SDGs目標15【陸の豊かさも守ろう】企業の取り組み事例で実践的に理解!

SDGs目標15【陸の豊かさも守ろう】企業の取り組み事例で実践的に理解! 【SDGs】企業や個人のリアルな取り組み事例
SDGs目標15【陸の豊かさも守ろう】企業の取り組み事例で実践的に理解!

SDGs(持続可能な開発目標)について理解したい。
教科書的な講釈はもういいから、事業で使えるように事例で学びたい!

 

そういったご要望に以下の内容でお答えします。

  • SDGs目標15(陸の豊かさも守ろう)の具体的な内容
  • 目標15に関する企業の取り組み事例3つ(ダイジェスト)

 

記事を読み終えると,SDGs目標15実践的に理解できます。

 

実践的に理解することで、事業提案に活かすヒントが見つかったり,ディスカッションに深みが増しますよ。

 

SDGsにピンと来ない方は,ひとまずこの動画で勢いをつけてからどうぞ。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

SDGsの目標15『陸の豊かさも守ろう』の【必要性】

SDGsの目標15『陸の豊かさも守ろう』の【必要性】

SDGsの目標15『陸の豊かさも守ろう』の【必要性】

 

SDG目標15について,国連広報センターによるトーマスの公式ほっこり動画があります。

大枠の考え方を掴むにはちょうどいいと思います^^

 

SDGs目標15がなぜ必要なのか,わかりやすい数字で現状を見てみます(出典1出典2)。

 

  • 16億人:森林によって生活が支えられている人の数
  • 75%:世界の貧困のうち土地の劣化によって引き起こされる割合
  • 20%:劣化した土地の割合(2000年~2015年)
  • 80%:陸上生物種のうち森林に生息する種の割合
  • 10%:過去25年間での生物種の絶滅リスクの上昇率
  • 39%:生物多様な陸地(山地以外)における保護区の増加率(2000年~2018年)
  • 36%:生物多様な陸地(山地)における保護区の増加率(2000年~2018年)
  • 42%:生物多様な陸地(淡水域)における保護区の増加率(2000年~2018年)

 

森林が陸上の生態系の8割を育み,16億人を生かしています。

 

その森林が劣化・減少していくと,生態系の崩壊につながるだけでなく,その影響を受けて人間の生活も手痛い影響を受けるのですよね。

 

人間はただ手をこまねいているだけでなく,下3つの数字を見ればわかる通り陸地の保全に向けて努力はしています。

 

ただ,努力が十分ではないために,土地の劣化や絶滅リスクの上昇が現実的に起きてしまっています。

 

現状のままでは,陸地そのものや生態系の崩壊が進む一方で,結果的には人類にダメージが跳ね返ってきます。

 

SDGs目標15はそのような事態を食い止めるために設定されています。

 

SDGsの目標15の【具体的内容】

5Psの中の目標15の位置づけ

5Psの中の目標15の位置づけ

5Psの中の目標15の位置づけ

 

目標15は、5Psの中の『地球(Planet)』に深く関係しています。

 

SDGsには5つの柱があり,僕は5Ps(ファイブ・ピーズ)と呼んでいます。

 

5つの柱はすべてアルファベットの“P”で始まるからですね。

 

具体的には,以下の5つです。

  • People (人)
  • Prosperity (繁栄)
  • Planet (地球)
  • Peace (平和)
  • Partnership (協力)

 

SDGsの17個の目標は,この5Psのどれかの分野に関するものです。

 

目標15陸の環境に関係するので、『Planet(地球)』に深く関係しています。

 

5Psについては別の記事でしっかり説明したので,興味があればぜひお読みください。

SDGsの5つの柱・5Psを丁寧に解説!17個の目標との対応も!
SDGsには5つの柱が存在します。17個の目標は,5つの柱に沿って定められています。本記事では,SDGsの5つの柱について紹介します。SDGsの目標との対応関係もお伝えします。

 

SDGsの目標15~陸の豊かさも守ろう

目標15~陸の豊かさも守ろう

目標15~陸の豊かさも守ろう

 

SDGs目標15は『陸の豊かさも守ろう』です。

 

目標14は『海の豊かさを守ろう』ですが、『も』をつけちゃうと取って付けたような感が出ちゃいますね。

 

目標15を『陸の豊かさを守ろう』としていいのでは?と個人的には思います。

 

ロゴの英語版では『Life On Land』(ライフ・オン・ランド)と書かれています。

 

直訳すると『陸上の生命』ですかね。

 

SDGs宣言文の原文では以下の通りに書かれています。

Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems, sustainably manage forests, combat desertification, and halt and reverse land degradation and halt biodiversity loss

『陸上の生態系を保護し,保全し,持続可能な利用を推進する。また,森林を持続可能な方法で合管理し,砂漠化を食い止め,土地の劣化を食い止める。さらに,生物多様性の喪失も食い止める。』と訳してみます。

 

何やら忙しくなりそうですが,人類の生活圏からよく視える場所であるだけに,具体的で緊急の問題が山積しているということです。

 

目標15の12個のターゲット

SDGs-目標-ターゲットの関係

SDGs-目標-ターゲットの関係

 

SDGsには17個の目標から成り立ち,17個の目標は169個のターゲットから成り立っています。

 

階層構造ですね。

 

SDGs目標15をさらに具体的な達成目標に分解すると,以下の12個のターゲットになります。

 

No. 内容
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。

SDGsの全17目標の内容と企業の取り組み事例一覧

SDGsの17個の目標と 169個のターゲット一覧

 

一般的な知識はここまでにしましょう。

目標15実践的に理解するために、企業取り組み事例を見ていきます。

 

SDGsの目標15【企業の取り組み事例3つ】

今回ご紹介するのは、以下の3つの企業・団体の取り組みです。

 

  • アートコーポレーション株式会社
  • 株式会社建設環境研究所
  • UCC上島珈琲株式会社

 

アートコーポレーションの取り組み:見積書のペーパーレス化

アートコーポレーションの取り組み:見積書のペーパーレス化

アートコーポレーションの取り組み:見積書のペーパーレス化

 

アートコーポレーション株式会社は大阪府大阪市に本社を置く引越・物流の会社です。

 

そう,あなたもよくご存知の『アート引越センター』で有名な会社です。

 

SDGs目標15に対するアートコーポレーションの取り組みとしては,『見積書のペーパーレス化』です。

 

引越しをするときって,Webサイトから自分で物量などを入力した後,担当の方が家にきて正確な見積もりをしてくれますよね。

 

その見積もりって,紙でもらうことが多いかと思います。

 

紙の原料は木です。

 

再生紙を使う場合もあると思いますが,大手の製紙会社・日本製紙は古紙100%の廃止発表するくらいですから,いくぶんか新たな原料が投入されるわけです。

となると,古紙100%でない以上、紙を使う行為自体が森林減少につながるわけです。

また,紙を作ったり再生したり,製品や原料を運ぶことにもエネルギーが必要になるので,エコとは遠くなってしまいますね。

 

アートコーポレーションは,見積書を電子化して,タブレットを利用して顧客とのコミュニケーションを行っています。

見積書のペーパーレス化

見積書のペーパーレス化

(画像は同社Webサイトから引用)

 

SDGs目標15との関係を考えると,アートコーポレーションの取り組みはターゲット15.2の達成に貢献すると考えられます。

 

ターゲット15.2
2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
アートグループのSDGsの取り組み
アートコーポレーション株式会社のSDGsの取り組みを紹介しています。引越しの見積もりはすべて無料です。引越しのことならアートにお任せください。

 

建設環境研究所の取り組み:最新技術による生態系の調査

建設環境研究所の取り組み:最新技術による生態系の調査

建設環境研究所の取り組み:最新技術による生態系の調査

 

環境建設研究所は,東京都豊島区に本社を持つ建設コンサルティングの会社です。

 

同社はとても重要な取り組みを行っています。

それは環境の『調査』です。

 

誤解のないように言いますが,『なんか地球に良さそうだから,なんとなく環境に優しいだろうから,とにかくやろう!』系の体育会系な取り組みが溢れています。

 

おそらく何らかのよい結果は得られると思いますよ。

そう,何らかのね。

何も行動しないよりはマシです。

 

ですが,正確な現状認識具体的な目標設定があってこそ,目標に沿った最適な成果を目指せるのです。

 

建設環境研究所は,『正確な現状認識』,つまり調査の点で重要な役割を果たしています。

 

調査は超大事です

調査は超大事です

 

例えば以下の調査です。

 

  • インターネットカメラを使ったクマタカの巣の観察

⇒ 高速道路工事現場の近くに営巣していたクマタカに影響しないように,慎重に工事を進めることができた。

 

  • GPSを使ったタヌキの行動範囲調査

⇒ 動物のために作った高速道路の横断施設(オーバーブリッジ)を野生のタヌキが頻繁に利用していることがわかった。

 

  • レーダーを使った鳥飛翔位置の把握

⇒ 風力発電事業にとって深刻な問題となっているバードストライクを避けるために,事前に鳥類の飛翔位置を把握した。

 

いずれも正確な調査が必要なものばかり。

 

日が当たりにくいにも関わらず,職人のように調査を遂行してくれる建設環境研究所さんには感謝です。

 

SDGs目標15を考えると,建設環境研究所の取り組みはターゲット15.5の達成に貢献すると考えられます。

クマタカは絶滅危惧ⅠB種ですからね。

ターゲット15.5
自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる
環境に強い総合コンサルタント 株式会社建設環境研究所
│株式会社建設環境研究所は、防災や災害対策、インフラ長寿命化、地方創生などの政策展開における計画から調査・測定分析サービスまで、最新テクノロジーで対応する建設コンサルタント会社です。

 

UCC上島珈琲の取り組み:上質なコーヒーを通じた森林保護

UCC上島珈琲の取り組み:上質なコーヒーを通じた森林保護

UCC上島珈琲の取り組み:上質なコーヒーを通じた森林保護

 

UCC上島珈琲は,兵庫県神戸市に本社を置くコーヒーの会社です。

社長は上島さんですね。

最近では高級感のあるカフェを展開していますよね!( ⇒ 店舗一覧

居心地がよいので僕もたまに行きます。

 

UCCの歴史を振り返った動画がありますので,ノスタルジーに浸ってみてください。

 

僕にとっても,物心ついたときからある3色カラーの缶コーヒー。

涙が出るほど懐かしいです。。。(´;ω;`)

 

SDGs目標15に向けたUCC上島珈琲の取り組みは,エチオピアの森林保全です。

 

下の絵をご覧ください。

コーヒーによる収入で伐採を抑制

コーヒーによる収入で伐採を抑制

 

エチオピアでは,現金収入を得るために森林を伐採していました。

これでは環境破壊(森林減少)につながってしまいます。

 

そこでUCCは,経済的豊かさと自然環境の保護を両立するために,森の中に自生しているコーヒーに着目したのです。

 

森を育てコーヒーを収穫できれば,UCCがそのコーヒーを買い取って市場に流通させることで,栽培地に現金収入が発生します。

森林伐採を行わなくても現金を手にできるのです。

 

コーヒーで収入を得られる。森林は保全される。

まさに『持続的』と言える取り組みですね!

 

SDGs目標15を考えると,UCC上島珈琲の取り組みはターゲット15.2の達成に貢献すると考えられます。

 

ターゲット15.2
2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
エチオピア | 生産国と共に | UCCのサステナビリティ
エチオピアでの「べレテ・ゲラ森林保全プロジェクト」は、森林コーヒーとして自然のままに育っている宝石のようなコーヒーの価値を引き出し、品質の改善に取り組むプロジェクトです。

 

まとめ

SDGs目標15『陸の豊かさも守ろう』は,5Psのうち『Planet(地球)』に関するものでした。

 

また,目標15に関する企業取り組みとして以下をご紹介しました。

  • アートコーポレーション:見積書のペーパーレス化
  • 建設環境研究所:最新技術による生態系の調査
  • UCC上島珈琲:上質なコーヒーを通じた森林保護

 

気候変動に関する目標13海の豊かさに関する目標14と同様に,陸の豊かさを取り戻すにも,対策の効果が表れるまでに年単位の長い時間を必要とします。

 

すぐにでも行動を起こしたいですね。

 

個人で取り組めることについては別の記事で紹介していきます(^^)

 

本記事を通して,SDGs達成への取り組みがどういうものか,イメージを持っていただけたら嬉しいです。

SDGsの全17目標の内容と企業の取り組み事例一覧

 

SDGs関連の記事をこれからも作っていきますので,また読みに来てくださいね(^^)

SDGsの基本を知る

SDGsの取り組み事例を知る

コメント

  1. […] SDGs目標15【陸の豊かさも守ろう】企業の取り組み事例で実践的に理解!SDGsの目標15『陸の豊かさも守ろう』について実践的に理解できる記事を用意しました。現状やターゲットはもちろ […]

タイトルとURLをコピーしました