
イーサリアムって、メタバースで使えるんだっけ。。?どういう関係になっているんだろう??
そういった声にお応えします。
本記事では、イーサリアムを始めとした暗号資産がメタバースでどのような役割を担うのかについて、わかりやすく説明します。
メタバースとは

メタバースとは
語源
メタバースは英語で表記すると『Metaverse』です。
Meta(メタ)とは、『超越したもの』で、Verse(バース)とはUniverse(ユニバース)『世界』から取っています。
なので、Metaverse(メタバース)とは、『超越した世界』と考えてOKです。
元々は米国の作家であるニール=スティーヴンスンが小説『スノウ・クラッシュ』の中で、仮想空間を示して使った言葉です。
『スノウ・クラッシュ』は1992年に世に出た小説ですが,まさか30年後にここまでメジャーな言葉になるとは,ニール本人も思っていなかったでしょうね。
メタバースが超越したもの

メタバースって具体的に何を超越したの?

メタバースはサイバー空間、特に3次元で構成されたサイバー空間を指すことが多いんだけど、敢えていうなら『現実のあらゆる物理的な制約を超越した世界』ってことかな。
サイバー空間では自分の身体が傷つくことはないし、筋肉痛になることもありません。
それどころか、空だって飛べるし、ワープだってできるし、魔法だって使えます。
現実世界の制約も、サイバー空間では存在しないのです。

だったら,これまでのゲームも同じでメタバースじゃない?!

そこまでの特徴だったら同じだよね。
ただ,今でいう『メタバース』は,お金を使って他人と売買できたり,その世界でのデジタルな物品に所有権を持てたり,現実世界に近い経済活動ができるんだ。
これまでのゲームとは明らかに違って,現実世界に近い経済活動ができる点が,メタバースの面白い点です。
メタバースの事例

メタバースの事例

メタバースの世界って、どんなイメージなのかな?

では、事例を見てみよう。
あつまれどうぶつの森

あつまれどうぶつの森
(画像は任天堂Webサイトより)
あつまれ動物の森は任天堂がリリースしたシミュレーションゲームで,メタバースの一種です。
無人島で動物たちと暮らしを築いていくゲームなのですが,メトロポリタン美術館があつ森用に美術品のデザインを公開してくれたり,政治家の思想発信や,現実の商品販売への誘導など,現実世界との融合が見られたのです。
美術館の例はいいとしても,純粋なゲームとして楽しめなくなる恐れがあるので,政治利用や商品誘導は禁止されましたけどね。
あつ森は暗号資産を流通させる仕組みはないので,今でいう『メタバース』とは少し違うかもしれません。
Axie Infinity

Axie Infinity
(画像はAxie InfinityのWebサイトより)
Axie Infinityは,かわいらしいキャラクターを使ったカードバトル形式のゲームです。
実はこのゲーム,稼ぐ仕組みがあるんです。
独自の暗号資産『AXS』『SLP』を使って経済圏を回しています。
たくさん稼げれば,それを法定通貨と交換して,現実世界で使うことができます。
The Sandbox

The Sandbox
(画像はThe SandboxのWebサイトより)
Sandboxでは,広大なメタバース空間にキャラクターを置いて,アイテムを収集したり謎解きをしてゲームを続けていきます。
『LAND』と言われるメタバース空間の土地を購入して所有し,不動産収入を得ることも可能です。
また,自作のゲームやイラストを出品して販売して稼ぐこともできます。
Decentraland

Decentraland
(画像はDecentralandのWebサイトより)
Decentralandでは,Sandboxと同様に土地『LAND』を所有でき,アバターのアイテムやゲームを作って販売できたりします。
ロールプレイングゲームのようですね。
どのメタバースもアニメチックな世界です。
現時点ではアニメチックですが、コンピュータの計算パワーがもっと強力になれば、現実と見間違えるほど綺麗な映像をリアルタイムで作っていけるようになるはずです。
そうしたら、現実との境目がますますわからなくなりますね。
メタバースと暗号資産の関係

メタバースと暗号資産の関係
広い意味での暗号資産の役割
メタバースはサイバー空間です。
なので紙幣や硬貨は使えません。
また、メタバースに国境はなく、様々な国や地域の人たちが入れます。
すると、いちいち通貨を両替してなんかいられません。
なので、現実世界で流通している法定通貨を超越した、サイバー空間でやりとりしやすい通貨が求められます。
その要求に応えるものが、暗号資産(仮想通貨)なのです。
つまり,暗号資産は,メタバースの中で現実世界の法定通貨のような役割を担うわけです。
メタバース内で経済圏を成立させてメタバース市場を伸ばしていくには必要な役割ですね!
メタバースとイーサリアムの関係
イーサリアムはメタバースにおいて非常に重要な役割を担っています。
例えば、Decentralandは、イーサリアムのブロックチェーンを使って作られています。
また、The Sandboxのゲーム内のアイテムや土地は、イーサリアムブロックチェーンの規格(ERC20など)に基づいて作られています。
さらに、Axie Infinityをプレイするなら、イーサリアムの通貨そのもの(ETH)が必要になります。
このように、イーサリアムのあらゆる要素がメタバースに組み込まれています。
サイバー空間で経済取引をするにあたり,スマートコントラクト機能を持つイーサリアムは,とても使い勝手がいいようです。
そしてイーサリアムの元々の市場規模の大きさもあって,メタバース開発者たちはイーサリアムをベースとして仕組みを構築してきたのでしょうね。
メタバースで使える暗号資産
メタバースで使える暗号資産の一例を挙げておきます。
- Axie Infinity:AXS,SLP,ETH
- The Sandbox:SAND
- Decentraland:MANA
AXSやSAND、MANAなどの特殊なコインはまだ国内の取引所では買えないので、コインチェックやビットフライヤーなどの取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を買って海外の取引所に送金し、そこでAXSなどと交換することになります。
まとめ
本記事では,イーサリアムなどの暗号通貨とメタバースとの関係をまとめました。
メタバースの中で経済圏を成立させるため,暗号資産はまさに『通貨』として機能します。
イーサリアムは,メタバース内での通貨としてはもちろんのこと,そのブロックチェーンや,ブロックチェーンの規格がメタバース構築に活用されています。
まさにイーサリアムがメタバースの根幹を担う暗号資産というわけです。
今はメタバースの黎明期。
以下のとおり色々なメタバースができていますので,試しに始めてみてはいかがでしょうか^^
- Axie Infinity
- The Sandbox
- Decentraland
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