Wealth Navi ( ウェルスナビ ) という、ロボアドバイザーを使った自動積立サービスをほったらかし投資の一環として使っています。
ウェルスナビ に関してガッツリとレビューした記事を作りましたので、『どんなサービスなのか知りたい』という方は、ぜひお読みください。

本記事では、ウェルスナビ の特徴の一つである『長期割』について説明していきます。

わざわざ記事にするほどのものなの?

長期割って、少し複雑な制度なんだよね。
さすが元マッキンゼーの柴山さん。。とは思うけれども、金融リテラシーがあまりない初心者には分かりにくいかと思ってさ。
ほら、このブログって初心者向けなところ、あるじゃん?
ウェルスナビの長期割とは

ウェルスナビ ( Wealth Navi ) の長期割とは-WealthNaviホームページから引用
長期割の定義ですが,ウェルスナビのホームページでは,以下の通りとされています。
「長期割」は、「WealthNavi」を続けた期間と運用金額に応じ、6ヵ月ごとに手数料の割引が拡大するプログラムです。
引用:ウェルスナビホームページ
上の図にもありますが,長く,多額の運用をしたユーザーにおいては,運用手数料が安くなっていくということなのです。
長期割の条件と効果は少し複雑なので,一つずつ説明していきますね。
長期割の適用条件
毎月1日に預かり資産残高が一定以上あること
長期割の適用の大事な条件は,「長期割判定額」よりも資産額が多いかどうかです。
毎月1日に『長期割判定額』に対して多いか少ないかを判定します。
また新しい用語が出てきましたね~,『長期割判定額』だなんて。
長期割判定額は以下の通りに定義されています。
長期割の判定をする時点での、総入金額から総出金額を引いた金額(出金の依頼が確定した金額を含む)を指します。
引用:ウェルスナビホームページ
例えば,
- 2019年8月29日に60万円を入金
- 同8月31日に8万円の出金依頼を完了
の場合,9月1日には,60万円ー8万円=52万円となり,これが長期割判定額とみなされます。
次に「一定以上」の部分には,2つのステージが用意されています。
50万円と200万円です。
つまり,
『毎月1日に,長期割判定額として50万円以上,または200万円以上あること』
ということになります。
一定以上の預かり資産残高が確認されたときから6カ月間は出金しないこと
先ほどの例で考えると,
- 2019年8月29日に60万円を入金
- 同8月31日に8万円の出金依頼を完了
- 同9月1日に「長期割判定額」が50万円以上と判定される(合格!)
- 2020年3月1日まで出金をしない
ここまですると,合格判定の2019年9月1日から7か月目の2020年4月から手数料の減免が始まります。
手数料の減免期間中に出金しないこと
手数料は,上の例だと,2020年4月から半年ごとに減っていきます。
では,手数料が減っていっている期間に出金をしたらどうでしょうか?
出金の場合,以下の2パターンが考えられます。
- 出金の結果,長期割判定額が50万円未満になった
この場合は,問答無用でアウトです。
長期割の基準に対して,明確に違反しているのですから。
- 出金しても,長期割判定額が50万円以上残った
この場合はどうでしょうか。
長期割判定額の条件は満たしているのですよ?
僕は,Wealth Naviに直接問い合わせて確認しました!

よくやるねぇ。。(;’∀’)

こういうのはネットで調べるよりも本家本元に聞いた方が確実だからね!
結論から申し上げると,『アウト』です。
出金の結果,長期割判定額が50万円以上残っていたとしても,出金という行為をした時点でアウトだそうです。

結論から言うとNo!
長期割の効果
メリット(長所)
1.0%だった手数料が最大で0.9%まで減る
ウェルスナビは,運用手数料を取ります。
運用手数料は,資産残高の1%です。
しかし,長期割の適用を受けられると,運用手数料が最大0.9%まで低下していきます。
『最大』と記載したのは,いきなり1.0%→0.9%になるのではなく,段階的に減っていくのです。
その減り方にも,違いがあります。
上述した通り,『長期割判定額』には,50万円と200万円の2ステージがあるのですが,手数料の減り方が異なるのです。
- 長期割判定額が50万円以上,200万円未満の場合

長期割-手数料の減り方-長期割判定額が50万円以上200万円未満
上の図の通り,半年ごとに0.01%ずつ,手数料が減っていき,0.90%になった以降は変わらないのです。
- 長期割判定額が200万円以上の場合

長期割-手数料の減り方-長期割判定額が200万円以上
長期割判定額が200万円以上もあると,手数料の減り方は2倍になります。
つまり,半年ごとに0.02%,手数料が減ります。
手数料が0.90%になった後は変わりませんね。
- 手数料の減り方を比較

長期割-手数料の減り方-異なる長期割判定額での比較
比較をするとよくわかりますが,手数料が0.90%に到達するまでの経過月数に以下の違いが出てきます。
- 長期割判定額が50万円以上~200万円未満:61カ月
- 長期割判定額が200万円以上:31カ月
30カ月の差です。
2年半の差があります。
この差を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれですね。
資産残高がより早く増えていく
ウェルスナビは,ユーザーの資産残高に応じた手数料を徴収し,その手数料で経営を成り立たせています。
ユーザーからすれば,手数料を徴収されたら資産残高がなかなか増えませんよねぇ。
たった1%の手数料といえば,積もりに積もれば相当な額になります。
それが0.9%に減ってくれたなら,資産残高が少しだけ早く増えていきます。
手数料として取られていた分が,自分の資産として残っていくわけですから。
資産運用を目的としてウェルスナビを利用しているユーザー(ほとんどそうだと思います)にとっては,非常~~~にありがたいことですよね!
お得感によって精神衛生が向上
メリットは物質的なものだけではありません。
精神的なメリットもあります。
そう。
お得感があるし,手数料が減った分で資産残高が増えていけば,心に安らぎがもたらされます。

手数料の低減は精神に安らぎをもたらしてくれる
ハラハラドキドキしながら投資に取り組むのは,仕事やプライベートへの影響を考えるとよろしくありません。
精神上のメリットは,僕は大きいと思います^^
さて,物事にはメリットだけでなくデメリットも存在しますので,謙虚に見ていきます。
デメリット(短所)
長期割の適用を受けるために無理をする恐れがある
長期割という,ウェルスナビのお得な制度。
そのお得さゆえに,長期割が目的になってしまう可能性があります。
長期割判定額を早くクリアしたいがために,無理をして資産を預け入れてしまっては,資産のバランスを崩してしまいます。
自分のペースをしっかり保って,
『あ,こんなに貯まっていたんだな。長期割のメリットを受けられそうだな。』
くらいに気楽に構えたいですね。
言うても1割しか安くなっていない
元も子もありませんが,手数料は1割しか安くなっていません。
Wealth Naviさんに申し訳ないですが,言うても1割です。
1割引きです。
スーパーのセールで『1割引きです!!!』といっても,あまりそそられませんよね・・・?
ラッキーなことに変わりはありませんが,『1割引き!すげー!神!』というところまではいかないのではないでしょうか。
感謝はしつつ,淡々と制度を利用しましょう。
長期割が適用されているかどうかの確認
自分が長期割になっているかどうかが気になる方は,ウェルスナビのホーム画面に載っています(例:iOSアプリ)。
僕はまだ20万円ちょっとしか貯まっていないので,長期割判定額の50万円以上には程遠いです。
『長期割:0%』と表示されていますね。

長期割の確認
おわりに
ウェルスナビの長期割について解説しました。
資産運用系のサービスにおいては,手数料ってかなり重要な要素です。
定期的に取られるので,気付いたときにはかなりの額になっていたりも。
ウェルスナビでは,そんな重要な手数料を減らしてくれる「長期割」のサービスを提供してくれているので,我々ユーザーにとってはありがたい限りですよね^^
ウェルスナビには他にも『ライフプラン』『ナビゲーション』『リバランス』などがあるので,良ければ記事を参照してみてくださいね(^^)
また,ウェルスナビの全体像を把握したい方のために,以下の記事でガッツリとレビューしました。

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