出生登録の世界・途上国の現状と、僕たちにできること

出生登録の世界・途上国の現状と、僕たちにできること 制度や仕組み、関連情報
出生登録の世界・途上国の現状と、僕たちにできること

SDGs目標16は『平和と公正をすべての人に』だけど、ターゲットにある『出生登録』とどんな関係があるんだろう··?

 

そういった疑問にお答えします。

 

本記事では、SDGs目標16ターゲット16.9に掲げられた『出生登録』について、諸外国(特に途上国)の現状を見ながら、平和と公正にどのように関係するのかを説明します。

ターゲット16.9
2030
年までに、全ての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供する。

全ての目標とターゲット

SDGs関連の用語一覧

 

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出生登録とは?

出生登録とは?

出生登録とは?

 

出生登録の読み方は『しゅっしょうとうろく』で、英語では『Birth Registration』です。

生まれたことを証明するための登録です。

 

日本では『出生届』を出すことが戸籍法第49条で求められており、諸外国でも何らかの届出や申請が必要です。

届出や申請をしないと、その子がこの世に生まれたことの証明がなされないままです。

つまり、日本の場合は出生届をしないと戸籍に登録されず、戸籍に登録されなけらば法律上はこの世界に存在しない人間となってしまうのです。

 

イナタ
イナタ

存在しない人間。。アクション映画とかに出てくる闇のエージェントみたいだね。

Kobol
Kobol

一見かっこいい感じはするけど、法律によって罰せられない変わりに法律による保護も受けられないと考えると、恐ろしいことだよね。。

 

出生登録に関する世界・途上国の現状

出生登録に関する世界・途上国の現状

出生登録に関する世界・途上国の現状

全世界のデータ

ユニセフ201912月に発表した調査結果によると、全世界では16600万人5歳未満の子どもの出生登録がなされていません。

これは、5歳未満の子どもの4人に1、つまり25%が法的に存在していないことになります。

 

【参考】調査結果の原典(英語です。P.16を参照)

 

4人に1人て、すごいことですよ?

学校の教室で考えてみてください。

自席の前後左右4人のうち1人は法的に存在しない??

自席の前後左右4人のうち1人は法的に存在しない??

 

前後左右の4人のうちのだれか1人が法的に存在していないんです。

自分の小学校時代の教室を回想してみると、わけがわかりません。

●●くん、法的に存在していなかったんだ。。。

って、意味がわかりません。

 

ただ、全世界の現実はそうなっているんです。

もちろん、地域によって差があるので、地域別のデータを見て見ましょう。

 

地域別のデータ

地域別では、大きな差が見られます。

先進的な地域もあれば、発展途上の地域もありますから、差があるのは納得です。

数字は大きい順に以下の通りになっています。

 

  • 北アメリカ:100%
  • 西ヨーロッパ:100%
  • 東ヨーロッパ·中央アジア:99%
  • 南アメリカ:94%
  • 中東·北アフリカ:92%
  • 東アジア·太平洋:91%
  • 南アジア:70%
  • 西·中央アフリカ:51%
  • 東·南アフリカ:40%

 

北アメリカや西ヨーロッパが100%であるのに対して、東·南アフリカは40%です。

5歳未満の6割の子どもが法的に存在していないんですよ。

大半は法的に存在していない』と言っても過言ではありません。

 

ちなみに,これらの地域で特に出生登録率が低い国は以下の通りです。

  • エチオピア:3%
  • ザンビア:11%
  • チャド:12%

 

これ、『ほとんどの子どもが法的に存在していない』っていう状態ですよね。

 

村の中で出生登録されている子がいたら、『え?きみ登録されてるの!?いいなぁ~、私たち法的に存在していないんだよね~!』って珍しがられるパターンですよね。

東・南アフリカ諸国の出生登録率の低さ

東・南アフリカ諸国の出生登録率の低さ

 

ちょっと意味が分からない状態です。

 

出生登録されていないことのデメリット

出生登録されていないことのデメリット

出生登録されていないことのデメリット

 

出生登録されていないと、色々な問題を引き起こします。

ユニセフのサイトを参考に,2点の問題をご紹介します。

 

家庭内暴力や虐待が起きやすい

家庭内暴力や虐待を受けやすくなります。

 

法的に存在していないのですから、公的機関が介入しようにも、『この子どもは一体誰の子なんだ?』って段階でまず躓きます。

 

そうなると、酷い親がいた場合、人目を気にせずに暴力や虐待をするケースが増えます。

 

抑止力が働きにくいんです。

 

教育や保健医療が受けられない

教育や保健医療は、往往にして自治体や政府などの公的機関によるところが大きいですよね。

 

公的機関は、国であれば州や県や市であれ、基本的には自らの管理地域に住んで税金を納めている対価として、サービスを提供します。

5歳未満の子どもは税金を納められないので、親世代の税金によってサービスが行われることになります。

 

しかし、法的に存在しない子どもがいたら、誰の家族か証明するものがないし、その自治体に住んでいるのかどうかも疑わしくなります。

 

となれば、公的なサービスの円滑な提供が妨げられることは容易に想像できますよね。

 

その結果、教育機会を得られず、健康も手に入れられず。。。という悲惨な事態を招きかねません。

 

出生登録問題に対して僕たちができること

出生登録問題に対して僕たちができること

出生登録問題に対して僕たちができること

 

これ、本当に難しいです。

結構考えたのですが、これだ!という正解が浮かびません。

ただ、遠く離れた国に住んでいる僕たちにとって、正解に近いアクションはわかったような気がします。

 

月並みですが、ユニセフへの寄付です。

ユニセフへの寄付

ユニセフへの寄付

 

即効性も、遅効性もあるアクションだと思います。

 

  • 即効性について

今すぐそこで起きているリアルタイムの問題に対して、ユニセフは直接的な働きかけをしてくれます。

例えば、ウガンダ政府に対して、出生登録されていない子どもを見つけたら連絡できるSMSシステムの導入を支援しました。

『存在のない子供たち』 をご覧になったみなさまへ | 日本ユニセフ協会

 

僕たちには難しいことを、!ユニセフが直接行ってくれます。

 

  • 遅効性について

ユニセフの資金が増えれば、活動できる範囲や深さが拡大していきます。

その活躍の様子も、より世界に広く響き渡るでしょう。

こうした社会貢献度の高さが増し、資金も得て、世間に認知されるようになれば、優秀な人材がユニセフを目指しやすくなります。

そうなれば、さらにユニセフの活動が活発化し、社会問題へのアプローチも強力になるはずです。

即効性も遅効性もあるアクションではないでしょうか。

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出生登録のまとめ

出生登録のまとめ

出生登録のまとめ

 

本記事では、出生登録に関する世界や途上国の現状僕たちにできることを解説しました。

 

出生登録の読み方は『しゅっしょうとうろく』、英語では『Birth Registration』です。

この世界に生まれたことを登録するもので、出生登録がないと、この世界に法的に存在しないことになってしまいます。

 

世界では、4人に15歳未満の子どもが、出生登録されていません。

地域によってバラツキがありますが、北アメリカや西ヨーロッパで100%登録されているのに対し、東·南アフリカではわずか40%です。

出生登録がないことで、家庭内暴力や虐待が起きやすくなるとともに、教育や保健医療などの公的サービスを受けづらくなります。

 

こうした問題に対して僕たちができることとして、ユニセフへの寄付を提案しました。

即効性も遅効性もあるアクションかなと思います。

 

読んでくださってありがとうございます!

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