
靴を買ったんだけど,シューキーパーを入れた方がいいのかな・・?
迷っている暇はありません。
いますぐにシューキーパー(『シューツリー』とも言う)を準備して入れるべきです。
本記事では、シューキーパーをなぜ入れる必要があるのか、その理由をわかりやすくお伝えします。
僕は、靴のメンテナンスとSDGsとの関係を解説した記事にて、以下の3点が重要だとお伝えしました。
本記事では、シューキーパーについて深掘りしますので、『なぜ大切なのか』について納得されたうえで、あなたの愛しの靴たちにシューキーパーを入れてあげてくださいね。
靴は喜び、長きにわたりあなたの足元を支えてくれるはずです。
シューキーパーを入れなかった革靴の末路

シューキーパーを入れなかった革靴の末路
僕は今でこそ靴が好きで,愛靴を綺麗に維持していますが,10年ほど前はひどいものでした。
もしいま過去の自分に会えるのなら、小一時間ほど説教したい。
それほど、僕は靴の状態に対して無頓着でした。
川崎ラゾーナのUniversal Languageで買った,お気に入りの革靴。
足の形にフィットし,色々なコーディネートにも合うので,色々な場所に履いていきました。
しかし,メンテナンスを完全にサボっていました。
雨の日も風の日も,履き倒してしまいました。
気付いたときには,穴が開きそうなくらいにひび割れ,ソールはすり減り,今にも壊れそうでした。
慌ててメンテナンスをし始めたのですが,時すでに遅し。
少しばかりの延命にはなりましたが,すぐに廃棄せざるを得ませんでした。

そんなに気に入ってたのなら、もっと大事にすれば。。

失ってみて初めてメンテナンスの大切さに気付いたよ。。。バカだったね。
お気に入りの靴を早々にダメにしてしまわないためにも、靴を買ったらすぐにメンテナンスを始めましょう!
では、メンテナンスの第一歩であるシューキーパーについて、まずはなぜ入れる必要があるのかを解説していきます。
シューキーパーをなぜ入れるのか?

シューキーパーをなぜ入れるのか
シューキーパーをなぜ入れるのでしょうか?
それは、以下3点のためです。
- 形状維持
- 乾燥
- 脱臭・殺菌
1つずつ説明しますね。
形状維持
歩く時の靴の形を想像してみてください。
特に後ろ足です。
前足に体重が乗る頃には,後ろ足の靴は曲がっていますよね。
歩き続けることによって,靴は膨大な回数,曲がることになります。
歩くことで靴が上に反る要因を作り出しているので,対策を講じないと靴は自然に反ってしまいます。
また,靴の構成部品のうち、足の甲部分の革は体温や湿気で伸びますが、履かないときは縮んでいきます。
足の甲の部分が縮んでいくと、靴が上に反るように変形してしまいます。
このように,革靴が上に反ることはとても自然に起きるので,対策が必要なんです。
その対策としてシューキーパーを入れてあげることで,靴が上に反らないように形状を維持することができるわけですね。
ちなみに,『形状維持』がシューキーパーのもっとも重要な役割です。
本当に重要なので,覚えておいてください。
乾燥
足裏は身体の中でも汗腺が多い部位です。
汗は体温を下げるためにかくものですよね?
靴を履くと、足の温度が上昇するので,足は汗をかいて温度を下げようとします。
ですが,足は靴でしっかり包まれているので蒸気の逃げ場がなく,湿気がこもります。
湿気が多い場所は、カビや雑菌の温床となるので、靴が内側から侵されていくことになるんです。
なので,木製のシューキーパーを入れて湿気を取り,適度に乾燥させてあげることが必要です。
乾燥させるにも時間がかかるので,できれば同じ靴を連日履くのではなく,休ませてあげたいですね。
脱臭・殺菌
上で紹介した『乾燥』と関連しますが,湿気の多い場所には雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌は,汗に含まれるたんぱく質や脂質を食べて,臭いの素となる成分を出します。
つまり,『足が臭い』という悲劇的な状態になります。
そうならないためにもシューキーパーが必要なんですよね。
特定の素材のシューキーパーは脱臭や殺菌の効果があるので,入れておくたけで臭いの対策になります。
シューキーパーの選び方

シューキーパーの選び方
シューキーパーをなぜ入れるべきかを理解したところで,実際にどのようなシューキーパーを使えばいいのか,僕の経験も踏まえてお話します。
靴のサイズや形状に合うものを選ぶ
靴のサイズや形に合ったものを選んでください。
サイズや形が靴と合っていないと,靴を変形させてしまったり,靴が反ることを防げなかったりします。
安すぎるシューキーパーだと,踵が妙に尖っていたり,つま先まで届かないものも存在しますので,要注意です。
『形状維持』がシューキーパーのもっとも重要な役割だと説明したとおり,サイズと形状にはこだわった方がいいですね。
靴底に対して並行な力で伸ばせるものを選ぶ

靴底に対して並行な力で伸ばせるものを選ぶ
上の図に付けた写真を参考にして選んでもらえたらOKです。
前後の木のブロックがばねで接続されていますが,ばねが伸び縮みする方向は,踵⇒つま先の一方向です。
靴に対して素直に力をかけることができます。
前のブロックが左右に分かれていて,同じくばねで接続されているので,横方向にも力をかけることができますよ。
横方向の変形の対策にもなります。
一方,良くない例を以下に示します。

良くない例:力が上にかかり甲が持ち上がる
この形状のシューキーパーの場合,ばねの力で足の甲が持ち上がるので,変な方向に伸ばされてしまいます。
予算上の制限がある場合は仕方ないかもしれませんが,避けるのが無難です。
木製(できればシダー)を選ぶ

木製(できればシダー)を選ぶ
シダーは日本語で杉です。
杉は吸湿力はもちろん,優れた脱臭力や殺菌力も持つ木材なんです。
シューキーパーに求められる機能を備えていますよね。
杉は,花粉症持ちの僕にとっては速やかに絶滅してほしい種ですが,シューキーパーの素材として優れているので,痛しかゆしといったところ。。
おすすめのシューキーパー
ベストは,『その靴専用のシューキーパー』ですが,そのような靴もシューキーパーもかなりの高額になってしまいます。
イメージをもってもらうために事例をお伝えすると,7~8万円の革靴を買ったとして,その木型に合わせたシューキーパーも付けてもらうなら,1万数千円の追加費用がかかります。
なかなかシューキーパーに1万円以上もかけられないですよね。。
そこまでしなくても,3~4千円でしっかりとしたシューキーパーが手に入ります。
僕のおすすめはこちらです↓
シダー(杉)を使用しており,形状も申し分ないです。
何よりリーズナブルな価格なので,気軽に試せます!
3~4千円でお気に入りの靴の状態を維持できるのなら,割のいい投資です。
まとめ
本記事では,シューキーパーがなぜ必要なのか,以下の3つの理由を説明しました。
- 形状維持
- 乾燥
- 消臭・殺菌
また,シューキーパーの選び方として,以下の3つを紹介しました。
- 靴のサイズや形状に合うものを選ぶ
- 靴底に対して並行な力で伸ばせるものを選ぶ
- 木製(できればシダー)を選ぶ
最後に,おすすめのシューキーパーをお伝えしました↓

これからは履いたらすぐに入れなきゃね!

そこは気を付けて。あまりに湿気の多い状態でシューキーパーを入れると乾燥が遅れてしまうんだ。
陰干ししてから翌日に入れるくらいがちょうどいいかな!
シューキーパーを入れることで,あなたの愛靴が長持ちしますように。
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