
定期預金がいいのか、投資信託を始めたらいいのか、そんなことを考えていたら3年が経ってしまった。。泣
一歩を踏み出せない不安感、ありますよね。
あなたがご自分で貯めてきた大切な資金ですから、資産運用の方法を決めることはとても大きな決断です。
『じゃあ投資信託で』とは即決できませんよね。
本記事では,定期預金と投資信託とを客観的に比較したうえで,両方で資産運用に取り組んでいる僕の考え方をお伝えします。
あなたの資産運用の判断材料になると思いますし,背中を押す力になれると思います。
ぜひお読みください。
『定期預金派』vs.『投資信託派』の論争が終わらない

『定期預金派』vs.『投資信託派』の論争が終わらない
資産が増えてくると,『運用した方がいいのかな → した方がいいよね!』な思考になりがちです。
そこで出てくるのが,『定期預金で運用する』 vs. 『投資信託で運用する』の選択肢です。
定期預金よりも少しリスクを取って,少し多めのリターンを期待できるのが投資信託とされています。
両方とも銀行の資産運用方法なので,銀行で定期預金を続けていると『投資信託』の文字が目に入りますし、銀行側も売ろうとしますよね。
ここでは『定期預金派』と『投資信託派』の2つ視点を紹介します。
定期預金派の視点

定期預金派の視点
- リスクを取ってまでお金を増やしたいとは思わない
現在の生活に困っていないパターンです。
資産を何とかして増やさなくても、日々の収入があれば人生を乗り切れそうな人です。
資産運用の必要性をあまり感じないのでしょう。
必要性を感じていないのに投資信託をおすすめしても、響きませんよね。
- 投資信託の仕組みがよくわからなくて不安
投資信託の仕組みがわからないことが不信感に繋がっています。
せっかく貯めてきた資産ですから、失敗して減ってしまったらショックですよね。
投資に対して興味はあるし『少しは運用で増やしていかないとな。。』と必要性も感じているのに、不信や不安の方が大きくて手を出せない。。
投資信託を売りたい側はメリットを強調して伝え、デメリットは隅っこの方に小さく表示するので、投資信託全体の分かりにくさにつながるんですよね。
投資信託協会の説明が分かりやすいので参考にしてみてください。
投資信託派の視点

投資信託派の視点
- 定期預金だと金利が低すぎて話にならない
『0.02%?は?何それ?預ける意味あるの?』と思わず突っ込みたくなるほど、預金の金利って低いですよね。
昭和の時代には,金利が3%や5%の定期預金は珍しくなかったのですが,平成の間に下がりに下がり。。。

預金金利は今や雀の涙ほど
『雀の涙』とはまさにこのこと!。
資産を運用して増やしたい人にとって、低い金利は魅力的に映りません。
普通預金よりも定期預金の方が金利は高いですが、大粒の雀の涙ほどです。

- リスクリスクって言うけど、果たしてどちらのリスクが高いのかわからない
定期預金にも投資信託にも『リスク』は存在します。
リスクの種類と程度が違うので、一概にどちらの方がリスクが高いかを論じることは妥当ではありません。
リスクに関しては『定期預金派』『投資信託派』を隔てる重要な要素なので、あとで個別に説明します。
定期預金と投資信託の比較【一覧表】
定期預金 | 投資信託 | |
元本割れ | なし(1000万円まで保証) | 運用成果次第で元本割れあり |
預金保険 | 対象 | 対象外 |
利率 | 預入時の利率で利息をもらえる | 運用成果によって分配金をもらえる |
手数料 | なし | 信託報酬料や手数料がかかる場合あり |
税金 | 利息の20% | 日本証券業協会の説明を参照 |
扱う機関 | 銀行 | 銀行,証券会社 |
上の表は、定期預金と投資信託を簡単に比較したものです。
ザックリ表現すると,『守りの定期預金』に対して『少し攻めの投資信託』です。
表はゆっくり見ていただくとして,気になる『リスク』の話に移ります。
定期預金派が一番気になる『リスク』

定期預金派が一番気になる『リスク』
リスクゼロの物事はないと言ってもいいでしょう。
極論ですが,人として生きているだけで死ぬリスクが存在しますからね。
もちろん,定期預金にも投資信託にもリスクはあります。
平等に比較してみます。
投資信託のリスク①:価額の上げ下げがあり,ハズレ商品を買うと元本割れの可能性がある

投資信託のリスク①:価額の上げ下げがあり,ハズレ商品を買うと元本割れの可能性がある
投資信託は元本割れのリスクを抱えています。
商品の価額が購入時よりも下がれば,元本割れです。
つまりその時点では含み損を抱えることになります。
購入時の価額よりも上昇するのを待てばいいのですが,上昇する保証はないところが不安にさせます。
実際には,分配金を定期的に受け取る方法を選んでおけば,価額の上昇時には分配金をもらえます。
この場合の分配金は税金を差し引かれた後に利益になるので,上述した含み損を相殺する働きがあります。
一方,分配金を再投資に回す方法を選ぶと含み損の相殺はできませんが,複利効果で価額が下がりにくくなる可能が出てきます。
投資信託のリスク②:手数料等の追加コストがかかる
投資信託は,運用のプロフェッショナルにお任せする投資方法です。
なので,『信託報酬』や『手数料』などの費用が発生します。
定期預金派は,これらのコストを『リスク』と考える傾向にあるようです。
しかし,資産運用のプロに仕事をお願いするわけですから,お金を払うのは当然ですよね。
自分の時間も労力もセーブできるので,自分の時給を考えたらお釣りがくると思います。
参考までに,代表的な運用会社を3つ挙げておきます。
定期預金のリスク①:インフレについていかない

定期預金のリスク①:インフレについていかない
定期預金のリスクは,インフレに追従しないことです。
上の図の通り,例えば100万円の定期預金があり,いつか100万円の軽自動車を買おうと計画していたとします。
しかし,インフレ(通貨の価値が下がると同時に物価が上昇すること)が発生して軽自動車の価格が150万円になったとしても,定期預金の100万円は100万円のままです。
50万円分が不足することになります。
定期預金のリスク②:金融機関が破綻した場合は預金保険の限度額までしか保証されない

定期預金のリスク②:金融機関が破綻した場合は預金保険限度額までしか保証されない
預金保険制度というものがあります。
保健に加入している金融機関同士で保険金を出し合い,ある金融機関が破綻した場合に,保険金が支払われる制度です。
預金保険によって,1金融機関1預金者あたり元本1,000万円(+利息等)が保険金で保護されることになります。
1,000万円を超えた部分については,破綻したときの金融機関の財産の状況に応じて支払われることになります。
なので,1,000万円を超える定期預金をしている場合には,超えた部分については金融機関の破綻の影響をまともに受けてしまいます。
僕なら【定期預金+投資信託】でいく
定期預金と投資信託って、必ずしも一方だけを選ぶ必要はないんですよね。
組み合わせればお互いのいい所取りができます。
僕なら、
定期預金:投資信託=8:2
くらいの割合でスタートします。
定期預金の割合を8としていますが,1金融機関の預金額が1,000万円を超えないように,株や不動産,金などにも振り分けていきます。
そして,資産を増やしていきたい気持ちはありますので,投資信託にも定期預金比で2割ほど入れていきます。
投資信託のリスクとして『元本割れ』『手数料等のコスト』を挙げましたが,いずれも低減できる方法として,つみたてNISAを選択します。
詳しくはつみたてNISA関連の記事にまとめてありますので,読んでいただけると嬉しいです。
まとめ
本記事では,定期預金と投資信託を,両者の視点を踏まえて客観的に比較しました。
特に,定期預金と投資信託のリスクについて2つずつ挙げました。
【投資信託のリスク】
✅価額の上げ下げがあり,ハズレ商品を買うと元本割れの可能性がある
✅手数料等の追加コストがかかる
【定期預金のリスク】
✅インフレについていかない
✅金融機関が破綻した場合は預金保険限度額までしか保証されない
その上で,僕だったら,
【定期預金:投資信託=8:2】の割合で進めることをお伝えしました。
その際,1金融機関の預金額が1,000万円を超えないように,株や不動産,金などに振り分けていくことも付け加えました。
参考になったら嬉しいです(^^)
コメント
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