【花王×SDGs】全体像と3つの取り組みを分かりやすく解説!

【花王×SDGs】全体像と3つの取り組みを分かりやすく解説! 【SDGs】企業や個人のリアルな取り組み事例
【花王×SDGs】全体像と3つの取り組みを分かりやすく解説!
SDGsに対する企業取り組み事例を探している
簡単に読めて,内容がまとまっている記事があればベター
✔ 取り組みとSDGsのつながりをしっかり理解しておきたい

 

そんなあなたに向けて記事を書きました。

 

本記事では,以下の情報をわかりやすくまとめて解説します。

  • 花王(KAO)の取り組み事例の全体像
  • 花王個別の取り組みSDGsとの関係

 

読み終えたら,あなたの中に企業の取り組み事例がまた1つ蓄積されます。

ぜひお役立てください。

 

他の会社の取り組み事例も業界別の記事から探せるようになっているので、ぜひ読んでみてくださいね。
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花王(KAO)とはどんな会社?

花王(KAO)とはどんな会社?

花王(KAO)とはどんな会社?

 

花王は国内シェアNo.3(2020年4月時点)の化粧品メーカーであるとともに世界的な化学品メーカーでもあります!

月のマークのロゴが特徴的ですよね。

創業は1887年!

イナタ
イナタ

19世紀だね。。2世紀前!!

Kobol
Kobol

すごいよね!歴史ある企業なんだなぁ。。

 

1887年といえば,こんな出来事↓があったようです。

  • 郵便マーク(〒)の制定
  • 所得税法の公布
  • 東海道線の横浜~国府津間の開通
  • 東京ホテル(後の帝国ホテル)の設立
  • エジソンが白熱電灯の特許を取得

 

現代でもお馴染みのものが始まった年だったのですね。

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花王のSDGsに対する取り組み

花王の取り組みの全体像

花王の取り組みの全体像

花王の取り組みの全体像

同社Webサイトの図に基づいて作成)

 

花王は,独自のESG(*)戦略(Kire Lifestyle Plan)に基づいて、サステナビリティの実現に向けて取り組んでいます。

(*)ESGとは、Environment (環境)、Society (社会)、Governance (統制) の頭文字をとったもので現代における企業経営の重要な柱として注目されている概念です。
【ESG投資】の意味をわかりやすく解説!~世界が注目する投資対象
ESG投資の意味をわかりやすく解説します。 企業では一般的になりつつあるキーワードですが,私人にはまだ馴染みが薄い用語ではないでしょうか。しかし,今では『ESG』に投資マネーが集まる傾向にあります。個人投資家としても無視できない用語です。

 

Kirei Lifestyle Planの根底にあるのは、『正道を歩む』ことです。

 

正道を歩んだ上で、以下の3つの軸に沿って取り組みをまとめています。

  • 快適な暮らしを自分らしく送るために
  • 思いやりのある選択を社会のために
  • よりすこやかな地球のために

 

本記事では、数ある花王の取り組みの中から、以下の3つをご紹介します。

  • SDGs目標8&10:人権の尊重
  • SDGs目標10:ユニバーサルプロダクトデザイン
  • SDGs目標12&13:製品のコンパクト化

 

【目標8&10】人権の尊重

【目標8】人権の尊重

【目標8】人権の尊重

 

取り組み詳細

花王のSDGsに対する取り組みの『人権の尊重』についてご紹介します。

 

花王は『花王人権方針』を定め、『よきモノづくり』全般において人権の尊重を目指して取り組みを行っています。

 

花王は消費財メーカーと流通業のグローバルネットワークであるCGFConsumers Goods Forum)のメンバー企業であり,CGFの強制労働撲滅に向けた決議や優先業界原則(※)を支持しています。

(※)
『あらゆる労働者には移動の自由があり、いかなる労働者も仕事のために支払うことはなく、債務を負わされるか労働を強制されることもない。』

 

国際的な規範を支持し、人権リスク評価や社員への教育の実施などの取り組みなどを積極的に進めています。

花王の具体的な取り組みを3つピックアップしてみます。

 

  • Sedex(Supplier Ethical Data Exchange)アンケートを毎年実施

世界的な企業倫理情報共有プラットフォームであるSedexを活用して,世界中の拠点で人権侵害リスクを毎年調査しています。

2019年度の回答率は100%で,人権侵害に関連するリスクは発見されていないそうです。

 

  • BCG(花王Business Conduct Guideline)を通じた啓発

人権尊重の考え方を規定するBCGの理解を深めるため,社内でワークショップを実施しています。

全社員向けの確認テストや,各種社員研修にも取り入れて,社内に浸透させています。

 

  • 広告や表示における人権尊重

自社の広告やパッケージ等について,人権の観点で自主的にチェックする体制を整えています。

自主判断が難しい場合には,関連部署で議論する場を設けています。

 

SDGsとの関係

SDGsの目標8-働きがいも経済成長も

SDGsの目標8-働きがいも経済成長も

 

人権の尊重への取り組みは,まずはSDGsの目標8の達成に貢献しています。

 

具体的には,ターゲット8.5と8.7だと考えられます。

 

ターゲット8.5
2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
ターゲット8.7
強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。

 

また,差別的な取扱いを撲滅する狙いもあると考えられるので,目標10ターゲット10.2と10.3にも該当するでしょう。

SDGsの目標10『人や国の不平等をなくそう』

SDGsの目標10『人や国の不平等をなくそう』

ターゲット10.2
2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
ターゲット10.3
差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。

参照サイト

 

【目標10】ユニバーサルプロダクトデザイン

【目標10】ユニバーサルプロダクトデザイン

【目標10】ユニバーサルプロダクトデザイン

 

取り組み詳細

花王SDGsに対する取り組みとして,ユニバーサルプロダクトデザインをご紹介します。

 

ユニバーサルプロダクトデザインとは,誰にとっても使いやすい製品デザインのことです。

 

花王の商品は、シャンプーボトルの側面部分にギザギザ状のきざみが、そしてボディウォッシュにはラインのデザインが施されています。

 

実は、このデザインは花王がお客様の声を拾い出して実現したものです。

 

お客様相談窓口に寄せられる声として,

  • 『シャンプーとリンスの容器が同じで紛らわしい。形を変えて欲しい!』
  • 『洗髪時、目をつぶっていても区別がつくといい。』
  • 『目が不自由なので容器に工夫をしてほしい。』

などの要望が多くありました。

 

顧客の声がきっかけとなって,シャンプーとリンスのボトルを区別しやすくするための開発が始まりました。

 

中でも視覚障害者の声は、大きなヒントとなったようです。

盲学校に訪問調査するなどして、目が見えなくても区別ができるデザインを考案し,シャンプーにギザギザのきざみが施されることになりました。

 

各メーカーで統一するべく、日本化粧品工業連合会を通じて業界全体で統一できるよう働きかけたのです。

その結果,2000年にはJIS規格(JIS S 0021)の中で事例として掲載を果たします。

さらには日本としての提案によって,ISO規格(ISO 11156)に事例として掲載されることになりました。

 

ボディソープに関しては,2012年に目の不自由な方の団体から要望がありました。

花王はライン状の触覚記号を提案し,2014年にはJIS規格(JIS S 0021)の改訂に盛り込まれました。

ビオレuのパッケージ

ビオレuのパッケージ

(画像は同社Webサイトから引用)

 

SDGsとの関係

SDGsの目標10『人や国の不平等をなくそう』

SDGsの目標10『人や国の不平等をなくそう』

 

シャンプーのきざみへの取り組みは,SDGsの目標10の達成に貢献しています。

 

どんな人にも分かりやすいデザインは、詰め替え用パックにも施されています。

 

具体的には,ターゲット10.2だと考えられます。

文言の解釈は難しいですが,たとえ視覚に障がいがあっても適切にシャンプーやボディソープを使うことができ,ストレスなく生活できる点が『社会的』の部分に当てはまるのかも。。。しれません。

ターゲット10.2
2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
花王 | シャンプーのきざみに込められた思い
社会のサステナビリティに貢献する花王の取り組み。基本方針や環境、品質保証、社会貢献活動、調達等についてご紹介します。

 

【目標12&13】製品のコンパクト化

【目標12】製品のコンパクト化

【目標12】製品のコンパクト化

 

取り組み詳細

花王SDGsに対する取り組みの『製品のコンパクト化』についてご紹介します。

 

製品をただ小さくすればいいというものではなく、製品性能を高めることが重要です。

 

今やどこのメーカーも競うように『コンパクトサイズ』を発売しているのは周知の事実。

 

花王の医療用濃縮液体洗剤『アタックZERO』は、従来の液体洗剤『アタック 高浸透バイオジェル』に比べ,1回の使用当たり,従来よりも重量50%箱の体積70%の削減に成功しているのです。

 

製品のコンパクト化によるプラスチック削減量は、3万トン強にも上ります。

 

コンパクト化による影響は、輸送時のCO2削減にもつながっていますし,廃棄物として焼却された場合のCO2削減にもつながっています。

 

SDGsとの関係

SDGsの目標12-つくる責任つかう責任

SDGsの目標12-つくる責任つかう責任

 

製品のコンパクト化への取り組みは,SDGs目標12の達成に貢献しています。

 

花王は、製品のコンパクト化を通して原材料も環境も持続可能な消費と生産のパターンに取り組んでいるのです。

 

具体的には,ターゲット12.2と12.5ではないでしょうか。

プラスチックの使用量が減るので,石油の効率的な利用につながるし,廃棄物の削減にもつながっています。

ターゲット12.2
2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
ターゲット12.5
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

 

もう1つは,SDGs目標13です。

SDGsの目標13-気候変動に具体的な対策を

SDGsの目標13-気候変動に具体的な対策を

 

CO2の削減につながるので,ターゲット13.3の達成にも貢献していますね!

ターゲット13.3
気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
花王 | 製品のコンパクト化
社会のサステナビリティに貢献する花王の取り組み。基本方針や環境、品質保証、社会貢献活動、調達等についてご紹介します。

 

まとめ

本記事では,花王(KAO)SDGsに対する取り組みを紹介しました。

 

  • 取り組みの全体像

花王の取り組みは,ESG戦略『My Kirei Lifestyle』に基づきます。『正道を歩む』をベースとして,以下3つの軸でサステナビリティ関連の取り組みをまとめています。

  • 快適な暮らしを自分らしく送るために
  • 思いやりのある選択を社会のために
  • よりすこやかな地球のために

 

また,数ある取り組みの中から以下の3つを紹介しました。

 

  • 【目標8&10】人権の尊重

『花王人権方針』を定め,CGFの原則に従ってグループ全体に浸透させています。

 

  • 【目標10】ユニバーサルプロダクトデザイン

消費者の声を反映して,『誰にでもつかいやすいデザイン』をJISやISOを通じて世界的な標準へ。

 

  • 【目標12&13】製品のコンパクト化

製品の性能を向上させることで,1回あたりの使用量を減らし,製品のコンパクト化を実現!
(例:アタックZERO)

 

イナタ
イナタ

この会社の取り組みはSDGs的にどうなの?』っていうものがあったら,ぜひコメントでお知らせくださいね~!

Kobol
Kobol

そうそう!僕が分析して,SDGsとのつながりをブログで解説しますよ^^
他にも,『SDGsのここがわからない』『もっと詳しく知りたい』『こんにちは』など,コメントをいただければすごく嬉しいです!

 

【参考】

  • 化粧品業界の競合他社の取り組みはこちら↓

化粧品業界一覧へ

 

  • 企業や個人の取り組みカテゴリーの記事はこちら↓

SDGsの取り組み事例を知る

 

  • 制度全般カテゴリーの記事はこちら↓

SDGsの基本を知る

コメント

  1. […] 【花王×SDGs】全体像と3つの取り組みを分かりやすく解説!花王のSDGs(持続可能な開発目標)に対する取り組みをわかりやすくお伝えします。全体像と個別の取り組み3つをピックアップ […]

  2. […] 他にもJALや花王もESGの観点からSDGsへの取り組みを整理していますね。 […]

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