【感想】ガイア仮説提唱者・ジェームズ=ラブロックの『ノヴァセン』

【感想】ガイア仮説提唱者・ジェームズ=ラブロックの『ノヴァセン』 おすすめ書籍
【感想】ガイア仮説提唱者・ジェームズ=ラブロックの『ノヴァセン』

有名なエンジニア&科学者のジェームズ=ラブロック氏の『ノヴァセン』を読んだので,感想を率直に書きます。

この本は宇宙好きな人なら引き込まれると思いますので、手に取ってみることをおすすめします。

参考:宇宙好きな人の心理

 

地球の未来の道しるべにもなっていますので、環境問題に関心がある人もインスピレーションを持たれると思います。

 

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書評:おすすめ書籍

 

本記事では、

  • 著者について簡単に
  • 本の概要
  • 着目した3つのポイント

を簡潔にお伝えしていきます。

 

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著者について

本書の著者は、ジェームズ=ラブロックさんです。

もうね、ジェームズ=ラブロックさんは説明の必要すらないほどの、超々有名人なんです!

宇宙好きの間ではね。

あの!!ガイア仮説を提唱した鬼才のエンジニアなんです。

ガイア仮説(ガイア理論)を簡単に説明するとこうなる
環境問題が取り上げられるにつれて知名度を増している『ガイア仮説」。本記事では、ガイア仮説を簡単に解説します。宇宙ファンの間でよく知られた言葉でしたが、これからは環境問題と絡めて意識しておきたいキーワードです。

 

しかもですよ?

本書を書いたのは99歳の時であり、今もまだご存命中です。

いい意味で、1世紀生きた人の書籍だとは思えません。。

 

『ガイア仮説』の概念については、こちらの書籍で理解が深まります。

ガイア仮説はトンデモ科学ではなく、実績ある科学者による真摯な探求の結晶です。

 

本書の概要:宇宙規模の視座から見た地球号の分析結果

本書を読んでいる間、僕の脳内のイメージは地上ではなく宇宙空間から地球を眺めているようでした。

それくらい、ジェームズの視座が高いのでしょうね。

ガイア仮説を前提として、地球号の『次のステージ』についての仮説が述べられています。

その『次のステージ』が『ノヴァセン』なのです。

ちょっと何言っているかわかんない

Kobol
Kobol

自分でも『この説明じゃ無理だな。。。』って気づいているw スケールが大きすぎてイメージの共有が難しいんだよ。イメージを持ってもらうには、読んでもらうしかない。

核心部分のネタバレはしたくないので,あなたが『ノヴァセン』の概念をより深く知りたいのなら,ぜひ読んでみてくださいね。

 

本書で注目した3つのポイント

僕は以下のポイントに注目しました。

  1. 人類は孤独
  2. 熱が脅威
  3. ターミネーターのような事態は起きない?

詳細は本書に委ねるとして、概要と所感を簡潔に紹介します。

 

人類は孤独

人類は孤独

人類は孤独

ジェームズの考えでは、人類のような知的生命体は、人類しかいないようです。

理由をざっくり説明すると、『宇宙を理解できる知能を持つ生命体へと進化するのに37億年もかかるのに、たかが宇宙史137億年では、進化のチャンスはごく限られているから』です。

 

確かに言いたいことは分かります。

進化のチャンスが無数にあれば、偶然にも人類のような知的生命体に進化する種があってもおかしくないです。

しかし、地球で生命誕生から現在まで37億年ですが、宇宙史137億年約1/4も占めています。

知的生命への進化の時間からみれば、宇宙はそんなに古くないわけです。

 

僕はジェームズの意見には反対です。

理由は2つ。

 

1つ目は,地球外生命体の定義が狭すぎるのです。

人間のような姿かたちの生命体に関しては,ジェームズの意見も当たっているかもしれません。

しかし,全く別の,例えばエネルギー体だけの生命体や,ケイ素系の生命体など,地球のような恵まれた環境がなくても発達できる生命体があるかもしれないじゃないですか。

広い宇宙には,まだ人間が知らないことだらけのはず。

生命体の定義を人間と同等の炭素系生命体と考えるのは,狭すぎるのではないでしょうか。

 

2つ目は,進化のチャンスは星の数ほどあるということです。

本書の中で,ジェームズは宇宙史137億年に対する地球生命史37億年というタイムスケールに着目して,進化のトライアルを繰り返す年月が十分ではないと主張しました。

しかし,時間的にはそうかもしれないですが,空間的には膨大な星が存在して,生命進化に必要な環境がある星も多く存在しているはずです。

例え37億年を要するとしても,宇宙全体には文字通り星の数ほどの惑星があるので,膨大な数の『生命進化に適した環境の星』があるわけです。

進化のチャンスが膨大にあるのなら,どこかで知的生命体が誕生してもおかしくはありませんよね。

 

熱が脅威

熱が脅威

熱が脅威

ジェームズはこう述べています。

『地球上の生命に対する最大の脅威が過熱だ』(P.80)

と。

 

地球温暖化の議論では,二酸化炭素が注目を集めていますが,水蒸気の存在がすっかり忘れられています。

地球環境研究センターによると,温室効果のうち5割水蒸気によるものであり,二酸化炭素の寄与分はたったの2割です。

温暖化の科学 Q9 水蒸気の温室効果 - ココが知りたい地球温暖化 | 地球環境研究センター

水蒸気も地球表面から宇宙空間に逃げていく赤外線を吸収してしまい,温室効果を引き起こすのです。

そして,理科の授業で習ったと思いますが,気温が高くなればなるほど,大気中の水蒸気の量は増えます。

ジェームズはこの点を指摘していて,仮に二酸化炭素を出し続けてさらなる温度上昇を招くと,大気中の水蒸気の量も増えるので,加速度的に温暖化が進んでしまいます。

だから,大気中の二酸化炭素の量を減らして過熱を防ぐことが何よりも優先されるべきだ,と主張しています。

参考SDGs:目標13
『気候変動に具体的な対策を』

 

近年では,月だけではなく火星にも触手を伸ばし,宇宙への興味に偏重気味ですが,地球そのものを何とかしなければ,人類の棲み家が崩壊してしまいます。

ジェームズの警告を真摯に受け止めるときなのかもしれません。

 

ターミネーターのような事態は起きない?

ターミネーターのような事態は起きない?

ターミネーターのような事態は起きない?

本書の中でジェームズは希望を残してくれました。

ターミネーターのように,マシンが人類を絶滅させようとする未来には否定的なのです。

なぜなら,マシンが地球のことを十分に理解できるなら,人類を含む有機的生命体と協力して,地球を冷涼に保つことがマシン自らの助けになるから,だそうです。

 

確かに,コンピュータは熱に弱いですし,二酸化炭素を吸収してくれるのは植物です。

この点に関しても,僕は少し違う見方をしています。

植物は光合成によって二酸化炭素を吸収するので,多くの森を形成した方が温暖化の対策として機能するでしょう。

ただ,そこに人間は必要ではないんです。

人間を除いた自然界が存在していれば,あとは人工知能が少し調整を行えば済むわけです。

食物連鎖の外にいて,資源を一方的に消費し,呼吸で二酸化炭素を排出するだけの人類は,『地球を冷涼に保つ』という目的のためには不要のはずです。

 

合理的な選択をするであろう人工知能は,果たして人類を生かしておくのか,僕は懐疑的なんですよね。。。

 

まとめ:驚異的なスケールのデカさ!未来を知る1冊

本記事では,あのジェームズ=ラブロック氏の『ノヴァセン』を紹介しました。

僕が着目したポイントは以下の3つです。

  1. 人類は孤独
  2. 熱が脅威
  3. ターミネーターのような事態は起きない?

 

宇宙好きな方環境問題に関心のある方は,引き込まれると思います。

『ノヴァセン』の概念を理解して,今できることに全力を注いでいきたいですね。

 

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書評:おすすめ書籍

コメント

  1. […] ジェームズ・ラヴロック氏の著書『ノヴァセン』の紹介記事で触れて以降、気になっていた『ガイア仮説』。 […]

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