
ボディショップって、高いイメージがあって、定期的に買うのは難しいかも。。
僕も同感です。
日常的に使う消耗品にしては、なかなかいいお値段ですよね。
ご褒美としてたまに贅沢するために買うならいいのですが、定期的に購入するとなれば、覚悟がいりますよね。
しかし、ボディショップの製品が高いことにはそれなりの理由があるのです。
本記事では、ボディショップの高い値段の裏側を見ていきます。
本記事を読めば、これまで以上に納得感を持ってボディショップの製品を買えるようになりますよ(^^)
ボディショップとは

ボディショップとは(画像はアトレ川崎Webサイトより)
ボディショップは、正式名称を『ザ・ボディショップ』といい、1976年にイギリスで生まれたコスメブランドです。
世界60カ国以上に展開し、化粧品、ボディソープやシャンプー、クリームなど、体に付けるもの全般を製造・販売しています。
ボディショップで買い物をしたことのない方も、あの緑色の看板を見たことはあるのではないでしょうか。
日本にも多数の店舗を展開しているんですよ。
ボディショップの製品価格

ボディショップの製品価格
ボディショップに行くと分かるのですが、『高いな。。』と感じることがあります。
海外高級ブランドのような破格ではないのですが、大衆品とは明らかに違う値段です。
一例を紹介します。
- ハンドクリーム フェスティブベリー 1,100円
- Rケアリペアシャンプー SB 1,320円
- ソープ シア 440円
いかがでしょうか?いずれも2020年11月時点の価格です。
ハンドクリームに1,100円。。。ニベアなら半額以下です。
シャンプーに1,320円,石鹸1個に440円。。となると,むむっ?ちょっと待てよ,となりませんか?
大衆品価格の2倍や3倍とまではいきませんが、確かに高めの値段設定ですよね。
では、なぜこのような差が出ているのか、僕なりの解釈も踏まえて見ていきます。
高い理由は独自のエシカル調達: コミュニティトレード

高い理由は独自のエシカル調達 コミュニティトレード
企業などが物を購入することを『調達』と言ったりしますが,エシカル(倫理的)な方法で調達することを最近では『エシカル調達』と表現します。
エシカル調達の代表的な例として『フェアトレード』がありますが,ボディショップは独自のフェアトレードプログラム『コミュニティトレード』によって原材料を調達しています。
ボディショップの商品が高い理由は、エシカル調達を行っているから、具体的には、フェアトレードを行っているからだと考えられます。
フェアトレード

フェアトレード
フェアトレードとは、発展途上国で作られた製品などを、公正な価格で購入する取り組みです。
コーヒーやチョコレート、綿製品などの生産者は小規模であることが多く、購買力を持ったバイヤーに対して弱い立場に置かれています。
その結果、市場価格の変動や値下げ圧力の影響を受けて、健全な生活を送れないほどの状態に陥りがちです。
フェアトレードにおける『公正な価格』には、小規模な生産者も健全に暮らせるようにしたり、生産地のコミュニティの発展に必要な利益が含まれています。
良質な製品を長期間安心して生産できれば、生産者だけでなく消費者にとっても嬉しいですよね。
フェアトレードは、消費者だけでなく、立場の弱い生産者も含めて価値を提供する仕組みなのです。
ボディショップのフェアトレード: 『コミュニティトレード』
ボディショップは、自社が取り組むフェアトレードを『コミュニティトレード』と呼んでいます。
コミュニティトレードは、『援助よりも取引を!』をモットーに、創業者のアニータ・ロディックが1987年に始めた独自の取り組みです。
ボディショップは、以下の4つの原材料をコミュニティトレードで調達してきます。
シアバター

シアバター(画像は同社Webサイトより)
シアバターは、シアの木の実の種子(の胚の部分)を加工して作られる油脂です。
シアの木は成熟が遅く、最初の実をつけるまで約25年もかかり、その後も3年に1回のペースで実をつけるので、シアバターはとても貴重な原料から作られているのです。
オレイン酸(高い保湿力)、ステアリン酸(抗酸化作用のあるビタミンEが豊富)、リノール酸(メラニンの抑制効果がある)、パルチミン酸(ビタミンAが豊富)など、シアバターには美容と健康にうれしい成分が豊富に含まれています。
なので、多くの化粧品や治療薬として有用なものなんですね。
シアの木は主に西アフリカに生えていますが、シアバターを生産する西アフリカの国々は決して経済的に豊かな国ではありません。
ボディショップのコミュニティトレードを通してシアバター製品を買うことは、こうした国々を支え、安定したシアバターの生産をサポートすることにつながるのですね。
ボディショップの看板商品と言っても過言ではない『ボディバター シア』には,コミュニティトレードでエシカルに調達されたシアバターがたっぷり入っています。
僕がボディバターシアを実際に使ってみた感想をこちらの記事にまとめましたので,肌の乾燥が気になるのならぜひ読んでみてください。
オーガニックババスオイル

オーガニックババスオイル
(画像はボディショップのWebサイトより)
ババスオイルは、ババスヤシの実の種子から作られるオイルです。
ババスヤシは余すところなく使われる植物で、『生命の木』と言われています。
果実は食用・家畜の餌・薬・飲み物を原料になり、種子からはババスオイルが採れますし、葉は現地の家の屋根になります。
生命力が強く、食用としても有効なババスだからこそ、安心して化粧品にも使えるわけですね。
ボディショップはブラジルの農園と提携して、有機栽培されたババスオイルを取引しています。
参照URL:http://www.the-body-shop.co.jp/commitment/vc_text-babassu.html
オーガニックヴァージンココナッツオイル

オーガニックヴァージンココナッツオイル
ヴァージンココナッツオイルは、未精製の状態で抽出されたココナッツオイルで、ココナッツが持つ本来の栄養素を残しています。
エネルギーとして消費されやすいオイルなので、体に残りにくいので、ダイエット中の方はスポーツ選手にも好まれています。
一時期ブームになりませんでしたっけ?女優の誰かがよく使っているとかで。
ボディショップはサモアから仕入れているので、オーガニックヴァージンココナッツオイル製品を買うことで、サモアとの共存関係構築に貢献することになります。
オーガニックオリーブオイル

オーガニックオリーブオイル
オーガニックオリーブオイルは特に説明は不要だと思いますが、有機栽培で採れたオリーブの実から抽出されたオイルです。
料理にも美容にも一般的にたくさん使われていますよね。
オリーブオイルには、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンE、クロロフィルなどの有用成分が豊富に含まれており、動脈硬化などの血管系の疾患に効果があると言われています。
ボディショップはイタリアの農家からオーガニックオリーブオイルを仕入れており、失業や移住の危機に立たされている農村をサポートしています。
まとめ
高いかな・・?と思えるボディショップの製品。
本記事では、その値段の意味を深掘りしてみました。
高い理由は、独自のフェアトレードプログラム『コミュニティトレード』によって、
- シアバター
- オーガニックババスオイル
- オーガニックココナッツオイル
- オーガニックオリーブオイル
などの原料を世界各地から仕入れているからだと自分なりに解釈しました。
生産地域の発展のための費用が上乗せされている分、高くなることは必然です。
しかし、生産地域の人たちと共存共栄の関係を築くための値段と考えれば、購入のハードルも低くなるというもの。
義務感は不要ですが、よい製品だと思えば気軽に買ってみたいですね^^
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