ブロックチェーン技術が組み込まれたスマートフォン「FINNEY™(フィニー)」をご存知でしょうか?
SIRIN LABSという,ブロックチェーンベンチャーが仕掛けるスマートフォンです。
FINNEY™については,僕は2018年の初頭くらいから注目していました。
当時は暗号通貨への投資活動にどっぷりと浸かっていましたので,SIRIN LABSが発行した暗号通貨SIRIN(シリン。記号は”SRN”)も購入していました。
そして,SIRIN LABSが発表したFINNEY™も,当時から注目していました。
約1年半の時が過ぎ,FINNEY™がようやく日の目を見ることになったのです。
僕は,FINNEY™が販売されているという,SIRIN LABSの銀座の旗艦店に向かいました。
その時の様子や感想をお伝えしたいと思います。
SIRIN LABS、SRN、FINNEYの関係
FINNEYの具体的な話に入る前に,
- SIRIN LABS
- SRN
- FINNEY
- GOLDEX
の関係を下の図で整理しておこうと思います。
後で頻出するキーワードですので。

SIRINLABS-SRN-FINNEY-GOLDEXの関係
SIRIN LABSは,スイスに拠点を置くブロックチェーンベンチャーで,FINNEYの製造販売元です。
また,同社はSIRIN LABS Token(記号はSRN)と言われる暗号通貨を発行しています。
SRNはCoinMarketCapで調べると分かりますが,すでに複数の取引所に上場しており,流動性は比較的高めです。
GOLDEXはどうやら日本のITベンチャーのようで,銀座の基幹店のプロデュースも担当しています。
旗艦店の雰囲気
旗艦店は銀座4丁目にあります。
最寄りの駅は,都営浅草線又は東京メトロ日比谷線の「東銀座」で,A7出口が便利です。
GINZA12というビルの1階にありますので,歩くとすぐに見つけられると思います^^
外観はこんな感じ↓です。
当時(2019年6月末)は多くの花が飾られていましたよ!
中には,故・山本KID徳郁さんの甥っ子に当たる,山本アーセンさんからのお花もありました。

SIRIN LABS 銀座
内装の写真は撮りませんでしたが,ホームページには下の写真の通りに紹介されています。
ほんとにこんな感じで,お洒落な空間です。

SIRIN LABS 銀座-内装:GOLDEX社のホームページから引用
写真引用元:GOLEDX社のホームページ
では,FINNEYに関して伝えていきます!
ブロックチェーン搭載型スマホ・FINNEYについて
基本スペック
- サイズ:H158×W74.6×D9.3(mm)
- 重量:209g
- スクリーン:6インチフルHD
- RAM容量:6GB
- CPU:Snapdragon845
- ROM容量:128GB
- バッテリー容量:3260mAh
- SIM規格:nanoSIM
- 認証:指紋,顔,声
- OS:Android 8.1,SIRIN OS™3.01
- カメラ画素数:メイン1,200万画素,自撮り用800万画素
- 静止画撮影モード:美化・ポートレート(ライブボケ)モード
- 動画撮影モード:4K,2K,スローモーション
個人的に目を引いたものは,指紋,顔,声による生体認証です。
後述しますが,FINNEYは暗号通貨のウォレット機能を備えているので,パスコードとかでロックが破られてしまうと,盗難に遭った場合に暗号通貨まで盗難されるリスクが出てきます。
生体認証を設定しておけば,指を切断されたり,脅迫されたりしない限り,盗難被害に遭うことは避けられますね^^

生体認証でより強固なセキュリティを確保
OSは,Androidをベースにした独自のもの
基本スペックにも書きましたが,
- Android 8.1
- SIRIN OS™ 3.01
という2つのOSが入っています。
SIRIN OS™は,AndroidをベースにしてSIRIN LABSが独自に開発したOSです。

SIRIN OS™はAndroidがベース
Googleに「欲しい!」と言わせた強固なセキュリティ
SIRIN OS™は,「行動分析型侵入防止システム(IPS)」というセキュリティシステムを備えています。
これは,蓄積されたハッキング事例のデータに基づいて,不正な侵入の試みを検知すると自動でネットワークを遮断するシステムです。
SIRIN LABSは,敢えてハッキングを外部に依頼して,常にハッキングをしてもらい,脆弱性が見つかればその都度改善していく方法でセキュリティを高めているそうで,だからこそハッキング手法に関する知見も溜まっていくのでしょうね!
コールドストレージウォレット
FINNEYの特徴の一つは「コールドストレージウォレット」です。
暗号通貨のウォレット機能を備えているのです。
「コールド」とは,インターネットから切断されている(オフラインである)ことを意味します。逆に,オンラインの状態を「ホット」と言います。
コールド状態であれば,インターネットを利用してアクセスされることはありませんね!
FINNEYでは,コールド⇔ホットの切換えを,背面上部のスロットカードの操作で切り替えます。
下の写真の通り,スロットカードが収納されている状態は「コールド」の状態です。普段はこの状態にしておきます。

FINNEY-コールドウォレット
下の写真の通り,スロットカード(Warming upと書かれている部分)を引き出すと,「ホット」の状態になります。
暗号通貨の送受信が必要な場合には,この状態にします。
SIRIN OS™の強固なセキュリティに守られているとはいえ,ホットの状態にする時間は最小限にしたいですね。
スロットカードは外れるわけではないので,ご安心を。

FINNEY-ホットウォレット
マシンそのものがすごいことは分かったんだけど,ソフトとかアプリとかって,どうするの?OSがiOSやAndroidとは違うんだよね?

いい質問だね,イナタ!次で説明するね!
ブロックチェーン技術を組み込んだアプリ「DApps」が必要
FINNEYのOSはAndroidがベースになっていますが,独自のOS「SIRIN OS™」も入っています。
SIRIN OS™で動くアプリは独自のもので,ブロックチェーン技術(ERC-20規格に準拠)が組み込まれた分散型のアプリ(DApps:Decentralized Applications)です。
DAppsは,「dCENTER」と言われるアプリストアから入手可能です。App StoreやGoogle Playみたいなものですね!
dCENTERの内容についてはまだ調べきれていませんが,有料アプリの場合には,暗号通貨SRNで支払い,購入することになります。
SRNって,お世辞にもメジャーコインとは言えないんだけど,必ずSRNを持っていなきゃいけないもの不便じゃない?

という声があると思った。実は,エイダ(ADA)でも購入が可能なんだよ!
Mediumの公式記事によると,SIRIN LABSはCardanoと提携しました。
この提携により,暗号通貨エイダ(ADA)をFINNEY™のウォレットに持っていれば,dCENTERでのアプリ購入の際に自動的にSRNに交換してくれるのです。
なので,エイダ(ADA)を使って間接的にDAppsを購入することができるのです。
メジャーなエイダ(ADA)を使えるということは,ユーザーにとってはありがたい話ですよね!

DAppsと支払い方法
おわりに
ここまでお読みいただき,ありがとうございました!
ブロックチェーンを利用したスマートフォン・FINNEYが販売されている,SIRIN LABSの銀座旗艦店の訪問を記事にしました。
暗号通貨の普及は,分水嶺を超えたと思っています。
この世界をよく知らない人たちに話すと,胡散臭いと言われることはまだ多いですが,僕個人としては,暗号通貨が普及した未来に賭けていきます。
Facebookの暗号通貨・Libraに関する記事も書いたので,お読みいただければ嬉しいです^^

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