世界経済が荒れていますね。
円高も同時に起きています。
いつも不思議に思うのですが、なぜ日本円が買われるのでしょうかね。
長期的に見たら、日本という国は衰退して行くのに、不況時になると円が買われるわけです。
いい意味でも悪い意味でも、日本経済の粘り強さが評価されているのかな···?
短期的には大きな変動をしない経済だからこそ、一時的な不況時に、資産の回避先として選ばれるのかもしれませんね。

なぜ、不況になると円高になるのか
聞きかじった話ですが、以下のメカニズムのようです。
円の金利はとても安いので、お金を借りるコストが安いということになります。
一方で、金利が安いので、お金を預けていても増えないですよね。
投資家の方々は、日本の銀行で日本円を調達します。
調達した日本円を売って外貨に換えて、リターンの高い国で投資を行います。
日本円が売られるので、円安になります。
一方、経済にダメージを与えるようなイベントが起きたりして、市場が不安定になると、投資家たちは借りたお金で運用しているわけですから、不安になります。
そのため、銀行から借りていた日本円を返すために、運用中の外貨を売って日本円を買います。
結果として、円高になります。
さて、前置きが長くなりました。
本題に入ります。
スワップポイント投資は長期的に取り組む
ほったらかし投資の一環としてスワップポイント投資をしています。
目的は、将来、安泰に暮らすための資産を築くことです。
あわよくばアーリーリタイア出来たらいいなと思っています^^

あわよくば、アーリーリタイアを・・?
投資の期間は10年、20年、30年と長期間に渡ります。
つまり、例えば20年間を費やしてもいいので、投資額よりも(はるかに)大きなリターンを得たいと考えています。
スワップポイントは徐々に増えていくものなので、途中で資金を飛ばしてしまっては元も子もありません。
そうです。
ロスカットされずに、ずーっとスワップポイントを貯めていく必要があるのです。


長期のほったらかし投資だからこそ気を付けたい、為替の谷間
ロスカットに対して圧倒的に大きな影響を与えるのは、為替レートです。
2019年の年始に、瞬間的に円高になった事件がありましたが、多くのロスカットが発生したことでしょう。
同じような悲劇に遭遇しないように気をつける必要があります。
特に、ほったらかし投資と銘打っている以上、日々の為替レートの確認頻度が低くなりがちです。
トレーダーのように頻繁に確認していたのでは「ほったらかし」と言えませんからね。
だからこそ、為替の確認頻度が低くてもいい状態を作っておくべきだと思います。
何をするかと言うと、「大きな為替変動の波(数ヶ月単位)の谷間が来たとしても、ロスカットされない余裕」を持っておくことです。

為替の谷間でもロスカットを回避できる余裕を
この「余裕」を持っていれば、たまに為替レートを確認するくらいで済むので、「ほったらかし投資」を実現することができます。
では、具体的にどのくらいの余裕が必要かをお話します。
目安は、ロスカット基準の3倍より大きな証拠金維持率@平常時
僕は1年半の間、スワップポイント投資をしてきました。
その経験に基づく感覚では、
平常時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の3倍
が目安になると判断しました。
例えば、ロスカット基準の証拠金維持率が100%だとすると、平常時(円高でも円安でもない中間の為替レート)には300%よりも大きな証拠金維持率を維持するということです。

平常時の証拠金維持率はロスカット基準の3倍程度に
証拠金維持率は、口座に入れてある資金に対して、どの程度の余裕を持って取引をしているかを表す指標で、FX会社によっては、「有効比率」や他の言い方をする場合があります。
GMOクリック証券の解説が理解しやすいかもしれません → コチラ
「3倍」の部分ですが、もちろん、持っている通貨の数や種類、為替レートの変動の激しさなどによって、この感覚が外れることはあるかもしれません。
しかし、2019年8月の円高の状況を迎えても、僕の口座は安全です。
米ドルは別としても、他の外貨に対してはかなりの円高だと思うのですが、ロスカットされる気配はありません。
そしてここが重要なのですが、「まだ買ポジションを増やす余裕がある」のです。
スワップポイント投資といえど、為替差損を含み損として抱えたくはないので、円高の状態で外貨を買っておきたいですよね?
2019年8月のように円高になると、投資界隈では悲鳴が聞こえて来ますが、実は買い時なのです。
投資の格言に「悲鳴で買って、歓喜で売る」というものがありますが、悲鳴が聞こえているときは買い時なのです。

悲鳴が聞こえているときは,買い時
仮に、「円高が進んだ時に、ギリギリでロスカットを回避できる状態」で普段から運用していると、いざ円高になった時に証拠金維持率がロスカット基準ギリギリに低下してしまいます。
そのような状態では買いポジションを増やせないですよね。
買った途端にロスカットされる危険がありますから。
もちろん、円高になった時に、追加で資金を口座に入れて証拠金維持率を上昇させてから、買いポジションを増やすこともできます。
しかし、今回の円高で実感したのですが、円高で口座状況が悪化している中で、さらに日本円を口座に突っ込んでいくには、相当なメンタルの強さが求められます。
そうではなくて、円高になっても証拠金維持率に余裕があれば、比較的楽に買いポジションを増やすことができるのです。

円高時に買いポジションを増やせる余裕を
実際、僕はこの円高の状況で、コツコツと買いポジションを増やしています。
それは、
平常時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の3倍
を守っていたからだと、振り返りながら実感しています。

平常時にはロスカット基準の証拠金維持率の3倍でいいかもしれないけどさ、円安の時を基準にしたら、もっと余裕を見ておいたほうが良くない?

鋭い指摘!その通りだよ!
円安時には、+αの余裕を
先ほど、
平常時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の3倍
が良いと記載しましたが、これはあくまで「平常時」であることにご注意ください。
円安の状態では、もう少し余裕を見たほうがいいと思います。
例えば、
円安時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の5倍
くらいの感覚です。
円安→円高に一気に為替が変動すると、証拠金維持率も著しく低下します。
ロスカットだけは避けたいので、円安だな~と思う時期には、ロスカット基準の証拠金維持率の5倍を目安にしておくと安心だと思います。
為替が変動しても安全な取引を維持することが重要です。
おわりに
スワップポイント投資で、長期間のほったらかし投資を行う場合、証拠金維持率に余裕が必要だと言う話をしました。
具体的には、
平常時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の3倍
円安時の証拠金維持率 > ロスカット基準の証拠金維持率の5倍
くらいの感覚です。
円高になって焦らず、さらに買いポジションを追加できるくらいの余裕を持って、悠々とスワップポイント投資を楽しみたいですね!
以下の記事では、不況時にこそ立ち返りたい、ほったらかし投資の原点について書きました。
気持ちを新たにしたい時に、ぜひお読みくださいね^^

スワップポイント投資の実績を定期的に公開しています。

コメント
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[…] スワップポイント投資では、証拠金維持率に常に余裕を持っておきたいスワップポイント投資では、長期間、為替レートの山谷を乗り越えていく必要があります。「ほったらかし投資」 […]
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