つみたてNISA やWealthNavi(ウェルスナビ)って、いわゆる積立て方式の投資信託です。
積立て方式が便利なのは大体想像がつきますが,
いつから始めたらいいのか、判断に困りませんか?
僕なら、
「今でしょ!」
と判断します。
古っ

もういいの!使うの!
この記事では、その理由を説明していきます。
投資信託が安くなるのを待ってる?
投資信託って,その商品自体の価格が変動しますよね?
楽天証券のつみたてNISAで一例を見てみましょう。
商品名は,楽天・全米株式インデックスファンドです。
チャート(2019年5月時点)を見ると,以下の通りになっています。

楽天・全米株式インデックス・ファンド:引用は楽天証券
±10%以上は変動していますね。
運用開始の2017年9月から考えると,現時点は+10%の運用実績です。
まぁ全米の株式インデックスですから,上昇するのは当然と思いますけどね。
このようなチャートを見て,
「よっしゃ,安くなったときに積立てを始めよう!」
なんて,思ってしまうもの。
果てしてそれは正しいのでしょうか?
投資信託を積立てることを前提にして,シミュレーションを行ってみました。
投資信託の積立シミュレーション
前提条件
前提条件は以下の通りです。
- 毎月1回積立てを行う
- 毎月の積立て額は10,000円
- 投資信託の全期間を通した成長率は3%
- 分配金として投資信託の保有数の1%を年末に受領し再投資
- 積立て期間は最長20年間
- 価格の変動は以下のグラフの通り
- 時期を①~③に分けてシミュレーションを実施

投資信託の価格想定
時期を3つにわけてみましたが,意図は以下の通りです。
- ①:最初から何も考えずにとりあえず積立てを始める人
- ②:安くなるのを待って始める人(1年8カ月遅れ)
- ③:価格上昇に勢いづいて始める人(5年遅れ)
では,以上の前提条件に基づいて,Excelでシミュレーションを行ってみましたので,結果を説明します。
シミュレーション結果①:投資信託の購入数の推移
投資信託の購入数に関しては,あまり変わり映えのしない結果になりましたが,①→②→③の順に大きくなっています。
積立て期間が長いほど,投資信託の購入数も多くなるという,当たり前の結果です。

投資信託の購入数
シミュレーション結果②:投資信託の日本円換算額
購入数は一定に増えていっても,投資信託の価格自体が変動しますので,日本円に換算した資産額(円)は,以下のグラフのように推移しました。

投資信託の日本円換算資産額
結果的に,積立て修了時の資産額は以下の通りとなりました。
- ①:最初から何も考えずにとりあえず積立てを始める人 → 346万円(積立額240万円)
- ②:安くなるのを待って始める人(1年8カ月遅れ) → 304万円(積立額220万円)
- ③:価格上昇に勢いづいて始める人(5年遅れ) → 225万円(積立額180万円)
この数字を見ていきます。
①は,積立額240万円が346万円になったので,1.44倍になりました。
②は,積立額220万円が304万円になったので,1.38倍になりました。
③は,積立額180万円が225万円になったので,1.25倍になりました。
①は20年間をフルに活用して積立を行ったので,これだけの高い倍率で資金が増えました。
積立期間が長い順に最終的な資産額が多い,ということがわかります。
今始めること
投資信託の積立てをいつから始めたらいいか,これでわかったでしょうか?
そうです。
「今です!」
です。
誘導しているみたいですが,断りを入れておくと,上で述べた「前提条件」ありきのシミュレーションです。
例えば,投資信託がマイナスの成長率を継続してしまうと,早く始めたら損失が膨らむだけです。
なので,少しずつでもプラスの成長をしてくれる投資信託を選んで,その商品に「今から」積立てを行っていくのです。
おわりに
ここまでお読みいただき,ありがとうございました!
投資信託の積立てを始めるなら,
「今から」
です。
そのとき,「プラスの成長をしてくれる商品」を選ぶことが重要です。当たり前ですけど。
僕がつみたてNISAで選んでいる商品が参考になると思うので,ぜひ読んでみてほしいです^^
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