SDGs(読み方はエス·ディー·ジーズ)という言葉を聞いて,『自分も個人として何かやらなきゃいけないのかな?』と,ちょっぴり焦っていますか?
安心してください。
SDGsは個人に無理強いしないです。
ただ、『何かやってみようかな♪』という想いが脳裏をかすめたのなら、本記事を参考にしてほしいです。
SDGsの達成に向けて個人が取り組みを行うことが絶対的に正しいかどうか,誰にも分かりません。
ですが,僕は『地球や人類のために個人もやった方がいい』と思っています。
あなた自身が同じように肯定的に考えるのなら、小さなことから行動に移してみることをおすすめします。
本記事では、SDGs達成に向けた個人の取り組み事例として、『靴のメンテナンス』を紹介します。
特に,SDGsの目標との関連,つまり『靴のメンテナンスがどのようにSDGsの達成につながるか』をわかりやすく解説します。
SDGsの基本的な部分の考え方については、以下の記事を参照してくださいね!
✅ SDGsの根幹: 誰もおきざりにしない
✅ SDGsの5つの柱: 5Ps
✅ SDGsの5大原則
✅ SDGs: 日本の取り組み8箇条
SDGs達成に向けた個人の取り組みを一覧形式で紹介しておりますので,あなたに合う取り組みが見つければ嬉しいです。
SDGsの17個の目標と169個のターゲット

SDGsの17個の目標と169個のターゲット
あなたも個人でなんらかのアクションを起こしていて、『本当にSDGs達成への貢献になるのか?』『周りが良いというから同じようにやっているだけじゃないか?』と、スッキリしない時があるかもしれません。
そんな時は、ご自分の取り組みがSDGsの『ターゲット』に該当していることを確認してみてほしいです。
ターゲットに該当しているのならば、SDGsの目標達成のための行動と言えるので、実体を伴った取り組みになりますからね。
SDGsは、
- Sustainable(持続可能な)
- Development(開発の)
- Goals(目標)
の略で、17個の目標から構成されます。
さらに、17個の目標を分解した『ターゲット』が169個あります。
実際に取り組む場合のベンチマークを見つけるなら、ターゲットから探すと良いです。
なぜなら、17個の目標は抽象的な表現で規定されているのですが、169個のターゲットはかなり具体的に記述されていて行動を想像しやすいからです。
ターゲットを探しやすいように一覧にまとめましたので,辞書代わりにお使いください。
以下,靴のメンテナンスという個人の取り組みを簡単に紹介した後,SDGsとの関係を説明していきます。
靴のメンテナンスという取り組み
SDGs達成に向けた個人の取り組みとして、僕は靴のメンテナンスを欠かさずやっています。
具体的には、以下の3つです。
- シューキーパーを入れる
- 磨く
- ソールを補修する
詳細は別の記事で丁寧に説明しますので、ここでは概要だけ紹介しますね。
シューキーパーを入れる

シューキーパーを入れる
シューキーパーは、靴の中に入れる『型』です。
靴って,歩くたびに後ろ足の靴が曲がるんですよね。
また,靴の構成部品のうち、足の甲部分の革は体温や湿気で伸びますが、履かないときは縮んでいきます。
足の甲の部分が縮んでいくと、靴が上に反るように変形してしまいます。
ピエロの靴のような反った革靴を履いていると、目も当てられません。
センスの問題かもしれませんが、とんがり靴のつま先が上に反っている人。。。あれは相当にダサいです。
縮むのを防止して靴の形を維持するために、シューキーパーを入れておきます。

磨く

磨く
革靴は生きています。
ご自身の肌と同じように、適度な油分を補給しないとひび割れていきます。
ひび割れを放置したらボロボロになり、捨ててしまうことになるので、専用のクリームで油分を補給してあげます。
シューキーパーと同じで、靴を長持ちさせるために大切なメンテナンスです。
クリームで油分を補給して磨いてあげることで、靴はピカピカになります。
輝く靴を履いている人って、素敵に思えませんか?
悪い印象よりは良い印象を持ってもらえますよね。
ソールを補修する

ソールを補修する
ソール、つまり靴底は、地面との摩擦によって徐々に摩耗していきます。
あまりに摩耗が酷くなると、靴を廃棄したり、ソールを張り替える必要が出てきます。
そこまで摩耗が進む前にリペア材をソールに塗ることで、リペア材が先に摩耗してくれるので、ソール自体の摩耗が防がれるわけです。
では、靴のメンテナンスとSDGsとの関係を、ターゲットのレベルで確認してみます。
SDGsと『靴のメンテナンス』との関係
目標12~つくる責任 つかう責任

目標12~つくる責任 つかう責任
靴のメンテナンスは,目標12の達成に貢献します。
具体的には,ターゲット12.5です。
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
例えば革靴のメンテナンスを全くやらない場合、反り返り、ひび割れ、ソールは限界まで擦り減ります。
となれば、捨てますよね··?
廃棄物が発生するわけです。
ソールを貼り替えた場合も、それまでのソールの廃棄につながります。
ところが、上に紹介した3つのメンテナンスによって、ソールを含めた靴全体が長持ちします。
靴が長持ちすると靴を捨てる頻度が減るので、廃棄物の発生防止と削減につながります。
結局、廃棄物の発生量も減ることになります。
大勢の人が靴のメンテナンスの重要性を理解して実践すると、『廃棄物の発生を大幅に削減する』ことになりますよね。
目標13~気候変動に具体的な対策を

目標12~つくる責任 つかう責任
続いては,SDGsの目標13『気候変動に具体的な対策を』です。
特にターゲット13.3に該当します。
気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
家庭から廃棄される靴は『可燃性の一般廃棄物』に分類されますが、日本では80%以上の可燃性 の一般廃棄物が焼却処理されています。
出典:環境省資料(図-4)
靴の焼却にともなって二酸化炭素が排出され,温暖化の助長につながります。
ところが、靴のメンテナンスによって靴の廃棄物量が減れば、その分だけ二酸化炭素の排出量も減ります。
靴のメンテナンスを行う文化を普及させることは、『気候変動の緩和に関する啓発及び制度機能を改善する』ことに繋がると言えます。
靴に関する本質的な問題は残る

靴に関する本質的な問題は残る
靴のメンテナンスによって廃棄物量を減らせる、と主張してきました。
しかし、靴を履くこと自体に本質的な問題があることも同時に伝えておきたいです。
それは、合成ゴムのソールの場合、マイクロプラスチックを自然界に大量に放出する点です。
レジ袋との比較の観点から数字を使った推定も行って記事にまとめたので、以下の記事をご覧下さい。

まとめ:靴のメンテナンスは目標12と目標13の達成に貢献

まとめ:靴のメンテナンスは目標12と目標13の達成に貢献
SDGs達成に向けた個人の取り組みとして、『靴のメンテナンス』を3つ説明しました。
- シューキーパーを入れる
- 磨く
- ソールを補修する
また、SDGsとの関係として,以下のターゲットの達成に貢献していると説明しました。
- ターゲット12.5
- ターゲット13.3
ターゲットは目標の構成要素なので,結果的には以下の目標の達成に貢献します。
新型コロナウィルスの第3波で自粛ムードになっている昨今ですが、Amazonプライムなどで映画を観ながら、靴が綺麗になっていく過程を楽しむのもいいのでは(^^)
個人でできることは,日常のあちこちに転がっていますよ~!

『こんなアクションはSDGsに貢献しますか?』っていうものがあったら,ぜひコメントでお知らせくださいね~!』

ぜひお願いします!僕が分析して,SDGsとのつながりをブログで解説しますよ^^
他にも,『SDGsのここがわからない』『もっと詳しく知りたい』『こんにちは』など,コメントをいただければすごく嬉しいです!
【参考】
- 業界別にSDGsに対する企業の取り組みを探すならこちら↓
- 企業や個人の取り組みカテゴリーの記事はこちら↓
- 制度全般カテゴリーの記事はこちら↓
コメント
[…] 僕は、靴のメンテナンスとSDGsとの関係を解説した記事にて、以下の3点が重要だとお伝えしました。 […]
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[…] 【SDGs】個人の取り組み⑥:靴のメンテナンスで廃棄物を削減!SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた,個人の取り組みを紹介します。今回ご紹介する取り組みは『靴のメンテナン […]
[…] なお、本記事で紹介する方法は、靴のメンテナンスとSDGsとの関係について説明した記事で紹介した、3つの方法のうちの1つです。 […]