【感想】核融合を本で学ぶならこの一冊『核融合エネルギーのきほん』

【感想】核融合を本で学ぶならこの一冊『核融合エネルギーのきほん』 おすすめ書籍
【感想】核融合を本で学ぶならこの一冊『核融合エネルギーのきほん』

いきなり核融合?!

こう見えて、学生時代の専攻は原子力だからね!SDGsにおいても、目標7『エネルギーをみんなに そしてクリーンに』に深く関係するから、学んでおきたい分野だよ。

そうなの?鉄腕アトムの動力でしょ?まだまだ夢の世界じゃないかなぁ。。

それが意外と現実に近づいてきているんだよ〜!

 

そんなわけで、核融合の知識をアップデートするため『核融合エネルギーのきほん』を読みました。

とてもわかりやすく書かれているので、核融合のイメージをつかむにはオススメですよ〜!

 

本記事で紹介するレビューが,あなたの本選びの参考になればうれしいです。

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核融合とは

核融合とは

核融合とは

 

核融合と言われてもピンと来ない人のために、核融合がどういうものか、簡単に説明します。

 

基本的には,核融合は,水素が融合した際に出る莫大なエネルギーを利用する技術です。

一方,現在の原子力発電所に使われている核分裂は,ウランが分裂した際に出る莫大なエネルギーを利用する技術です。

 

莫大なエネルギーって,どれくらい・・?

燃料1グラムから得られるエネルギー量で比較すると,石油の約8000000倍くらいかな!核分裂の約4倍も大きなエネルギーを得られるんだよ。

ゼロが多すぎる。。。石油の800万倍ってこと?!比較にならないね。。!!

 

チート級のエネルギー量ですが,あんなに軽い元素である水素から,どうやってそんなエネルギーを得るのか,本書の図解をぜひ見てみてください。

 

著者は3名の科学者

著者は3名の科学者

著者は3名の科学者

 

著者は3名の科学者です。

  • 岡野邦彦氏:株式会社ODAC取締役
  • 小川雄一氏:東京大学名誉教授
  • 笠田竜太氏:東北大学教授

 

経歴を見ると,まぁ日本最高峰の頭脳集団だとわかります。

しかし,学問一筋ではなく,核融合分野と世間とのコミュニケーションにも関わって来られたお三方なので,文章がわかりやすいんですね。

 

着目した3つのポイント

着目した3つのポイント

着目した3つのポイント

 

印象に残った点を3つご紹介します。

  • 日本の実験炉でギネス取得
  • ITERの部品は日本も多くを納めている
  • 民間ベンチャーに数千億円もの資金が流れている

 

日本の実験炉でギネス取得

核融合は開発段階の技術なので,様々な国や研究機関,民間会社が研究を行っています。

 

日本ももちろん研究をしてきたのですが,実は日本の実験炉でギネス記録を達成したことがあるんです(参考資料)。

 

それは,『人が地上で作った温度』です。

 

なんと,5.2億℃!!!

 

800万倍どころの騒ぎじゃなかった。。もうどれくらい熱いのかすら想像できない。。

太陽の中心温度が1600万℃くらいだから,その30倍くらい熱いってことだ。。!

それでも意味がわからん。。

 

無駄な高温チャレンジをしているわけではないんです。

核融合はその性質上,非常に高い温度でないと反応が起きないんです。

なので,プラズマを超がんばって過熱して,1億℃を超える高温を作りだす必要があるわけですね。

 

ちなみに,5.2億℃の記録を出したのが1996年ですが,2010年に記録があっさりとぶち破られました。

 

なんと,新記録は。。

ひぃぃ。。

約4兆℃!!!(参照記事

 

もう熱いのか何なのか,わからなくなってきましたね。

 

ITERの部品は日本も多くを納めている

色々なプレーヤーが研究開発でしのぎを削る核融合ですが,巨大な資本と人類の叡智が必要なので各国共同の実験プロジェクトも走っているんです。

 

それが,ITERInternational Thermonuclear Experimental Reactor:国際熱核融合実験炉)です。

フランスのカダラッシュに建設されています。

 

現在の建設状況を3Dイメージで見られるので,ぜひ覗いてみてください。

ITER WORKSITE | Virtual tour generated by Panotour
Virtual tour generated by Panotour

 

このITERには日本も参加させてもらっているのですが,主要な部品を東芝三菱日立などの原子力古参メンバーが納入しているんです。

 

うれしい話じゃないですか。

 

スマホや家電に関しては,海外勢の後塵を拝するようになって久しい日本ですが,核融合なんていうウルトラ級の未来技術において,世界と渡り合っているんですよ。

 

僕も上の三社で原子力事業部に在籍していた経験があるので,古巣の成果はうれしいんです。

 

民間ベンチャーに数千億円もの資金が流れている

核融合の業界は,初期は国レベルの研究機関や大学が研究を行っていました。

しかし,最近では,(ITERの遅さに業を煮やしたのか)民間ベンチャーが破竹の勢いで投資を集め,研究成果を出し始めています。

 

ベンチャー企業への投資額は,すでに合計で数千億円を突破しています(参照記事)。

それだけ核融合に注目が集まっていて,投資家たちは投資に見合うリターンを期待しているってことですよね。

 

世間では報道されない業界で,着実に莫大な資金が流れて核融合の実用化が近づいてきている。

そんな気がしています。

 

こんな人に読んでほしい

こんな人に読んでほしい

こんな人に読んでほしい

 

本書はこんな人に読んでほしいです。

  • 核融合がちょっと気になった
  • 小難しい話は苦手だけど,図解でざっくり知りたい
  • カーボンニュートラルに興味がある

 

きっと未来の一場面を垣間見ることができますよ。

 

まとめ

本書では、『核融合エネルギーのきほん』という本をご紹介しました。

 

そもそも核融合は,水素と水素の融合によって石油の800万倍という莫大なエネルギーを得る技術のことです。

ウランの分裂によって莫大なエネルギーを得る核分裂(現在の原発はこのタイプ)とは,反応が逆なんですね。

 

また,本書は以下の3名の科学者によって書かれたものです。

  • 岡野邦彦氏:株式会社ODAC取締役
  • 小川雄一氏:東京大学名誉教授
  • 笠田竜太氏:東北大学教授

 

僕が注目した点は以下の3つですが,あなたはどんなところに興味を持つのでしょうかね。

  • 日本の実験炉でギネス取得
  • ITERの部品は日本も多くを納めている
  • 民間ベンチャーに数千億円もの資金が流れている

 

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