✔ 簡単に読めて,内容がまとまっている記事がいい
✔ 取り組みとSDGsのつながりをしっかり理解しておきたい
そんなあなたに向けて,わかりやすい記事を書きました。
本記事では,以下の情報をわかりやすくまとめて解説します。
- ローソンの取り組み事例の全体像
- ローソンの個別の取り組みとSDGsとの関係
読み終えたら,コンビニ業界における企業の取り組み事例の理解が深まりますよ(^^)
ぜひお役立てください。
ローソンの会社概要

ローソンの会社概要
ローソンは世界的なコンビニエンスストアチェーンです。
青い看板のノーマルローソンだけではなく,赤茶色の『ナチュラルローソン』も展開しています。
また,コンビニだけではなく『成城石井』もローソンが展開しているんですよ?
恥ずかしながら知りませんでした。。。
ローソンのSDGsに対する取り組みの【全体像】

ローソンのSDGsに対する取り組みの【全体像】
(図は同社Webサイトを参照して筆者が作成)
セブン-イレブンの場合もそうでしたが,ローソンも同様に重点課題を特定しています。
どうやって重点課題を特定するかというと,以下の3つが重なり合うところを探るやり方です。
- ステークホルダー(加盟店,株主,顧客)の意見の中で社会インパクトの強い社会課題
- ローソンにとってインパクトの強い社会課題
- 『マチのほっとステーション』を目指すために優先すべき社会課題
また、ローソンはSDGsへの達成に向けた体制もしっかりと構築しています。
社長直属の組織なので、素早い意思決定で動けるのですね。

ローソンのSDGs推進体制
(画像は同社Webサイトより)
SDGsに対するローソンの【個別の取り組み】
ローソンのSDGsに対する取り組みを3つに絞ってご紹介しますね。
【SDGs目標4】『スチューデントシティ』への体験店舗を通じた学びの提供

【SDGs目標4】『スチューデントシティ』への体験店舗を通じた学びの提供
取り組み詳細
ローソンのSDGsに対する取り組み『体験店舗を通じた学びの提供』についてご紹介します。
ローソンは,『まちのほっとステーション』を目指すにあたり,3つの約束を掲げています。
その中には、『人への優しさ』があります。
未来を生きる子供たちが健やかに成長するための環境を作り出すことも、人への優しさですよね。
ローソンが提供する学びの場は,その一環を担うものです。
京都市と仙台市の『スチューデントシティ』という体験型施設の中にローソンの体験型店舗を開設し、授業の一環として活用できるようになっています。
レジや接客対応,商品陳列,売上集計など,座学だけからは得られない,リアルな仕事の学びを得ることができます。一生涯の財産ですね。
小学校中学年から、体験を通して経済やお金、仕事に関しての学びを行い、社会的自立が出来る力を養います。
SDGsとの関係

SDGs目標4~質の高い教育をみんなに
ローソンの体験店舗の開設への取り組みは、SDGsの目標4の達成に貢献しています。
具体的には、ターゲット4.aだと考えられます。
子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
子供に配慮した教育施設を構築し、効果的な学習環境を提供することで,未来の社会を任せられる人材を育成することが出来ますね。
【SDGs目標9】MACHI café

【SDGs目標11】MACHI café
(画像は同社Webサイトより)
取り組み詳細
ローソンのSDGsに対する取り組み『MACHI café』についてご紹介します。
ローソンが掲げる3つの約束の中には、『圧倒的な美味しさ』というものがあります。
味が美味しいのはもちろん、安全や安心の材料、社会や環境に配慮した商品を提供することは、”圧倒的な高付加価値商品”の提供と言えるものです。
特にローソンがこだわりを見せる『MACHI café』は、店内で淹れたてのコーヒーを提供するところから始まりました。
MACHI caféが始まるヒントとなったのは、コーヒーの販売実績が良かった店舗の接客態度やお客様との信頼関係からでした。
そこから,接客にこだわるMACHI Caféの方向性が決まったとされています。
ローソンの目玉ともなるMACHI Caféは、コーヒー豆、ミルク、焙煎方法、抽出機械、品質管理や社会品質など,多角的にこだわりを持って提供しています。
製品の品質にこだわっているだけでなく、コーヒーかすをリサイクルしたり、タンブラー持参を推奨したりと環境配慮にも徹底。
MACHI Café協力農園であるブラジルのイパネマ農園では、一貫した品質管理と自然保護活動、労働者の環境を整える取り組みなどにも力を入れています。
SDGsとの関係

SDGs目標9~産業と技術革新の基盤をつくろう
ローソンのMACHI Caféの取り組みは、SDGsの目標9の達成に貢献しています。
具体的には、ターゲット9.bだと考えられます。
産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。
MACHI Caféのスタイルを確立して商品への付加価値創造をすることで,イパネマ農園の経営の安定化や品質管理技術の進化につながるので,『開発途上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する』ってことになるわけですね。
【SDGs目標12&7】食品廃棄物の発生抑制とリサイクル

【SDGs目標12&7】食品廃棄物の発生抑制とリサイクル
取り組み詳細
ローソンのSDGsに対する取り組み『食品廃棄物の発生抑制とリサイクル』についてご紹介します。
ローソンが掲げる3つの約束の中には、『地球(マチ)への優しさ』というものがあります。
そもそも企業理念として掲げていることが『みんなと暮らすマチを幸せにする』というもの。
ローソンのSDGs委員会は、企業理念を通して3つの約束を重要課題として取り組んでいるので,地球そのもの、マチに対する優しさに関しては特に取り組み項目が多くなっています。
最近では頻繁に耳にするようになったフードロス(食品廃棄物)。
コンビニエンスストアでは、常に商品をストックしていることから賞味期限切れの商品を破棄することも多々あり,それが問題となっています。
そこでローソンは、フードロスになる要因の食品廃棄物の発生を抑制とリサイクルで廃棄物を削減しようと考えたのです。

食品廃棄物削減に向けたローソンの取り組み
発生抑制の部分では『生産加工管理システム』を活用。
地域の売り上げや客層情報に合わせて自動で各店舗に最適な発注数を計算できるようになっています。
余分な発注を防ぐことで廃棄量を減らすことが出来ます。
また,リサイクルの点では,廃油を収集してバイオディーゼル燃料や無添加せっけんを製造しています。
それだけでなく,食品廃棄物を肥料や家畜の飼料を製造しています。
期限切れの弁当、店内で販売されているフードを調理した油などの発生抑制と再生利用を行い、2018年には47.9%のリサイクル率を達成しました。
SDGsとの関係

SDGs目標12~つくる責任つかう責任
ローソンの食品廃棄物の削減への取り組みは、まずSDGsの目標12の達成に貢献しています。
具体的には、まずターゲット12.3だと考えられます。
一人当たりの食料の廃棄を半減させ食品ロスを減少させることで、作って放置という企業にはならない姿勢を見せることができます。
もう1つ。
SDGs目標7,ターゲット7.2です。

SDGs目標7~エネルギーをみんなに そしてクリーンに
廃油を利用したバイオディーゼル燃料は,食品加工の工程から安定して製造することができます。
つまり,再生可能エネルギーです。
廃油由来のバイオディーゼル燃料による電気が増えれば,『再生可能エネルギーの割合』を増やすことにつながりますよね。
まとめ
本記事では,ローソンのSDGsに対する取り組みを紹介しました。
具体的な取り組みとして,以下の3つを紹介しました。
- 【SDGs目標4】『スチューデントシティ』への体験店舗を通じた学びの提供
京都市と仙台市にある体験型施設『ステューデントシティ』に,ローソンの体験店舗を設置。レジや商品陳列,売上集計などを体験することで,リアルな仕事の学びを子どもたちに提供。
- 【SDGs目標9】MACHI café
接客に力を入れた『MACHI Café』により,提携するイパネマ農園(ブラジル)における産業振興を支援。
発注数を最適化するシステムで発生抑制に取り組む。また,廃油からバイオディーゼル燃料などを,食品廃棄物から肥料・飼料を製造してリサイクルを実施。
以上です。

『この会社の取り組みはSDGs的にどうなの?』っていうものがあったら,ぜひコメントでお知らせくださいね~!

そうそう!僕が分析して,SDGsとのつながりをブログで解説しますよ^^
他にも,『SDGsのここがわからない』『もっと詳しく知りたい』『こんにちは』など,コメントをいただければすごく嬉しいです!
【参考】
- 企業や個人の取り組みカテゴリートップはこちら↓
- 制度全般カテゴリートップはこちら↓
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