
つみたてNISAをやろうと決心がついたんだけど,積立額をいくらにしようか悩んでしまう。どうやって決めたらいいんだろう?
その気持ち,すごく共感します。実は僕も相当悩んでいました。
考えに考えた挙句,自分なりの方針を持って納得できたので,つみたてNISAを始めることができたんです。
本記事では,僕が通ってきた『悩み』から得られた知見をまとめ,つみたてNISAの積立額を決めるための方針をお伝えします。
記事を読み終える頃には,『よし,まぁ〇〇円だな!』と決断できていることでしょう。
あっさりした内容なので,すぐに読めますよ^^
つみたてNISAの積立額の限界

つみたてNISAの積立額の限界
まずは範囲を明確にした方がよいです。限界を確認する作業です。
なぜなら,範囲が分かっていないと選択肢が増えすぎて,積立額を決めることがますます大変になるからです。
範囲が明確だと選択肢を限定できるので,意思決定も少し楽になりますよね。
積立額の上限
上限は、『1年間に40万円』です。正確には、『非課税枠が1年間に40万円』です。
つまり、1年間40万円の範囲で積み立てておけば、売却をして利益が出ても課税されないです。
制度のルールなので、超えられない壁です。
積立額の下限
下限は、『金融機関によって異なる』です。
年間で考えると、1200円〜12万円の範囲です。
主要な金融機関ごとの積立額の下限をまとめましたので、参考にしてみてください(少ない順に並んでいます)。
銀行 | 最低積立金額 (円/月) |
最低積立金額 (円/年) |
マネックス | 100 | 1200 |
楽天証券 | 100 | 1200 |
SBI証券 | 100 | 1200 |
カブドットコム証券 | 100 | 1200 |
松井証券 | 100 | 1200 |
三菱UFJ銀行 | 1000 | 12000 |
大和証券 | 1000 | 12000 |
みずほ銀行 | 1000 | 12000 |
イオン銀行 | 1000 | 12000 |
野村證券 | 1000 | 12000 |
りそな銀行 | 1000 | 12000 |
静岡銀行 | 1000 | 12000 |
ゆうちょ銀行 | 1000 | 12000 |
岡三証券 | 1000 | 12000 |
千葉銀行 | 1000 | 12000 |
セゾン投信 | 5000 | 60000 |
北陸銀行 | 5000 | 60000 |
福岡銀行 | 5000 | 60000 |
三井住友銀行 | 10000 | 120000 |

積立額のまとめ

積立額のまとめ
図でまとめると、↑こんな感じです。
- 最少:1200円/年
- 最多:40万円/年
これで範囲が明確になりました。
年間なら1200円〜40万円の範囲で決めればいいのです。
月々なら100円〜3万3333円の範囲です。
つみたてNISAの積立額が決まる3つの方針

つみたてNISAの積立額が決まる3つの方針
つみたてNISAの積立額を決めるために、以下の3つの方針で考えて欲しいです。
- 月々いくらまでならつみたてNISAに回せるか
- まずは少額から始めてみる
- 始める
3つの方針をそれぞれ簡潔に説明します。
方針1:月々いくらまでならつみたてNISAに回せるか
月々の生活を想像して欲しいです。
生活費その他の必要資金を除いて、いくらまでならつみたてNISAに回せますか?
100円〜3万3333円の範囲で想像してみてください。

1000円?5000円?1万円?それとも、パワー全開で3万3333円?
補助資料としてグラフを作りましたので、ご覧ください。
月々1000円、1万円、3万3333円の3つの場合について、『年利ゼロ』『年利3%』の2パターンご用意しました。

つみたてNISAの積立額の比較
当然のことですが、積立額が大きいほど20年後の資産は多くなります。
しかし、年利3%が本当に継続すればの話です。未来は誰にもわからないから、悩むんですよね^^;
また、『●年後に●万円が必要になるから逆算して考える』という方法も確かにあります。しかし、確実に必要になるであろうお金を投資によって準備するのは怖くないですか?
確実に必要になるお金なら、ネットバンクの定期預金や国債等、もう少し手固い方法が合っていると思います。
つみたてNISAの目的は、老後にゆとりを作るための資金作りだと思うので、『月々の余裕を老後に回す。増えてたらラッキー』くらいの認識の方が気楽で良いです。
僕はとりあえず1万円からスタートしました。他にも投資をしているので、つみたてNISAは月に1万円に抑えたことになります。

方針2:まずは少額から始めてみる
まずは少ない額、最低限の額から始めてみて下さい。
なぜなら、『積立額を増やすのは楽だが、減らすのは苦しい』からです。
想像してみてください。
あなたの収入が増えて余裕資金が増えてきたときや、つみたてNISAの成績が良くて、『よしっ、豊かな老後のためにもう少し増やそうかな(^^)』というシーン。
割と楽に増やせますよね?!投資する余裕が増えるのは嬉しいし、嬉しさが面倒臭さを超えます。
しかし、減らす場合はどうでしょう?
家計に余裕がなくなってきたり、つみたてNISAの運用成績が悪化したので、積立額を減らしたい。
苦しいですよね?余裕がないから積立額を減らすなんて慘めでプライドが傷付きます。
それに、つみたてNISAの運用成績ももう少ししたら回復するかもしれない!って思いたくなるでしょう。
だから積立額を減らすことは至難の技なのです。
最初は少なめに設定して、増やす方向にしたほうがいいです。
増やしていくうちに、自分にとってちょうどよいレベルに落ち着いていくはずです。

つみたてNISAの積立額の収束
方針3:始める
つみたてNISAに回せる額の目処がつき(方針1)、その範囲で少なめの額から始めること(方針2)も見えてきました。
決め手となる方針3は、『始める』ことです。
狐につままれたような感覚になるかもしれませんが、聴いてください。
方針1と方針2を実践して得られるものは、『(もしつみたてNISAをやるのであれば)積立額は●●円だ』という意気込みだけです。
実際に申し込んで始めてみることで、積立額が確定します。
また、一般的に積み立ての大きな特徴は『時間を味方につける』です。
早々に始めて時間のメリットを最大限に得たいですね。
意気込みだけでは何も現実にならないので、まずは始めてみることをおすすめします。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
つみたてNISAの積立額の限界は、
- 上限: 年間40万円
- 下限: 会社によって年間1200円〜12万円
なので,この範囲の中で選ぶだけですね!
次に、積立額を決めるための方針として以下を説明しました。
- 方針1: 月々いくらまでならつみたてNISAに回せるか
- 方針2: まずは少額から
- 方針3: 始める
バシっと決めて、早々につみたてNISAデビューを飾りましょう!
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