、自然の営みによって入ってきたものは該当しません。

例えば、渡り鳥や海流に乗ってくる魚や植物の種は、外来種ではないんです。

 

国内由来の外来種

国内由来の外来種

国内由来の外来種

(写真はあくまでイメージ)

 

意外な盲点が、国内由来の外来種です。

日本国内の移動でも『外来種』になるんですね。

 

例えば、『ブラキストン線』はご存知でしょうか?

北海道と本州を隔てる、動植物相の境界です。

つまり、北海道と本州では、生息する動植物の種類が明らかに違うってことです。

ブラキストン線

ブラキストン線

(引用:北海道ファンマガジン

 

実際、このブラキストン線を境にして、ヒグマが本州にいなかったり、ニホンザルが北海道にいなかったりします。

ブラキストン線を超えて人為的に移動させた動植物は、『国内由来の外来種』に該当します。

 

侵略的外来種

侵略的外来種

侵略的外来種

 

国内国外問わずに『外来種』が存在することをご説明しました。

 

ここで、『外来種』の中でも、特に『侵略的外来種』が問題とされています。

 

侵略的外来種とは、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものを言います。

環境省が侵略的外来種をリストにして整理してくれているので、参考にされてください。

生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法

 

以下では、侵略的外来種に焦点を当てて見ていきます。

 

侵略的外来種の問題

侵略的外来種の問題

侵略的外来種の問題

 

侵略的外来種は様々な問題を引き起こします。

 

整理すると以下です。

  • 生態系への影響
  • 人間の生命・身体への影響
  • 農林水産業への影響

 

生態系への影響

生態系への影響

生態系への影響

 

まず、生態系への影響について見ていきます。

 

捕食

文字通り、侵略的外来種が在来種を食べてしまうことです。

 

日本での生態系の一部を担っていた在来種の数が減るので、生態系のバランスが変わってしまいます。

 

競合

在来種のライバルとして君臨するわけですね。

 

餌の取り合いになれば、在来種の取り分が減ってしまい、在来種の生存が危ぶまれます。

 

遺伝的撹乱

在来種と侵略的外来種との間で交配が行われて、新たな遺伝的特徴をもった種が生まれてしまうことです。

 

日本には存在しなかった新たな種が生まれることになるため、生態系への影響は未知数です。

 

人間の生命・身体への影響

人間の生命・身体への影響

人間の生命・身体への影響

 

侵略的外来種は、生態系に影響を与えるだけでなく、人間にも直接の影響を与えることがあります。

 

毒による危険

世界には、日本では考えられないほど強力なをもった動植物が存在します。

 

そんな侵略的外来種が日本に来てしまったら。。命の危険すらあります。

 

その他の攻撃による危険

毒だけではありません。

自然界の中ではひ弱な人間にとって、単純な物理攻撃も脅威です。

 

日本の在来種にない攻撃性を持つものもいるので、要注意です。

 

噛んだり刺したり突進したり、悪い場合は命に関わる攻撃も。

虎なんて持ち込まれたら、捕食されてしまいます。。

 

農林水産業への影響

農林水産業への影響

農林水産業への影響

 

他にも、人間のそのものでなくても、人間の生活圏に影響を与える場合があります。

 

それは、農林水産業への悪影響です。

 

農林水産物を食べる

これは狸や鹿などの在来種にも言えることなのですが、せっかく育てた産物を食べられる場合があります。

 

在来種向けに考えられた防護装置や防護方法が通用しないこともあるので、影響は甚大です。

 

畑などを荒らす

せっかく耕して整えた畑も、ドカドカと踏み入れられたら台無しです。

 

収穫量が減り、人間の生活に影響が出てしまいます。

 

このように、侵略的外来種の被害は多岐にわたります。

実際、どのような動植物が侵略的外来種とされているのか、比較的イメージしやすい例を5つ挙げてご紹介しますね。

 

侵略的外来種の5つの事例

アライグマ

アライグマ

アライグマ

 

アライグマは、タヌキと非常によく似た動物です。

原産は北米・中米で、あらいぐまラスカルでブームに火がつき、日本に入ってくるようになりました。

 

雑食性で何でも食べるんです。

以下がアライグマの食べ物です。

  • 両生類
  • 爬虫類
  • 魚類
  • 哺乳類
  • 昆虫類
  • 甲殻類
  • 植物

 

こう見ると、自然界にあるものは大体食べ物ですね。。

 

捕食や競合で在来種に影響を与えるほか、農作物を食べたり引っ掻いたり噛み付いたりして人間に影響を与えます。

ラスカルみたいなアライグマだったら、ただただ愛らしくていいんですけどね。

参照:環境省

 

ブルーギル

ブルーギル

ブルーギル

(画像:本田技研Webサイトより)

 

ブルーギルは20cmくらいの淡水魚です。

 

名前の由来は、『青いエラ蓋』で、エラ蓋のあたりが紺色になっているんです。

 

ブルーギルはどちらかというと肉食魚なので、他の水生生物を捕食してしまい、在来種の生態系を乱します。

 

僕が幼い頃は、観賞用として人気があったブルーギルですが、正体を知ってしまうと萎えますね。

参照:環境省

 

ヌートリア

ヌートリア

ヌートリア

(画像:山口市Webサイトより)

 

ヌートリアは、大型のネズミの仲間で、毛皮目的で日本に持ち込まれました。

 

50-60cmに成長し、水辺付近の植物をたくさん食べるので、農作物への被害が問題視されています。

 

人間を攻撃するわけではないですが、農作物被害を通じて人間の生活に影響を与えます。

 

ウォンバットみたいで可愛らしいんですけどね。。

 

↓ヌートリアの動画です。

参照:環境省

 

カミツキガメ

カミツキガメ

カミツキガメ

(画像:東京都Webサイトより)

 

見た目からしてヤバいですね。

 

北米や中米が原産で、甲羅の長さが50cmくらいまで大きくなり、体重も30kgまで増えるそうです。

 

見た目もそうですが、名前も危ないですよね。

その名の通り、噛み付いて何でも食べるので、生息地の水辺の両生類や魚類が捕食されてしまい、生態系が乱されるのです。

 

人間に対しても攻撃的で、巨体で噛まれたら肉がごっそり持っていかれそうです。

 

環境省も『大怪我のおそれもある』としています。

参照:環境省

 

ブラジルチドメグサ

ブラジルチドメグサ

ブラジルチドメグサ

(画像:福岡県Webサイトより)

 

ブラジルチドメグサは南米原産のセリ科の水草で、アクアリウム用に持ち込まれました。

 

在来種に『チドメグサ』がありますが、『血止草』とも表記されるように、止血作用のある植物です。

 

ブラジルチドメグサは、切れ端からでも再生するので、下流にどんどん広がっていき、水面を覆うほどにもなります。

すると、他の水生植物の光合成を妨げてしまうので、生態系が崩れます。

 

また、水中植物が駆逐されてしまうと水中の酸素が減るので、魚類や両生類への影響もあります。

参考:環境省

 

SDGs界隈の用語一覧

 

まとめ

本記事では、外来種問題について概要を説明した後、5つの例をご紹介しました。

 

外来種は、国内外来種国外外来種とに分けられますが、その中でも問題となるのは『侵略的外来種』として指定されています。

 

侵略的外来種による影響は以下の通りです。

侵略的外来種による影響まとめ

侵略的外来種による影響まとめ

 

また、侵略的外来種を5つ挙げてみました。

  • アライグマ
  • ブルーギル
  • ヌートリア
  • カミツキガメ
  • ブラジルチドメグサ

 

可愛かったりカッコよかったりして、ペット等として外国から持ち込まれる動植物たち。

日本の生態系を乱すものでないか、事前に確認しておきたいですね。

生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法

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