【SDGs】目標6『安全な水とトイレを世界中に』の内容や企業の取り組み

【SDGs】目標6『安全な水とトイレを世界中に』の内容や企業の取り組み 【SDGs】企業や個人のリアルな取り組み事例
【SDGs】目標6『安全な水とトイレを世界中に』の内容や企業の取り組み

仕事でSDGs(持続可能な開発目標)関連の提案をしたいんだけど、他の企業はどのような取り組みをしているんだろう?事例はあるかな?

 

本記事では、そういった疑問に対して、以下の内容でお答えします。

  • SDGs目標6の具体的な内容
  • 目標6に関する企業の取り組み事例(ダイジェスト)

 

記事を読み終えると,まずはSDGs目標6を理解できます。

また、事業提案に活かすヒントが見つかると思いますので,最後まで読んでいただけるとすごく嬉しいです。

 

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SDGsの目標6の背景~水利用の現状

SDGsの目標6の背景~水利用の現状

SDGsの目標6の背景~水利用の現状

 

水が足りない!

水が足りない!

水が足りない!(データ出典:OECD Environmental Outlook to 2050)

 

水が足りません。

 

経済協力開発機構(OECD)の「OECD Environmental Outlook to 2050(2012)」によると,2050年には2000年時点の約1.5倍の水が必要になると予測されています。

 

この場合,39億人(世界人口の40%)が深刻な水不足に見舞われる可能性があると予測されています。

 

トイレも足りない!

 

ユニセフによると,

  • 世界ではまだ20億人トイレを使えない
  • 6億7,300万人屋外で排泄を行っている
  • 1日に800人以上の子ども下痢性疾患で亡くなる

このような状況です。

 

日本では蛇口の水を飲めますし,トイレだってあちこちにあるので,実感がわかないかも知れません。

 

しかし世界では,上下水道ともにまだ普及が必要なんです。

 

国連広報センターがとてもほのぼのとした動画を作ってくれているので,気分転換にどうぞ^^

 

SDGsの目標6の具体的内容

5Psの中の目標6の位置づけ

5Psの中の目標6の位置づけ

5Psの中の目標6の位置づけ

 

目標6は、5Psの中の『People(人)』に深く関係しています。

 

SDGsには5つの柱があり,僕は5Ps(ファイブ・ピーズ)と呼んでいます。

 

5つの柱はすべてアルファベットの“P”で始まるからですね。

 

具体的には,以下の5つです。

  • People (人)
  • Planet (地球)
  • Prosperity (繁栄)
  • Peace (平和)
  • Partnership (協力)

 

SDGsの17個の目標は,この5Psのどれかの分野に関するものです。

 

目標6上下水の問題に関するものなので、『People(人)』に深く関係しています。

 

5Psについては別の記事でしっかり説明したので,興味があればぜひお読みください。

SDGsの5つの柱・5Psを丁寧に解説!17個の目標との対応も!
SDGsには5つの柱が存在します。17個の目標は,5つの柱に沿って定められています。本記事では,SDGsの5つの柱について紹介します。SDGsの目標との対応関係もお伝えします。

 

目標6~安全な水とトイレを世界中に~

目標6~安全な水とトイレを世界中に~

目標6~安全な水とトイレを世界中に~

 

SDGsの目標6は『安全な水とトイレを世界中に』です。

 

英語では『Clean Water and Sanitation』(クリーンウォーター アンド サニテーション)と書かれています。

 

きれいな水と衛生環境』ですかね。

 

原文では以下の通りに書かれています。

Ensure availability and sustainable management of water and sanitation for all

全人類のための,水と衛生環境の利用及び持続可能な管理を確実なものにする』と訳してみます。

 

目標6の8つのターゲット

SDGs-目標-ターゲットの関係

SDGs-目標-ターゲットの関係

 

SDGsには17個の目標から成り立ち,17個の目標は169個のターゲットから成り立っています。

 

階層構造ですね。

 

SDGs目標6をさらに具体的な達成目標に分解すると,以下の8つのターゲットになります。

 

ターゲット 内容
6.1 2030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
6.2 2030年までに、全ての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.4 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.5 2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b 水と衛生に関わる分野の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。

SDGsの17個の目標と 169個のターゲット一覧

SDGsの全17目標の内容と企業の取り組み事例一覧

 

SDGsの目標6:企業の取り組み事例

今回ご紹介するのは、以下の3社です。

いずれもSDGs目標6に対して、独自で面白い取り組みをしているので,ぜひご覧ください!

 

  • TOTO株式会社
  • 株式会社大川印刷
  • 株式会社JTECT

 

TOTO株式会社の取り組み

TOTOは日本人の生活にとても密着した商品を扱っています。

 

衛生陶器,つまり便器です。

 

SonyとかTOYOTAとかPanasonicといった目立つ企業ではないですが,基本的な生活を送るのに不可欠なトイレを提供し続けてくれます。

 

縁の下の力持ちとは,まさにTOTOのためにあるような言葉。

 

TOTOの取り組みについては以下の記事でしっかりとまとめたので,ぜひご覧ください。

【SDGs】会社の取り組み~日本のお家芸で世界に貢献!TOTO
TOTOのSDGsに対する取り組みを紹介する記事です。てっきり『衛生陶器の会社』と思っていましたが,取り組みの幅が広い!ニッポンのお家芸『ウォシュレット』を軸に,幅広く世界に貢献している企業です。

 

株式会社大川印刷の取り組み

株式会社大川印刷の取り組み

株式会社大川印刷の取り組み

 

大川印刷は神奈川横浜市に拠点を置く,創業1881年超老舗印刷会社です。

 

SDGs目標6に対して,大川印刷は2つのことに取り組んでいます(同社CSRレポートより)。

  • 石油系溶剤を使用しないインキを導入
  • 管理,保護された森林からの木材を使用

 

石油系溶剤を使用しないインキを導入

印刷にはインキが必要ですが,インキには溶剤が含まれています。

 

この溶剤にどのような物質を使うのかが問題となってきます。

 

従来使われていた石油系溶剤の1種である揮発性有機化合物(VOC)を使うと,光化学スモッグによる身体影響やシックハウス症候群などを引き起こすおそれがあります。

東京都環境局の資料が分かりやすいので,参照ください。)

 

また,大気中に揮発して雨として地上に降りてきたり、廃棄物として河川に流れてしまうと、水質汚染の原因になってしまいます。

 

大川印刷は,石油系溶剤を使用しない『ノンVOCインキ』の導入を進めており,2017年度には総使用量の約70%の置き換えが完了しています。

 

ノンVOC インキを使用することで,水質汚染の抑制につながります。

 

なので,SDGsの目標6に対しては,ターゲット6.3の達成に貢献すると考えられます。

ターゲット6.3
2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する

 

管理,保護された森林からの木材を使用

森林には,水を蓄えてろ過する機能があります。

 

適切な伐採や植林などで管理されていれば森林は機能を保ていますが,違法な伐採によって森林が衰えてしまうと,保水や浄化の機能が損なわれてしまいます。

 

その結果,雨が降ると『汚い水が一気に流れる』ことになってしまい,衛生の面でも防災の面でもよくありませんよね。

 

大川印刷は,印刷紙に『FSC森林認証紙』を積極的に使用しています。

FSCは森林管理協議会Forest Stewardship Council)のことで,FSC森林認証紙は,適切に管理された森林の木材を使用した紙であることを意味しています。

 

大川印刷は,『FSC森林認証紙』を使用することで森林保護に参加しているのですね!

 

SDGsの目標6に対しては,ターゲット6.6の達成に貢献すると考えられます。

ターゲット6.6
2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。

 

株式会社JTECTの取り組み

株式会社JTECTの取り組み

株式会社JTECTの取り組み~2018年の西日本豪雨の際,泉せせらぎを無償貸与(出典:同社Webサイト)

 

JTECTは岐阜県瑞浪市に拠点を置く,電気設備関連施工会社です。

 

JTECTは,空気中の水分から飲料水を作る製水器『泉せせらぎ』を販売しています。

(『泉せせらぎ』の製造は有限会社テルが行っています。)

 

2018年の西日本豪雨の際に,水不足で困っていた広島県内の施設に,『泉せせらぎ』を無償貸与しました。

 

災害の際に助け合うこの取組み,素晴らしいと思います。

 

SDGsの目標6に対しては,ターゲット6.4の達成に貢献すると考えられます。

水不足に困っている広島の方々に,『泉せせらぎ』によって飲料水を提供できたのですからね。

ターゲット6.4
2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。

 

平成30年7月豪雨災害 泉せせらぎ提供 | 株式会社JTECT(旧 岐阜電設株式会社) -総合省エネルギー電気工事会社
2018年7月西日本豪雨の影響で、広島県三原市本郷町では川が氾濫、決壊するなどの被害が発生いたしました。 本郷町では町内の46%に当たる、約2,200世帯が浸水し、その浸水面積はマツダスタジアム約300個分になります。 一部の地域では断水状態になった場所もありました。 JTECT(当時岐阜電設)は災害支援活動として、認...

SDGsの17個の目標と 169個のターゲット一覧

まとめ

SDGs目標6安全な水とトイレを世界中に』は,5Psのうち『People(人)』に関するものでした。

 

また,目標6に関する企業取り組みのダイジェストとして,

  • TOTO株式会社の取り組み
  • 株式会社大川印刷の『ノンVOCインキの使用』『FSC森林認証紙の使用』
  • 株式会社JTECTの『泉せせらぎの無償貸与』

をご紹介しました。

 

SDGsの目標6は『上水』と『下水』の両方を含むので,取り組み内容も多岐に渡ります。

 

日本では気付きにくい水とトイレの問題に対して,SDGsを契機に色々な企業がアプローチしていけるといいですね。

 

本記事が参考になったのなら嬉しいです。

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コメント

  1. […] これは目標5(ジェンダー平等を実現しよう)と目標6(安全な水とトイレを世界中に)の達成を阻害します。 […]

  2. […] 【SDGs】目標6『安全な水とトイレを世界中に』の内容や企業の取り組みSDGsの目標6の内容と,企業の取り組みをコンパクトにまとめてお伝えします。本記事では,①TOTO,②大川印刷,③JT […]

  3. […] ある地域に綺麗な水を供給したい場合(目標6ですね!)を考えてみます。 […]

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