まるでレインボー!グリーン、ブルー、グレーなど、超カラフルな水素

まるでレインボー!グリーン、ブルー、グレーなど、超カラフルな水素 制度や仕組み、関連情報
まるでレインボー!グリーン、ブルー、グレーなど、超カラフルな水素

『グリーン水素』って聞いたことがあるんだけど、水素って色があるのか・・?

 

水素の『色』なんて不思議ですよね。

本記事では、グリーン水素だけではなく、ほかのカラフルな水素をご紹介します。

カーボンニュートラルの話題についていけるようになりますので、ぜひ最後までお読みください^^

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水素に色はあるのか

結論は、『物理的な色はない』です。

 

水素は主にはガスの状態で存在しますが、無色無臭なので見ることができませんし、匂いで判別することもできません。

 

クリーンなイメージから、なんとなくブルーっぽい色を想像するかもしれませんが、色は全くありません

 

では『グリーン』とは一体どういうことなのか、説明します。

 

環境貢献度によって変わる水素のカラー

概要

実は『○○水素』という呼び名は、環境貢献度によって変わるんです。

イナタ-2
イナタ-2

なんでそんなややこしいことをするんだろ??

Kobol-2
Kobol-2

推察するに。。水素をカーボンニュートラルな仕組みに利用することを前提とするよね。
色々な方法で水素を作れるんだけど、環境にとってよくない方法で作った水素も、環境にいい方法で作った水素も、同じ『水素』として扱ってしまったら、その事業の価値がわからなくなっちゃうでしょ?

イナタ
イナタ

確かにねぇ。いるもんね、やたら『水素、水素』ってアピールする輩が。

 

水素を利用してカーボンニュートラルな事業を進めようとしている中で、環境への価値を区別するために呼び名を変えているのだろうと思われます。

本当に環境にいい事業こそが評価されるべきですからね。

 

では、どんな色があるのか、ご紹介します。

環境貢献度の高い順に紹介しますね。

 

グリーン水素

グリーン水素

グリーン水素

 

キングオブ水素!

水素といえばグリーン水素!

というくらい、真正直・真正面からカーボンニュートラルに貢献するとされるのが、グリーン水素です。

 

グリーン水素は再生可能エネルギー由来の電力を使って、水を電気分解して作られます。

ここでいう再生可能エネルギーは、太陽光発電風力発電地熱発電水力発電などですね。

 

製造する過程では温室効果ガスを排出しないので、とてもクリーンです。

 

覚えておいてくださいね、水素の代表として!

 

ピンク水素

ピンク水素

ピンク水素

 

ピンク水素は、水の電気分解で作られる点では、グリーン水素と同じです。

しかし、グリーン水素がエネルギー源を再生可能エネルギーとしていますが、ピンク水素は原子力発電の電力を使っています。

イナタ-2
イナタ-2

原子力?!なんて危ない!!

Kobol-1
Kobol-1

という声も聞こえてきそうだね。
だけど、原子力の場合、発電している状態では温室効果ガスを出さないんだ。
だからカーボンニュートラルという点では優秀な電源なんだよ。

イナタ
イナタ

まぁ色の順位づけの基準がカーボンニュートラルへの貢献度とすれば、そうなるのか。。

 

レッド水素

レッド水素

レッド水素

 

再生可能エネルギーを使う点は同じですが、中でもバイオマスのガス化という技術を使って製造するものをレッド水素と呼びます。

 

バイオマスは、木質系廃棄物、農業廃棄物、畜産廃棄物、都市の生活ゴミのことです。

 

太陽光発電や風力発電とは異なり、若干の二酸化炭素が発生しますので、カーボンニュートラルへの貢献度は少し劣ります。

 

オリーブ水素

オリーブ水素

オリーブ水素

 

美味しそうな名前ですが、オリーブ水素は藻類やバクテリアなどの微生物の光合成を利用したものです。

 

光合成で酸素ができることは広く知られていますよね?

その酸素は水(H2O)から来ているのですが、残った水素は、吸収した二酸化炭素と合成されて炭化水素(植物の場合はデンプン)となって蓄積されます。

 

この時に発生する水素を外部に取り出す技術が開発されており、得られた水素が『オリーブ水素』と言われます。

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藻類の色のイメージがオリーブ色っぽいので、覚えやすいですね!

 

ただ、生物の反応なので制御することが難しく、水素を多量に取り出すために触媒を使って反応効率を高めるなどの研究が行われています。

 

イエロー水素

イエロー水素

イエロー水素

 

イエロー水素はグリーン水素の下位版です。

 

グリーン水素は太陽光発電や風力発電などの、CO2フリーの電源を使って水を電気分解しますが、イエロー水素が使う電源はCO2フリーとは限りません。

化石燃料由来の電力が混ざっていてもヨシとされます。

なので、製造過程では、ある程度のCO2が発生します。

 

イエロー水素は、将来的にグリーン水素に到達するまでのステップの位置づけではないでしょうか。

実際,超恵まれた土地でない限りは,再生可能エネルギー電源100%で電気分解することは,現段階では難しいですからね。。

 

ターコイズ水素

ターコイズ水素

ターコイズ水素

 

ターコイズ水素は、エネルギー源に縛りはありません

 

その特徴は、メタンを分解して炭素と水素を製造する点にあります。

メタンを分解して水素と炭素を取り出す

メタンを分解して水素と炭素を取り出す

 

採掘に多大なエネルギーを要するメタンを使うので、グリーン水素やイエロー水素よりも順位は下になります。

 

ただ、水素を製造している段階ではCO2を出さないんです。

 

水素の他に出てくるのは、固体の炭素のみ。

炭素は肥料やタイヤ原料に利用できますし、条件を工夫してカーボンナノチューブを作ることもできるようなので、利用価値を高めることも可能です。

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参考研究

 

ブルー水素

ブルー水素

ブルー水素

 

ブルー水素は、すごく環境にやさしい響きですが、実はそれほどでもありません。

天然ガスや石炭を使うからです。

 

まず、上述した方法以外にも、以下の2つの製造方法が存在します。

1つめは、天然ガスであるメタンを水と反応させて水素を二酸化炭素を製造する方法です(改質と言います)。

エネファームにも採用されている方法です。

メタンの改質

メタンの改質

 

2つめは、石炭のガス化です。

石炭をガスにして分解していくと、高い温度では水素一酸化炭素が生成されます。

 

この2種類のガスだけなら、いわゆる『合成ガス』として有効利用できるのですが、CO2も少なからず出てきます。

このように、メタンの改質や石炭のガス化を行うと、水素も出てきますが、二酸化炭素もしっかり出てきます。

そのまま二酸化炭素を大気に放出していたら、『ブルー』としての扱いは受けれません。

そこで、ブルー水素としての立ち位置を確保するために、CCUSを使います。

イナタ-2
イナタ-2

え?なにそれ?

Kobol-1
Kobol-1

CCUSはね、Carbon Capture & Utilize, or Storageの略称で、二酸化炭素を回収して利用したり、(主には地下に)貯蔵することだよ。

 

二酸化炭素をそのまま大気に放出せずに、回収や貯蔵をすることで大気中にはしばらく出さないぞ、ということなんですね。

大気中に出ていかなければ温暖化対策になりますからね。

二酸化炭素を排出する方法で水素を製造するけれども、CCUSで二酸化炭素を捕集するから勘弁して、というニュアンスです。

 

グレー水素

グレー水素

グレー水素

 

グレー水素はさらに良くないです。

ブルー水素での『メタンの改質』だけをやって、CCUSを組み合わせないんです。

CCUSをやらないので二酸化炭素はしっかり大気中に放出され、温暖化を助長することになります。

『水素!クリーン!(ドヤァ)』と銘打っても、実際はグレー水素だったら企業の品格が疑われますよね。

 

ブラック水素

ブラック水素

ブラック水素

 

来ました。悪の親玉・ブラック水素!

CCUSなしの石炭ガス化で水素を発生させる行いです。

環境に負担をかけながら水素を製造する最たる例です。

とてもじゃないけれど、『クリーンな水素!環境貢献!』なんて言えないシロモノです。

 

水素アピールの裏側を見抜こう

水素アピールの裏側を見抜こう

水素アピールの裏側を見抜こう

 

色とりどりの水素を紹介しましたが、イメージを掴んでもらえたでしょうか。

 

日本も世界も、気候変動対策としてカーボンニュートラルを大々的に進めています。

色々な企業等が『水素!クリーン!』とアピールすることが予想されますが、何色なのかをしっかりと見極めたいですね。

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グレー水素やブラック水素なのに環境価値をアピールしていては、それはもうSDGsウォッシュです。

 

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まとめ〜カラフルな水素

本記事では、カラフルな水素として、以下をご紹介しました。

カーボンニュートラルへの貢献度によって色が分かれるのです。

まとめ〜カラフルな水素

まとめ〜カラフルな水素

 

これから色々な水素を見聞きすると思います。

ぜひその水素が何色なのかを調べて見てください。

そして、ぜひ聞いてあげてください。

『その水素、何色ですか?』と。

コメント

  1. […] まるでレインボー!グリーン、ブルー、グレーなど、超カラフルな水素最近の水素には『色』があるようです。カーボンニュートラルが声高に叫ばれ始めた昨今。主役級に注目されてい […]

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