税制上のメリットがある、つみたてNISA。
できることならメリットを最大化したいですよね!
残念ながら、つみたてNISAには『枠』があります。
そりゃあそうですよね。
枠が無ければ、税制メリットの総額が膨れ上がり、国の財政が破綻してしまいます(-_-)
つみたてNISAの運用を継続する仕組みとして、『枠』が必要ですね。
今回はその『枠』について、関連情報も絡めてまとめていきます。
つみたてNISAとは〜概要
つみたてNISAは、以下の通り定義されています。2018年から始まり、期間が限定された非課税制度です。
特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度
引用:金融庁ホームページ
税法上の前提として、株式や投資信託分配金やの譲渡による利益には、概ね20%の税金が課されます。
100万円で買った株式が、仮に利回り50%で150万円で売れた場合には、利益は50万円ですね。50万円の20%にあたる10万円を税金として納めることになります。
手元に残る実質的な利益は40万円、ということですね。
20%って、結構大きな割合だと思いますが、これがゼロ%になったら嬉しくないですか?!
つみたてNISAなら、『枠』の範囲で、投資による利益への課税を回避できるのです。

非課税となる投資の枠
1年間に40万円まで,非課税で投資できることになります。
わかりやすいですね。
上限(年間の)が40万円と決まっているわけです。
僕がちょっとだけ迷った違いは以下の通りです。
〇:1年間に40万円まで非課税で投資できる
つみたてNISAの対象期間の間は,『1年間40万円までの投資』の結果として利益が出ても,課税されません。
利益がまるまる自分の懐に入るというわけです。
毎月,同じ額を積み立てるのであれば,1カ月に33,333円です(40万円÷12)。
20年間をフルに活用できたのなら,40万円×20年間で最大800万円を投資できることになります。
これさ,年間積立額が40万円を超えるときがあっても,20年間の合計で800万円を超えなきゃいいんでしょ?

年間縛りだから,年間積立額は40万円を超えられないんだ。
非課税投資枠を超えたらどうなるか?そもそも超えられるのか?

年間40万円を超える積立設定はできないようになっている
ここで『年間積立額が40万円を超えたらどうなるんだろう?』と疑問が湧きます。
つみたてNISAは証券会社や銀行で積み立てることができるのですが,例えば,SBI証券では以下の通り回答しています。
つみたてNISAは制度上、積立設定時点で非課税投資可能枠(40万円)を超えるような設定はできません。
つまり,システム側で弾かれるので,そもそも年間積立額が40万円を超えるような積立設定ができないのですね。
(これには例外があるので,もう少し読み進めてみてください)
非課税枠を余らせたら繰り越しできるのか?

不使用枠の繰越しはできません
上の図の通りですが,年間40万円に足りなかった分を繰りこすことはできません。
金融庁のホームページでも,以下の通り規定しています。
未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
安定して淡々と積み立ててね,ってことなんですかね?
非課税投資枠が食われてしまうことがある
例外の話をします。
年間40万円の非課税投資枠ですが,意識せずとも枠が使われてしまうことがあるので,説明しておきます。
- 分配金を再投資する場合
- スイッチングする場合
に注意が必要です。
分配金を再投資する場合(年間40万円を超えてしまうかも)
投資信託の中には,分配金を投資家に付与してくれるものがあります。
僕が使っている楽天証券でも,
- 分配金を受け取るだけなのか
- 分配金を再投資に充てるのか
を選ぶことができます。
再投資に充てる場合に注意が必要です。
再『投資』というくらいですかられっきとした「投資」です。
つみたてNISAで買っている投資信託からもらった分配金で,その投資信託に再度投資するわけです。
これが「非課税の投資」としてみなされ,非課税投資枠が使われてしまうのです。
そうすると,下の図のようなことが起きます。

年間40万円を超過した分の分配金は課税口座での買付に
年間の積立て額が39万円だとして,2万円の分配金をもらえたとします。
分配金設定を「再投資」にしていると,合計41万円の年間投資額になります。
40万円から1万円だけ足が出てしまいましたね?
その1万円は,つみたてNISAをやっている証券口座にあなたが持っている課税口座(特定口座か一般口座)での買付に使われてしまいます。
もちろん,対象となっているつみたてNISAの銘柄が買われます。
課税口座で買われた投資信託で利益が出たら,課税されてしまいます。
スイッチングする場合

つみたてNISAのスイッチング
金融庁のホームページでは,スイッチングは以下の通り規定されています。
スイッチングとは、保有している金融商品を売却し、別の金融商品を購入することで入れ替えることです。
売却したからゼロでしょう~♪
ではなくて,売却した分は年間上限の40万円から引かれるってことですね。
上の図の例だと,22万円の範囲で,残り半年の積立てを行わなければいけません。
まとめ
ここまでお読みいただき,ありがとうございました。
つみたてNISAの非課税投資枠にまつわるルールをまとめました。
原則は年間40万円です。
40万円の範囲の中で,淡々と積み立てていきましょう。
楽天証券でつみたてNISAに取り組んでいます。
実績を月一で公開しているので,良かったらご覧ください^^

コメント
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