スワップポイント投資をしていると,
あれっ?まだ利確していないけど,税金てどうなるんだろ。。?
という疑問が湧いてきます。
納税は国民の義務なので,粛々と納めていこうと思っていますが,
利益として確定していないのに,納める必要はあるんだろうか?
なんて,思っちゃいますよね。

利益が出ていなけば納税しなくてもいいんじゃないの?それが共通のルールだと思っていたんだけど。

実はそう単純じゃないっぽいんだよね。FX会社ごとに取扱いが違うから,個別に見ていこう!
というわけで,本記事では,SBI FXトレードにおける「積立FX」に関して,税金の取扱いを紹介していきますね!
SBI FX トレードの積立FXとは?!
この記事で話題にしているのは,以下の図の通り,数あるFX会社のうち,「SBI FXトレード」に関するものです。
SBI FXトレードにはいくつかの取引形態があるのですが,そのうち,「積立FX」を対象にしています。
積立FXをある程度行った後の「税金の取扱い」に関する記事です。

SBI FXトレードの積立FXにおける税金の扱いについて
積立FXの始め方の詳細については以下の記事に譲ります。

積立FXの概念をざっくりと説明すると,以下の図の通りになります。

SBI FXトレードの概念
SBI FXトレードの積立FXは,ある一定のレバレッジ(1~3倍と低め)で外貨を定期的に買っていくものです。
為替レートは日々変動しますが,定期的に少しずつ外貨を買うことで,
◆ドルコスト平均法の恩恵を享受◆
することで,為替損益をマイルドに抑えられるのです。
一方,定期的に外貨の数が増えていくので,スワップポイントが二次関数的な増え方をします。
結果的に,ジワジワと利益が積みあがっていくのです。
ブログでは,スワップポイントの運用実績を報告しているので,良かったら覗いてみてください。
SBI FXトレードの積立FXについては,本当に上のグラフのような実績になっています。

また,「スワップポイントってそもそも何ぞや?」という方に向けた,こちらの記事も書きました。素人の目線からとらえているので,ざっくりと把握するには良いかと思います^^

では,本題に入ります。
課税の対象になるものは何?
日本という国では,利益に対して基本的に税金が課されます。
投資の利益に対しても,そう。
FXで利益を得たら,その利益に対して課税されます。
では,実際は何に対して課税されるのでしょうか?
下の図の通りです。

SBI FXトレード-課税対象は決済済みの確定利益のみ
決済することで確定した利益に対して課税されます。
決済していない,いわゆる「含み益」に対しては課税されないのです。
積立という投資手法は,比較的長くコツコツと続けるものなので,頻繁に決済はしませんよね?
いちいち含み益まで課税されていたら,手間ばかりかかってしまいます。
決済して利益が出たら,税金のことを考えましょっか^^
念のため,SBI FXトレードのホームページの回答を載せておきますね。
個人口座の場合、決済していないポジションの評価損益やスワップポイントは、課税対象とはなりません。
年間の損益の確認方法
仮に,決済をしたとしましょう。
決済の結果で利益が出ていたら,税金のことを考える必要があるので,準備が必要です。
ですが,1年間に何度も決済をすると,何が何だかわからなくなってきます。
いつの決済で,いくら利益や損失が発生したのか,混乱してきますよね。。。?
大丈夫です(‘ω’)ノ
SBI FXトレードでは,簡単に年間の損益を確認することができます。
「年間取引報告書」を見ることで,年間の損益を確認することができるのです。
では,どのように年間取引報告書を見るのか,説明していきます。
Webから
Web画面で説明します。
PC版もモバイル版もほとんど同じなので,ここはPC版で。
ログインしたら,メニューバーにある「照会」をタップしてドロップダウンメニューを表示させます。

SBI FXトレード-年間取引報告書のダウンロード-1
「取引報告書」がドロップダウンメニューにあるので,ここからダウンロードします。
ダウンロードは簡単で,
- 期間を指定して
- 報告書のタイプ(日次,月次,年次)を選んで
ダウンロードするだけです。

SBI FXトレード-年間取引報告書のダウンロード-2
年間取引書は下の図のようになっています。赤枠で囲ったところが年間の利益ですので,利益が出ていたら,納税してくださいね^^
ちなみに,僕はまだ一度も決済をしていないので,0(ゼロ)と表示されています。

SBI FXトレード-年間取引報告書の見方

Webで電子データを見るのもいいんだけど,やはり紙を手に取って確認したいかも。

もちろん郵送でも送ってくれるみたいだよー!SBIグループってオンラインのイメージが強いんだけど,要所要所ではオフラインに対応してるよね^^
郵送
Webが苦手で「やはり紙で欲しい!」という方には,年間取引報告書を郵送してもらえます。
郵送サービス料金として,500円(税別)の手数料がかかりますので,ご留意ください(;´・ω・)。
詳細は↓こちらを参照ください。

損益通算は可能か?
損益通算をご存知でしょうか?
例えば、積立FXで利益が出ている一方で、ほかの投資では損失が出ている場合を想像してください。
利益に対して課税されて税金を取られつつ、ほかの投資の損失もそのまま受け入れるなんて、ひどいですよね。
損益通算は、利益と損失を相殺できる仕組みのことなんです。
損益通算の定義は,国税庁によると,以下の通りです。
損益通算とは、各種所得金額の計算上生じた損失のうち一定のもの(下記2(1)~(4)記載の所得)についてのみ、一定の順序にしたがって、総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額等を計算する際に他の各種所得の金額から控除することです。
(1) 不動産所得
(2) 事業所得
(3) 譲渡所得
(4) 山林所得出典:国税庁ホームページ
ん?
(1)~(4)には,投資による所得が含まれていませんね・・・?
実は,投資による所得に関しては,「No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例」に以下の通り規定されているのです。
特例なのですね。
先物取引に係る雑所得等の金額の計算上、損失が生じたときは、他の先物取引に係る雑所得等の金額との損益の通算は可能ですが、先物取引に係る雑所得等以外の所得の金額との損益通算はできません。
引用:国税庁ホームページ
FXで決済後に確定した利益に関しては,上記の「先物取引に係る雑所得等」に該当します。
SBI FXトレードのFAQでも,そのように説明されていますね。
FX(外国為替証拠金取引)で発生した利益は、「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税の対象となります。申告分離課税の税率は一律20%(所得税15%・住民税5%)です。
つまり,国税庁の説明は,
FXで生じた損失は,FXで生じた利益と通算することはできるけど,「先物取引に係る雑所得等以外の所得」(例えば,株式や不動産の所得)と通算することはできませんよ。
という意味になります。
SBI FXトレードの説明をもう一度読むと,同社の中での他の「先物取引等」との間での損益通算もできるし(①),他社の「先物取引等」との間での損益通算も可能です(②)。

SBI FXトレード-損益通算
損益通算をすれば,トータルでの利益を課税対象とすることができるので,リーズナブルですね!
利益や損失の繰越しは可能なのか?
「繰越し」という概念があります。
例えば,ある年に,損失が出ていたとします。
その年の利益を損益通算をしても,なおも損失が残ってしまいました(つらい。。。)。
その場合,残った損失を,翌年以降3年間の利益と相殺できるんです!
SBIFXトレードのホームページでも,以下の通りに解説してくれています。
損益通算をしてもまだ損失が残っている場合は翌年以降3年間に渡って、店頭FX(外国為替証拠金取引)や他の取引所先物取引等で発生した利益から損失額を控除することができます。
図にすると,こんな感じ↓ですね。
伝わるでしょうか・・・?

SBIFXトレード-繰越しでの損益通算
ただし,相殺できるのは確定申告の手続きにおいてのみです。
つまり,確定申告をしないと相殺ができないってことですね。
おわりに
ここまでお読みいただき,ありがとうございました。
まとめると,以下の通りです。
- 未決済の含み益やスワップポイントは非課税
- 積立FX以外の先物取引の利益や損失となら,損益通算が可能
- 利益や損失の確認はWebか郵送で可能
SBI FXトレードの積立FXに関して,税金の取扱いをまとめた記事でした。
確定申告の際には,しっかりと損益通算を行って,合理的な納税額としたいところですね!
他の会社についても,順次まとめていこうと思います。
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