カーボンネガティブの意味や取り組み事例を解説

カーボンネガティブの意味や取り組み事例を解説 制度や仕組み、関連情報
カーボンネガティブの意味や取り組み事例を解説

カーボンニュートラルに続いてカーボンネガティブ??また新しい言葉が出てきたなぁ。今度は何なんだ??

 

新しい分野なので色々な言葉が作られています。

覚えるのは大変ですよね。

 

本記事では、カーボンネガティブが何なのか、その意味事例を交えてわかりやすく解説します。

 

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カーボンネガティブとは

カーボンネガティブとは

カーボンネガティブとは

 

カーボンネガティブの意味は、人類が大気に排出する二酸化炭素よりも、大気から回収・吸収する二酸化炭素のほうが多い状態のことです。

つまり、大気から二酸化炭素が減っていく状態のことですね。

カーボンネガティブのイメージ

カーボンネガティブのイメージ

 

『ネガティブ』と付くので悪い意味かと思われるかもしれませんが、地球にとっては良い意味の言葉なのですね!

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カーボンニュートラルとカーボンネガティブの違い

カーボンニュートラルとカーボンネガティブの違い

カーボンニュートラルとカーボンネガティブの違い

 

カーボンニュートラルとカーボンネガティブの違いは、プラマイゼロなのかマイナスなのかの違いだけです。

 

カーボンニュートラルは、二酸化炭素の排出量が全体としてゼロになっている状態です。

なので、大気中の二酸化炭素は増えもしないし減りもしない。

 

カーボンネガティブは、二酸化炭素の排出量が全体としてマイナスになっています。

なので、大気中の二酸化炭素は減っていきます。

 

プラマイゼロなのか、マイナスなのか。

この違いを覚えてほしいです。

 

カーボンポジティブとカーボンネガティブの違い

カーボンポジティブとカーボンネガティブの違い

カーボンポジティブとカーボンネガティブの違い

 

また新たな言葉が出てきました。

その名も『カーボンポジティブ』です。

 

ポジティブとネガティブなので普通は反対の意味ですよね。

なので、カーボンポジティブは、二酸化炭素の排出量が全体としてプラスになっていると考えるかもしれません。

しかし、ややこしいことに、カーボンネガティブとカーボンポジティブは同じ意味なのです。

 

カーボンネガティブと表現する企業もいれば、カーボンポジティブと表現する企業もいる。

ただそれだけのことです。

 

これはさすがにややこしいですよね。

 

カーボンネガティブの取り組み事例

カーボンネガティブの取り組み事例

カーボンネガティブの取り組み事例

 

マイクロソフト

マイクロソフトは、気候変動とCO2の関連を冷静に見つめ、『カーボンニュートラルでは不十分である』との考えにいたり、2030年にカーボンネガティブを達成するそうです。

主な取り組みとしては以下です。

 

2025年までに再エネ100%にシフト

マイクロソフトは2025年までに、自社のデータセンター、ビル、キャンパスでの使用電力を100%再エネに切り替えるとしています。

 

二酸化炭素を排出しない電力を使用することで、カーボンネガティブに近づいて行くわけですね。

 

社内炭素料金の対象拡大

マイクロソフトは、社内の活動で二酸化炭素を発生させるものから炭素料金を徴収し、それを資金としてサステナビリティの改善を進めています。

 

2020年7月までは以下のスコープ1&2が対象だったのですが、スコープ3まで拡大しました。

  • スコープ1:運転する車の排ガスなど(直接的な排出)
  • スコープ2:使用する電気や暖房によって生じるガス(間接的な排出)
  • スコープ3:関連するほかのすべての活動から生じるガス(間接的な排出)

 

この拡大により、関係者が食べた食品の製造過程で発生する排ガス、ビルの材料、消費者が商品を使用する際の電力消費による排ガスなど、あらゆるものが含まれることになりました。

 

こういったものから料金を徴収して、サステナブルの進化に使う。

面白いサイクルですね。

 

ネガティブエミッション技術の展開

ネガティブエミッション技術とは、二酸化炭素を大気中から減らす技術です。

 

再エネを使っただけではカーボンニュートラルに近づくだけでカーボンネガティブにはなりません。

二酸化炭素を大気中から減らすことで初めてカーボンネガティブが見えてくるのです。

 

例えば以下の技術です。

  • 植林
  • 土壌への炭素固定
  • BECCs(二酸化炭素の回収・貯留付きのバイオマス発電)
  • DAC(大気からの二酸化炭素の直接回収)

 

マイクロソフトは、ネガティブエミッション技術に投資するのか自ら事業を行うことで、カーボンネガティブにアプローチしていきます。

参照

 

パタゴニア

アウトドア用品のイメージが強いパタゴニアも奮闘しています。

リュックが有名ですよね。アウトドア専門のメーカーなので、機能は折り紙付きです。

 

1点覚えておいてほしいのですが、パタゴニアは『カーボンポジティブ』を使う企業です。

人類が大気に排出する二酸化炭素よりも、大気から回収・吸収する二酸化炭素のほうが多い状態として、『カーボンネガティブ』と『カーボンポジティブ』は同じ意味ですので、お間違えなく。

 

パタゴニアの主な取り組みは以下です。

 

再エネ電力100%

パタゴニアの直営店、配送センター、および本社を含む全世界のオフィスでは2020年までに再エネ電力100%にするとのことです。

 

本記事は2022年1月に書いていますが、果たして達成されたのでしょうかね。

引用した公式HPによると、すでにアメリカの拠点では100%を達成したようです。

 

再エネはカーボン削減の基本的な選択肢ですから、妥当な方策です。

 

再生可能素材orリサイクル素材100%

2025年までに、パタゴニアの製品には再生可能素材またはリサイクルされた素材のみを使用すると宣言しています。

 

アパレル製品の製造において、二酸化炭素の排出量のほとんどはバージン素材(リサイクルされていないもの)の製造から排出されている,とパタゴニアも言及しています。

 

パタゴニアの場合、リサイクル繊維を使うことで44〜80%の削減効果があるそうですよ。

 

森林再生への投資

森林は二酸化炭素を吸収してある程度の期間、木に固定してくれます。

 

パタゴニアは、森林再生プロジェクトに投資することで、自社が直接的に何かをしなくても、他者に資金で協力することで効率的にカーボンネガティブに貢献しています。

 

自分では動けない範囲は、資金提供などで他者に動いてもらう。

効果を最大化するためにはよい方法ですよね。

参照

 

ブータン

ブータン王国は、ヒマラヤ山脈の南側に位置する国家で、幸福度世界一とも言われています。

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場所はここです↓

 

 

まだ近代的な発展を遂げていないので、もともとの二酸化炭素排出量が少ないことに加えて、自然が豊かであることで二酸化炭素の吸収量が多いことから、ナチュラルにカーボンネガティブな国です。

それでも、カーボンネガティブを維持するための取り組みを行っています。

 

森林割合≧6割

ブータンは憲法で『国土に対する森林の割合が6割を下回ってはならない』と規定しています。

憲法は法律よりも上の最上位のルールですから、ブータンは遵守しなければなりません。

 

木は、成長して大きくなる過程で二酸化炭素を取り込んで自身の素材にします。

なので、カーボンネガティブにはとっても重要なプレーヤーなんです。

 

ブータンは自国の自然を理解し、貴重な森林を維持してカーボンネガティブを維持しようとしているわけですね。

参照

 

カーボンネガティブまとめ

カーボンネガティブまとめ

カーボンネガティブまとめ

 

本記事では、カーボンネガティブ意味取り組み事例を解説しました。

 

カーボンネガティブとは人類が大気に排出する二酸化炭素よりも、大気から回収・吸収する二酸化炭素のほうが多い状態のことです。

 

カーボンニュートラルは排出と吸収のバランスがプラマイゼロであるのに対し、カーボンネガティブはそのバランスがマイナスとなります。

 

カーボンポジティブとカーボンネガティブは同じ意味で使われており、企業によってどちらを使うかだけの違いです。

 

取り組み事例も3つご紹介しました。

  • マイクロソフト
  • パタゴニア
  • ブータン

 

カーボンネガティブは、再エネを使っただけでは実現できません。

二酸化炭素を吸収して減らしていくことで初めて達成が見えてきます。

 

ここまで増やしてしまった大気中の二酸化炭素濃度は,カーボンネガティブで減らしていかないと、以前の値には戻りません。

カーボンニュートラルを掲げる企業は無数にありますが、カーボンネガティブを掲げる企業はまだ少ないのが現状です。

今回ご紹介した企業だけでなく、少しずつカーボンネガティブの波が広がるといいですね。

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