エネルギーミックスに影響する3つの”理由”

エネルギーミックスに影響する3つの理由 制度や仕組み、関連情報
エネルギーミックスに影響する3つの理由

日本のエネルギーミックスってどうやって決まっているんだろう??

 

そういった疑問に答えます。

本記事では、以下の内容をわかりやすくお伝えします。

  • エネルギーミックスとは
  • 日本のエネルギーミックスに影響する3つの理由

 

SDGsの目標7『エネルギーをみんなに そしてクリーンに』を理解するための基礎知識ですので、ぜひ最後までお読みくださいね~!

 

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エネルギーミックスとは

エネルギーミックスとは

エネルギーミックスとは

 

エネルギーミックスとは、言葉のイメージどおりエネルギーの混合割合のことで、電源構成のことです。

ポートフォリオですね。

どのエネルギーをどれくらいの割合で持っているかを示しています。

概ね、国家単位での話になります。

 

日本の場合、2018年度のエネルギーミックスは以下のとおりです。

日本のエネルギーミックス(2018年度)

日本のエネルギーミックス(2018年度)

 

バランスよく配分されているように見えますが、化石燃料が85.5%を占め、再生可能エネルギーは14.5%(ここでは原子力も含めています)と少ないです。

 

SDGs目標7ターゲット7.2からすると、あまり好ましい状況ではなさそうですね。

ターゲット7.2
2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。

 

日本のエネルギーミックスは資源エネルギー庁のサイトをチェック!

 

国によってエネルギーミックスは異なりますが、諸外国を紹介し出すと長くなってしまうので、それは別の機会にでも。

 

では、日本のエネルギーミックスはどのような要因・理由で決まってくるのかを説明しますね。

 

日本のエネルギーミックスに影響する3つの理由

日本のエネルギーミックスに影響する3つの理由

日本のエネルギーミックスに影響する3つの理由

 

日本のエネルギーミックスには、以下の3つの理由が絡んでいます。

  • 供給の安定化
  • 低炭素化
  • 低コスト化

 

個別に見ていきましょう。

 

供給の安定化

供給の安定化

供給の安定化

 

エネルギー供給が途切れたら、産業も家庭も窮地に立たされます。

なので、エネルギーミックスには『供給の安定化』が強く求められています。

 

例えば、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは天候に大きく左右されるために、無闇やたらに増やすことができません。

 

また、石油や石炭、天然ガスといった化石燃料であれば、安定的に輸入し続けられることが求められます。

なので、天然ガスに着目してみても1つの国に依存し過ぎることはせず、多くの国から輸入しています。

ある国との関係が悪化して輸入できなくなったとしても、他の国からの輸入でカバーできるからですね。

さらに天然ガスの値段が爆上がりして輸入が困難になっても、(環境への影響は置いといて)石炭や石油の輸入でカバーできます。

 

低炭素化

低炭素化

低炭素化

 

世の中は『カーボンニュートラル』の熱が急激に高まっています。

 

僕はエネルギー業界で働いているのですが、2020年5月のゴールデンウィークを過ぎたあたりから、急に業界内が騒がしくなってきました。

政府号令のもと、電力会社やガス会社総出で『カーボンニュートラル』を全面に押し出してきたのです。

 

でね。

カーボンニュートラル(二酸化炭素を大気中に放出しないこと)はSDGsの目標13『気候変動に具体的な対策を』に関連するのですが、温室効果ガスによる温暖化が気候変動を引き起こしているというのが今や常識です。

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『二酸化炭素=温室効果ガス』だと思っている人が多数だと思います。しかし、実際は違います。二酸化炭素は温室効果ガスの一種にすぎず、温暖化への寄与度もそれほど高くありません。本記事では、その辺りをまとめてお伝えしていきます。

 

なので、日本のエネルギーミックスにおいても、二酸化炭素などの温室効果ガスをたくさん排出するエネルギー源は、あまり比率を高くすることができないんですよね。

名指しで言うと、石炭、石油、天然ガスです。

 

石炭、石油、天然ガス。

この割合を引き下げる圧力が強まっているのです。

 

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低コスト化

低コスト化

低コスト化

 

3つ目は、低コスト化です。

経済性』とも言われます。

 

エネルギー供給事業は慈善事業ではないので、コストの削減が当然に求められます。

再生可能エネルギーの利率がなかなか高まらないのも、高コストが主要な要因の1つです。

逆に、石炭火力発電の比率がまだ高いことや、原子力発電を撤廃しない理由も、安い発電コストが大きく影響しています。

 

現実は3つの要因のせめぎ合い

現実は3つの要因のせめぎ合い

現実は3つの要因のせめぎ合い

 

上で紹介した3つの要因は、現時点では盛大に矛盾します。

3つ全部を満たしてくれる正解のエネルギーミックスは、現時点では存在しないのです。

 

現実は、3つの理由のせめぎ合いでバランスが変わります。

例えば、低コスト化を追求すると原子力や石炭が台頭しますが、石炭は低炭素化に反します。

低炭素化を追求すると太陽光や風力が出てきますが、安定供給や低コスト化に反します。

 

エネルギーミックスは単純な理由では決まらず、上述した3つの理由の微妙なパワーバランスで変化するものなのです。

 

まとめ

本記事では、エネルギーミックスに影響を及ぼす3つの理由について解説しました。

 

まとめると、エネルギーミックスは、エネルギーの混合割合のことで、電源構成ともいいます。

また、以下の3つの理由の微妙なパワーバランスによって、変化していくものです。

  • 供給の安定化
  • 低炭素化
  • 低コスト化

 

最近では、僕の肌感覚では低炭素化のパワーが強くなっていると感じています。

なので、しばらくは再生可能エネルギーや原子力の割合が増えていくものと予想しています。

エネルギーミックスを見るときは、ぜひ3つパワーバランスを思い浮かべてみてくださいね(^^)

コメント

  1. […] 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。 […]

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